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敬語

「ご一読ください」の意味と使い方
「ご高覧」との違いとメール例文

「ご一読ください」は、文章や資料をひととおり読んでほしいときの丁寧な頼み方です。取引先・お客様・上司など目上の相手にも使えます。そのまま使える一文は「お手すきの際に、添付の資料をご一読いただけますと幸いです。」。もっと改まった場面や、作品・展示を見てもらうときは「ご高覧」を使います。中身を確かめて受け取ってほしい請求書や契約書なら「ご査収ください」のほうが合います。このページでは、二つの言葉の違い、使える場面の表、丁寧さ別の言い換え、場面別のメール例文をまとめました。

更新: 2026-11-01読了:約6分PRODUCER AGENT 編集部

結論

「一読」は一度ひととおり読むことで、相手の行為に「ご」を付けた「ご一読」は「読んでいただくこと」を丁寧に言う言い方です。読み方は「ごいちどく」。「高覧」は相手が見ることを高めて言う言葉で、「ご高覧」(ごこうらん)は「ご覧」よりさらに改まった言い方です。メールでは「ご一読ください」「ご一読いただけますと幸いです」「ご高覧いただけますと幸いです」「ご高覧賜りますようお願い申し上げます」の形で使います。

「ご一読」と「ご高覧」の意味

「一読」は、文章を一度通して読むことです。「ざっと目を通す」に近く、細部まで検討してほしいというより、内容を一度知っておいてほしいときに向いています。読むもの、つまり文章・資料・報告書・規程などに使います。

「高覧」の「高」は相手を高める字で、「ご高覧」は相手が見ることを敬って言う言葉です。読む文章だけでなく、作品・展示・カタログ・サイトなど、見てもらうもの全般に使えます。「ご覧ください」より格式が高く、案内状や改まったメールで使われます。

Point

文章をひととおり読んでほしいなら「ご一読」、改まった場で見てほしいなら「ご高覧」。どちらも相手の行為に使う言葉で、自分が読むときは「拝読」「拝見」を使います。

「ご一読」「ご高覧」「ご査収」「ご笑覧」の違い

言葉表す内容使いやすい場面
ご一読ひととおり読んでもらう会議資料・企画書・報告書・規程
ご高覧見てもらう(改まった言い方)案内状・作品展・カタログ・改まった資料
ご覧見てもらう(標準の敬語)どの場面にも使いやすい
ご査収中身を確かめて受け取ってもらう請求書・見積書・契約書
ご笑覧自分の側のものを、へりくだって見てもらう親しい相手への作品や記念品の紹介

「ご笑覧」は「つまらないものですが笑ってご覧ください」というへりくだりを含む言葉です。親しい間柄では温かく響きますが、取引先への正式な資料に使うと、軽く聞こえると受け取る人もいます。仕事の資料には「ご一読」「ご高覧」を選ぶのが無難です。受け取りの確認が要るときの言い方は「ご確認のほど」の使い方も参考にしてください。

使える場面・使わないほうがよい場面

場面合う言い方注意点
会議の前に資料を読んでおいてもらうご一読ください読んでほしい期限を添える
企画書・提案書を送るご一読いただけますと幸いです要点を本文に二、三行で書く
社内規程の改定を周知するご一読ください変更箇所を明記する
作品展・展示会への招待ご高覧いただけますと幸いです案内状では「ご高覧賜りますよう」
カタログ・会社案内を送るご高覧ください/ご覧くださいどちらでもよい
請求書・契約書を送る合わないご査収ください
内容の判断や返答がほしい合わない(一読だけで終わる)ご確認のうえ、ご意見をお聞かせください

注意

「ご一読」は読んでもらうことだけを頼む言葉です。読んだうえで承認や返答がほしい場合は、「ご一読のうえ、◯月◯日までにご意見をお聞かせいただけますでしょうか」のように、読んだあとにしてほしいことを続けて書きます。

言い換え一覧(丁寧さの段階つき)

