挨拶
退職の花束贈呈の言葉 例文
渡す人の一言と司会の進行
退職する人に花束を渡すときの言葉は、30秒〜1分が目安です。話す順番は①お礼 ②一緒に働いた思い出を一つ ③これからを祈る言葉の三つだけ。そのまま読める短い形は次のとおりです。
「◯◯さん、長い間本当にありがとうございました。私が初めて担当を持ったとき、毎晩遅くまで資料を一緒に見てくださったことは忘れません。これは部署の皆からの感謝の気持ちです。これからのご健康とご活躍を、心からお祈りしています。」
以下に、司会の呼び込みから本人の挨拶までの流れ、相手との関係別の例文、避けたい話題、花束の選び方と渡し方をまとめました。定年退職の人へのメッセージカードや寄せ書きの言葉は定年退職のメッセージ 例文にあります。
結論
花束贈呈は、送別会や最終日の職場で退職する人に花束を手渡し、短い言葉を添える場面です。渡す人の言葉は「挨拶」というより一言のお礼で、そのあとに退職する本人の挨拶が続くのが一般的な流れです。長く話すより、具体的な思い出を一つ入れるほうが気持ちが伝わります。
花束贈呈の流れ(話す順番)
| 順番 | すること | 担当 | 長さの目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 花束贈呈の案内と、渡す人の紹介 | 司会・幹事 | 15秒ほど |
| 2 | 本人に前へ出てもらう | 司会・幹事 | — |
| 3 | 花束を渡し、一言添える | 渡す人 | 30秒〜1分 |
| 4 | 拍手 | 参加者全員 | — |
| 5 | 退職する本人の挨拶 | 本人 | 1〜3分 |
送別会では、送る側の挨拶のあとに花束贈呈、続けて本人の挨拶、締めと置くことが多いです。渡す人は、本人と一緒に働く時間が長かった人や、本人が育てた後輩に頼むのが一般的ですが、誰に頼むかは職場の雰囲気で決めて構いません。
司会の呼び込みの言葉
それでは、ここで◯◯さんへ、花束の贈呈を行います。贈呈は、◯◯さんと同じチームで◯年間一緒に働いてきた□□さんにお願いします。◯◯さん、□□さん、前へお願いいたします。
(渡したあと)□□さん、ありがとうございました。皆さま、どうぞ大きな拍手をお願いいたします。……続きまして、◯◯さんからご挨拶をいただきます。◯◯さん、よろしくお願いいたします。
花束と記念品を両方渡す場合は、記念品を先、花束を後にすると、本人が花束を抱えたまま挨拶に移れます。逆にすると両手がふさがるので、記念品は受け取ったあと幹事が預かるとよいです。
関係別の例文
定年退職する上司へ(部下から・1分ほど)
◯◯部長、長い間本当にお疲れさまでした。
私が入社して最初に配属されたのが部長のチームでした。お客さまに叱られて落ち込んでいた日に、「叱られるうちは期待されている」と声をかけてくださったことを、今もよく思い出します。
部長に教わったことを、今度は私が後輩に伝えていきます。
これは部署の皆からの感謝の気持ちです。これからはどうぞご自分の時間を楽しんでください。いつまでもお元気で。ありがとうございました。
転職する先輩へ(後輩から・30秒ほど)
◯◯さん、◯年間ありがとうございました。
◯◯の案件で行き詰まったとき、◯◯さんが一緒に先方へ行ってくださったおかげで乗り越えられました。
新しい職場でのご活躍を、皆で応援しています。どうぞお体に気をつけて。
同期へ(30秒ほど)
◯◯、お疲れさま。研修のときから、いつも同期の真ん中にいてくれてありがとう。
◯◯が抜けるのは正直さみしいけれど、次の場所でもきっと周りを明るくすると思います。また会おう。これは同期一同からです。
注意
同期や親しい間柄でも、上司や他部署の人が見ている送別会の場では、くだけすぎない言い方に整えておくと安心です。
部署一同を代表して(あまり話したことがない人へ・30秒ほど)
◯◯さん、長い間ありがとうございました。
私は直接ご一緒する機会は多くありませんでしたが、◯◯さんがまとめてくださる◯◯の資料には、いつも助けられていました。
部署の皆からの感謝の気持ちです。これからのご健康とご活躍をお祈りしています。
退職する取引先の担当者へ(打ち合わせの最後に・30秒ほど)
