社内行事
納会とは
意味・忘年会との違いと挨拶・案内の例文
納会(のうかい)とは、その年(または期)の業務を締めくくるために開く会です。会社では、仕事納めの日の夕方に、社内の会議室などで軽い飲食を用意して短く開く形がよく見られます。忘年会との違いは「いつ・どこで・何のために」の3点です。このページでは、比較表で違いを整理したうえで、当日の流れ(社内・社外の2パターン)、幹事の準備チェックリスト、案内メール3通と挨拶の例文12本をそのまま使える形で載せました。
結論
納会は、一年(または一定期間)の業務の最後に、区切りとして開く会です。「納」は納める=終わりにするの意味で、仕事納め・御用納めの「納め」と同じです。会社の納会は仕事納めの日に社内で短く開くことが多く、挨拶・乾杯・歓談・締めの挨拶で構成します。
30秒でわかる納会
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 読み方 | のうかい |
| 意味 | その年・その期の業務を締めくくる会 |
| いつ | 仕事納めの日(その年の最終営業日)の夕方。業務時間内に開く会社も、終業後に開く会社もある |
| どこで | 社内の会議室・執務スペースが多い。店やホテルで開く会社もある |
| 長さ | 短めに区切る。終わりの時刻は案内に必ず書く |
| 中身 | 挨拶 → 乾杯 → 歓談 → 締めの挨拶・手締め → 片付け |
| 服装 | 社内開催なら普段の仕事の服装のまま |
| 費用 | 会社の慣行による。案内に「会費なし」「会費あり」を明記する |
Point
迷ったら「仕事納めの日に、社内で、一年の業務を締める短い会」と覚えておけば外しません。忘年会は「一年の労をねぎらう宴会」で、日も場所も自由です。
納会の意味と、使われる場面
「納会」は会社の年末に限らず、一区切りの最後に開く会を広く指します。呼び方と場面を整理すると次のとおりです。
| 呼び方・場面 | どんな会か |
|---|---|
| 年末の納会(会社) | 仕事納めの日に一年の業務を締める会。この記事の中心 |
| 期末・年度末の納会 | 決算期や年度の終わりに、期の業務を締める会 |
| プロジェクトの納会 | 大きな案件や工事が終わったときの締めの会 |
| 部活動・同好会・定例会の納会 | その年の最後の活動や例会のあとに開く会(ゴルフや句会の「納会」など) |
| 大納会(証券取引所) | 年末の最終取引日のこと。会ではなく取引日の呼び名 |
注意
日本取引所グループの用語集では、大納会(だいのうかい)を「年末の最終取引日」とし、例年12月30日、休日に当たる場合はその直前の営業日と説明しています。社内の「納会」とは別物ですが、「その年を納める」という意味は共通です。
納会と忘年会の違い
| 項目 | 納会 | 忘年会 |
|---|---|---|
| 目的 | 業務を締めくくる区切り | 一年の労をねぎらい、親睦を深める |
| 時期 | 仕事納めの日(業務の最終日) | 12月中の都合のよい日 |
| 場所 | 社内(会議室・執務スペース)が多い | 店(居酒屋・ホテル)が多い |
| 長さ | 短く区切る(業務時間内に開く会社もある) | 宴会として時間をとる |
| 参加者 | その職場の全員に声をかけることが多い | 部署・チーム単位など範囲はさまざま |
| 雰囲気 | 挨拶と乾杯が中心で、改まった区切り | 余興や二次会もある、くだけた宴会 |
| 服装 | 普段の仕事の服装 | 普段着〜会場に合わせた服装 |
| 費用 | 会社負担・会費制など会社の慣行による | 会費制・会社負担・一部補助など |
納会と忘年会は同じ日に開いてもよいか
開いて構いません。よくある形は次の3つです。名称よりいつ・どこで・どのくらいの長さで開くかを先に決めると、準備の範囲がはっきりします。
- 兼ねる:仕事納めの日に店で開き、「納会(忘年会)」と案内する。
- 続けて開く:社内で短く納会 → 希望者だけ店で忘年会(二次会扱い)。