◯◯様、長い間大変お世話になりました。
◯◯のときには、急なお願いにもかかわらず、何度もご調整いただきありがとうございました。
ささやかですが、弊社一同からの気持ちです。◯◯様の今後のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
取引先へ渡す場合は、先方の会社が贈り物を受け取れるかを、後任の方や先方の窓口にそれとなく確かめておくと安心です。
避けたい話題と言い方
退職祝いは、結婚式や弔事ほど言葉の決まりを気にする場面ではありません。それよりも、本人や周りが気まずくなる話題を避けることが大切です。
| 避けたい話題・言い方 | 気になる点 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 退職の理由(体調・家庭の事情・人間関係など) | 本人が人前で話したくないことかもしれない | (触れない) |
| 「辞めないでほしかった」「◯◯さんがいないと困る」 | 本人の決断を責めるように聞こえることがある | さみしくなりますが、応援しています |
| 転職先との比較・会社への不満 | 残る人も聞いている場になる | 新しい職場でのご活躍をお祈りしています |
| 年齢や体力の話(定年退職の人へ) | 再雇用や次の仕事を予定している人もいる | これからのご活躍とご健康を |
| 内輪の失敗談・あだ名 | 他部署や役員がいる場では伝わらない、気まずくなる | 誰が聞いても分かる思い出を一つ |
注意
定年退職でも、再雇用で会社に残る人や、次の仕事を決めている人がいます。「ゆっくり休んでください」は相手の予定を確かめてから使うと安心です。
花束の選び方と渡し方のマナー
| 項目 | 一般的な目安 | 確認すること |
|---|---|---|
| 花束の大きさ | 持ち帰りやすい大きさにし、手提げの袋を添える | 本人が電車で帰るか、ほかに荷物があるか |
| 花の種類 | 香りの強すぎない花、本人の好きな色を選ぶ人が多い | 花粉や香りが苦手かどうか(周りの人にそれとなく聞く) |
| 渡すときの持ち方 | 相手が受け取りやすい向きにし、両手で渡す | 花束を渡す人と本人の立ち位置(写真を撮るなら司会と決めておく) |
| 渡す場面 | 送別会、または最終日の終業時 | 業務時間中に職場で渡してよいか、会場に生花を持ち込めるか |
| 服装 | 社内の送別会なら普段の仕事の服装 | ホテルなどで改まった会にする場合は案内に合わせる |
花束の手配は、当日に受け取れるよう前もって花屋に予約し、会場まで誰が運ぶかを決めておきます。費用の集め方は会の費用の決め方、記念品の選び方は送別の品の選び方、寄せ書きは寄せ書きの例文を参考にしてください。
注意
花束をもらった側のお礼メールは退職祝い・記念品のお礼 例文にあります。
この記事の要点
- 花束を渡すときの言葉は30秒〜1分。お礼→思い出を一つ→これからを祈る言葉。
- 思い出は誰が聞いても分かる具体的な出来事を一つに絞る。
- 流れは司会の呼び込み→花束と一言→拍手→本人の挨拶。
- 退職の理由・会社への不満・年齢の話には触れない。
- 花束は持ち帰りやすい大きさと手提げ袋を用意する。
FAQ
よくある質問
「◯◯さん、長い間本当にありがとうございました」とお礼を言い、一緒に働いた思い出を一つ、最後に「これからのご健康とご活躍をお祈りしています」と添えます。30秒〜1分で十分です。
本人と一緒に働く時間が長かった人や、本人が育てた後輩に頼むことが多いです。決まりはないので、本人が受け取ってうれしい人を幹事が選んで構いません。
「ここで◯◯さんへ、花束の贈呈を行います。贈呈は□□さんにお願いします。お二人とも前へお願いいたします」と案内し、渡し終えたら拍手を促して、本人の挨拶へつなげます。
記念品を先、花束を後にすると、本人が花束を持ったまま挨拶に移れます。記念品は受け取ったあと幹事が預かると、両手がふさがりません。
失礼な言葉ではありませんが、再雇用で残る人や次の仕事を決めている人もいます。予定が分からないときは「これからのご活躍とご健康をお祈りしています」と言うと、どちらの場合にも合います。