- 分ける:忘年会は12月中旬に店で、納会は仕事納めの日に社内で短く。
注意
仕事納めの日は会社ごとに決めます。参考までに、国の行政機関は法律で12月29日から翌年1月3日までを休日としているため、2026年の御用納めは12月28日(月)です。詳しくは2026年の仕事納めはいつ、御用納めとはを参照してください。
社内で開くか、店で開くか
| 比べる点 | 社内(会議室など) | 社外(店・ホテル) |
|---|---|---|
| 準備 | 飲食の手配・設営・片付けが幹事の仕事になる | 店が設営と片付けをする |
| 費用 | 飲食代のみで抑えやすい | 会場代を含む料金になる |
| 参加しやすさ | 移動がなく、途中参加・途中退出がしやすい | 移動があり、開始時刻に集まる必要がある |
| 来賓 | 取引先を招くには手狭なことがある | 取引先・協力会社を招きやすい |
| 注意点 | 飲酒の可否・火気・戸締まりを総務と確認する | 早めの予約、人数確定の期限 |
人数が少なく、短く締めたいなら社内、取引先を招く・人数が多い・食事をしっかり出すなら社外が向いています。店の選び方は忘年会の店の選び方を参照してください。
当日の流れ(社内・社外の例)
社内で開く場合の進行例(終業後に開く場合)
| 時刻の目安 | 内容 | 担当 |
|---|---|---|
| 終業の少し前 | 設営(机の配置・飲食の並べ・紙コップ) | 幹事・総務 |
| 終業後すぐ | 開会の案内(集合の声かけ・開会の一言) | 幹事 |
| 開会直後 | 社長・役員の挨拶(一年のお礼と来年への一言) | 社長・役員 |
| 挨拶の後 | 乾杯 | 役員・部長など |
| 中盤 | 歓談(必要なら表彰・一年の振り返りスライド) | 全員 |
| 終了時刻の少し前 | 締めの挨拶・手締め | 役員・部長など |
| 終了後 | 片付け・ゴミ出し・戸締まり | 幹事・総務 |
店・ホテルで開く場合の進行例
- 01
受付
会費の集金(会費制の場合)、名札、来賓の席への案内。
- 02
開会の辞
司会が開会を告げ、終了時刻と流れを伝える。
- 03
主催者挨拶・来賓挨拶
社長の挨拶のあと、招いた取引先がいれば来賓の挨拶。
- 04
乾杯
役員や部長、または来賓に依頼する。
- 05
歓談・表彰
食事をしながら歓談。表彰や景品があればここで。
- 06
締めの挨拶・閉会
手締めで締め、司会が閉会と二次会の案内をする。
Point
終わりの時刻を最初に決めて、案内に書いてください。 仕事納めの日はそのまま帰省する人や家庭の予定がある人もいます。短く区切り、残りたい人は二次会へ、という形にすると全員が参加しやすくなります。
注意
挨拶を誰に、どの順番で頼むかは挨拶は誰が、どの順番で、手締めのやり方は手締めのやり方にまとめています。
幹事の準備チェックリスト
決めること(上から順に)
- 趣旨と範囲:社内だけか、取引先も招くか。忘年会と兼ねるか
- 日時:仕事納めの日の業務時間内か、終業後か。終了時刻も同時に決める
- 場所:会議室の予約、または店の予約
- 費用:会社負担か会費制か。経理に費目を確認する
- 挨拶の依頼:社長・乾杯・締め(来賓がいれば来賓挨拶)
- 案内:社内メール・掲示、取引先には案内状
- 出欠の集計:回答期限を決め、飲食の量に反映する
- 飲み物・食べ物:ソフトドリンクを必ず用意。アレルギーの確認
- 備品:紙コップ・皿・割り箸・おしぼり・ゴミ袋・テーブルクロス
- 片付けと戸締まりの担当
食べ物の選び方
| 向くもの | 避けたいもの | 理由 |
|---|---|---|
| オードブル・サンドイッチ・おにぎり | 汁物・鍋 | 立ったまま片手で取れる |
| 個包装のお菓子・乾き物 | 大皿の取り分け料理だけ | 残っても持ち帰れる、衛生面でも扱いやすい |
| ソフトドリンク・お茶 | 酒類だけ | 飲まない人・車の人がいる |
何が入っているか分かるよう品名を貼っておくと、アレルギーのある人も安心して取れます。手配はケータリング手配、品名の表示は貼り紙作成ツールで印刷できます。
お酒と車の注意
道路交通法第65条は、酒気を帯びて車両等を運転することを禁じ、運転するおそれがある人に酒類を提供したり、飲酒をすすめたりすることも禁じています。車や自転車で通勤している人がいる職場では、案内に「車・自転車で来た方は飲酒しないでください」と書き、ソフトドリンクを十分に用意してください。
案内メールの例文
社内向けの案内
件名:【ご案内】12月◯日(◯)納会のお知らせ
皆さん、お疲れさまです。総務の◯◯です。
今年も仕事納めの日に、社内で納会を開きます。一年の締めくくりに、ぜひご参加ください。
日時:12月◯日(◯)◯時◯分〜◯時◯分
場所:◯階 会議室
会費:なし(飲み物・軽食を用意します)
服装:普段の服装のままで結構です
人数の把握のため、◯日(◯)までに出欠をこのメールへの返信でお知らせください。お車・自転車でお越しの方は飲酒をお控えください。
取引先・協力会社を招く案内
件名:納会のご案内(株式会社◯◯)
株式会社△△
◯◯様
いつも大変お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯でございます。
本年も格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございました。
つきましては、日頃の感謝を込めて、ささやかではございますが納会を下記のとおり催します。ご多用の折とは存じますが、ご出席いただけましたら幸いです。
日時:12月◯日(◯)◯時〜◯時
会場:◯◯(住所・地図URL)
お手数ですが、◯日(◯)までにご出欠をお知らせいただけますと幸いです。
前日のリマインド
件名:【明日】納会のご案内(リマインド)
皆さん、お疲れさまです。明日の終業後、◯時から◯階会議室で納会を開きます。◯時には終える予定です。片付けにご協力いただける方は、終了後に少しだけ残っていただけると助かります。
挨拶の例文
社内の短い会なので、一人1〜2分にまとめます。組み立ては①一年のお礼 → ②今年の出来事を一つ → ③休みへの一言 → ④来年への期待です。
社長・役員の挨拶(標準)
皆さん、一年間お疲れさまでした。今年は◯◯をはじめ、大きな仕事をいくつも乗り越えることができました。一人ひとりが持ち場で力を尽くしてくれたおかげです。本当にありがとうございました。年末年始はゆっくり休んで、また元気な顔で新年に会いましょう。今日は短い時間ですが、一年の締めくくりを楽しんでください。
社長・役員の挨拶(大変だった年)
皆さん、一年間お疲れさまでした。今年は◯◯で思うようにいかない時期もありましたが、それぞれが工夫を重ね、最後まで投げ出さずに年末を迎えることができました。その粘りが来年の力になると確信しています。まずはしっかり休んでください。来年もよろしくお願いします。
社長・役員の挨拶(30秒の短い版)
皆さん、一年間ありがとうございました。今年も無事に仕事を納めることができました。休み明けにまた元気に会いましょう。今日はゆっくり楽しんでください。
部長・部門長の挨拶(部署の納会)
皆さん、一年間お疲れさまでした。今年はメンバーが◯人増え、◯◯の案件も無事に納めることができました。忙しい時期に互いに声をかけ合ってくれたことに、本当に感謝しています。来年もこのチームで良い仕事をしていきましょう。
主催者挨拶(取引先を招いた納会)
本日はご多用のところ、私どもの納会にお越しいただき、誠にありがとうございます。本年も皆様のお力添えのおかげで、◯◯を無事に終えることができました。心より御礼申し上げます。ささやかな席ではございますが、どうぞごゆっくりお過ごしください。
乾杯(社内)
ご指名いただきました◯◯です。皆さん、一年間お疲れさまでした。今年一年の皆さんの頑張りに感謝し、来年もさらに良い年になることを願って、乾杯!
乾杯(来賓がいる場合)
僭越ながら、乾杯の音頭を取らせていただきます。本年のご厚情に感謝申し上げますとともに、皆様のご健勝と、来年のますますのご発展を祈念いたしまして、乾杯!
締めの挨拶(一本締め)
皆さん、名残惜しいですが、そろそろお時間となりました。今年一年、本当にお疲れさまでした。来年も皆さんと一緒に良い一年にしたいと思います。それでは一本締めで締めたいと思います。お手を拝借。よーおっ(パン)。ありがとうございました。良いお年をお迎えください。
締めの挨拶(三本締め)
宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間です。本年の締めくくりとして、三本締めで締めさせていただきます。皆様、お手を拝借。よーお(三本締め)。ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。
来賓(招かれた取引先)の挨拶
ただいまご紹介にあずかりました、株式会社△△の◯◯でございます。本日はお招きいただき、ありがとうございます。本年は◯◯で大変お世話になりました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
新入社員・若手の一言を頼まれたら
◯月に入社した◯◯です。最初は分からないことばかりでしたが、皆さんに丁寧に教えていただき、ここまで来ることができました。ありがとうございました。来年は一人でできることを増やせるよう頑張ります。よろしくお願いします。
途中で帰るときの一言
申し訳ありません、このあと予定がありますので、お先に失礼いたします。今年一年、大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。
注意
仕事納めの社内メールや帰り際の挨拶は仕事納めの挨拶 例文、乾杯の言い回しは乾杯の挨拶、締めの言葉は締めの挨拶 例文にまとめています。
服装と参加のマナー
- 服装:社内開催なら普段の仕事の服装のままで構いません。店やホテルで開く会、取引先を招く会は、案内に服装の目安があればそれに従います。
- 参加:出欠は期限までに返信します。欠席するときは、幹事に一言お礼を添えて伝えます。
- 途中退出:社内の納会は途中で帰る人もいます。主催者か幹事に一言かけてから帰ります。
- 片付け:社内開催は、終わったあとの片付けを手伝うと幹事が助かります。
注意
社内の飲み会の費用の扱いは社内懇親会・忘年会の費用は交際費かを参照し、経理に確認してください。
よくある失敗と対策
| よくある失敗 | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 終了時刻を決めていない | だらだら続き、帰りにくい人が出る | 案内に終了時刻を書き、締めの担当を決めておく |
| ソフトドリンクが少ない | 飲まない人・車の人が手持ち無沙汰になる | 酒類と同じくらいの量を用意する |
| 挨拶の依頼が当日 | 話す内容がまとまらず長くなる | 数日前に依頼し、1〜2分でと伝える |
| 片付けの担当がいない | 幹事だけが残る、ゴミが翌年まで残る | 片付け担当と戸締まりの担当を決める |
| 取引先への案内が遅い | 年末で予定が埋まり来てもらえない | 社外を招くなら日程を先に決め、早めに案内する |
| 名称が曖昧 | 忘年会と思って二次会まで予定する人が出る | 「納会(社内・◯時まで)」と中身を書く |
この記事の要点
- 納会(のうかい)はその年・その期の業務を締めくくる会。会社では仕事納めの日に社内で短く開くことが多い。
- 忘年会との違いは目的・時期・場所・長さ。兼ねる・続けて開く・分ける、のどれでもよい。
- 流れは挨拶→乾杯→歓談→締め→片付け。終わりの時刻を最初に決めて案内に書く。
- 挨拶はお礼→今年の出来事→休みへの一言→来年への期待で1〜2分。
- 車の人がいる職場では飲酒をすすめない。ソフトドリンクを十分に。
FAQ
よくある質問
その年(または一定期間)の業務を締めくくるために開く会です。読み方は「のうかい」。会社では仕事納めの日の夕方に、社内の会議室などで軽い飲み物と食べ物を用意して短く開くことが多く、挨拶・乾杯・歓談・締めの挨拶で構成します。
納会は業務の区切りとして仕事納めの日に社内で短く開くことが多く、忘年会は一年の労をねぎらう宴会として12月中の都合のよい日に店などで開くことが多い、という違いがあります。会社によっては両方を兼ねることもあり、名称の使い方は会社ごとの慣行によります。
構いません。仕事納めの日に店で開いて両方を兼ねる、社内で短く納会を開いたあと希望者だけで忘年会に行く、といった形があります。案内には中身と終了時刻を書き、参加者が予定を立てやすいようにします。
違います。大納会は証券取引所の年末の最終取引日の呼び名で、会社で開く会のことではありません。「その年を納める」という意味は共通しています。
一年間のお礼、今年の出来事を一つ、年末年始はゆっくり休んでほしいという一言、来年への期待の順で組み立て、1〜2分にまとめます。締めの挨拶では一本締めや三本締めで終え、「良いお年をお迎えください」と添えます。
立ったまま短い時間で食べることが多いので、オードブルやサンドイッチ、おにぎり、個包装のお菓子など、片手で取れて取り分けやすいものが向いています。ソフトドリンクを必ず用意し、アレルギーに配慮して品名が分かるようにしておきます。
社内の納会は、普段の仕事の服装のままで構いません。取引先を招く納会や、ホテルなどで開く会の場合は、案内に書かれた服装の目安に従います。
社内の納会は仕事納めの日の夕方に開くことが多く、予定がある人が途中で帰ることもあります。帰るときは主催者か幹事に「お先に失礼いたします。良いお年をお迎えください」と一言かけてから帰ります。