言い方丁寧さ使いやすい場面
ご高覧賜りますようお願い申し上げます最も改まった言い方案内状・式典や展示会の招待
ご高覧いただけますと幸いです改まった言い方取引先への作品・資料の案内
ご一読賜りますようお願い申し上げます改まった言い方役員・大切なお客様への文書
ご一読いただけますでしょうか丁寧取引先・上司へのお願い
ご一読いただけますと幸いです丁寧(やわらかい)急ぎでない資料の送付
ご一読ください/ご覧ください丁寧(簡潔)社内周知・案内文
目を通しておいてください標準社内の同僚・後輩

急がない資料なら、「お手すきの際に」と組み合わせると押しつけがましさが和らぎます。反対に、会議までに読んでほしいなど期限があるなら、「◯月◯日の会議までにご一読いただけますでしょうか」と日付をはっきり書きます。

場面別のメール例文

会議の前に資料を読んでおいてもらう(社外)

件名:◯月◯日お打ち合わせの事前資料のご送付

株式会社◯◯
◯◯様

いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)のお打ち合わせに先立ち、検討いただきたい論点を資料にまとめました。
お忙しいところ恐れ入りますが、当日までにご一読いただけますと幸いです。

 ・添付:◯◯の進め方(案)
 ・特にご意見をいただきたい箇所:◯ページの予算配分

どうぞよろしくお願いいたします。

企画書を送る

件名:◯◯イベントの企画書のご送付

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日お話しいただいた◯◯イベントについて、企画書をお送りいたします。
来場者の導線と、当日の進行を中心にまとめております。
ご一読のうえ、気になる点がございましたらお聞かせいただけますでしょうか。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

社内規程の改定を周知する

件名:【ご一読ください】経費精算規程の改定について

社員各位

お疲れさまです。総務部の□□です。
◯月◯日付で、経費精算規程を一部改定いたしました。
主な変更点は、交通費の申請期限と、領収書の提出方法の二点です。
改定後の規程を添付しておりますので、ご一読ください。

ご不明な点は、総務部□□までお問い合わせください。

上司に報告書を読んでもらう

件名:◯◯展示会の報告書

◯◯部長

お疲れさまです。□□です。
先週の◯◯展示会の報告書がまとまりましたので、お送りいたします。
名刺交換の件数と、商談につながりそうな企業の一覧を最初のページにまとめております。
お手すきの際にご一読いただけますでしょうか。

作品展・展示会に招待する(ご高覧)

件名:◯◯作品展のご案内

◯◯株式会社
◯◯様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたび、弊社デザイン部による作品展を下記のとおり開催いたします。
ご多用のところ恐縮ではございますが、ぜひご高覧いただけますと幸いです。

 ・会期:◯月◯日(◯)から◯月◯日(◯)まで
 ・会場:◯◯ギャラリー(◯◯駅から徒歩◯分)

会社案内・カタログを送る

件名:弊社会社案内のご送付

株式会社◯◯
◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日はお時間をいただき、ありがとうございました。
お話にあった弊社の実績をまとめた会社案内を、本日別便でお送りいたしました。
ご高覧いただけますと幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

注意

資料を添付して送るメール全体の組み立て(件名の付け方、添付の書き方、ファイル名)は資料送付メールの例文にまとめています。

よくある間違い

書きがちな言い方気になる点直し方
ご一読してください「ご〜する」は自分の行為をへりくだる形で、相手への依頼には合わないご一読ください/ご一読いただけますでしょうか
資料を一読させていただきました(目上への報告)「一読」は「ざっと読んだ」と受け取られることがある資料を拝読いたしました
請求書をご一読ください読むだけでなく、確かめて受け取ってほしい書類請求書をご査収ください
(取引先への正式な資料で)ご笑覧くださいへりくだりが強く、軽く聞こえると受け取る人もいるご高覧ください/ご一読ください
ご一読いただき、ご確認いただき、ご検討いただき依頼が重なって読みにくいご一読のうえ、ご検討いただけますでしょうか

「ご一読ください」と言われたときの返事

読んでほしいと頼まれたら、読んだことを伝えます。目上の相手には「拝読しました」(文章を読んだとき)、「拝見しました」(資料・写真・作品を見たとき)が使えます。違いは「拝見」と「拝読」の使い分けにまとめています。

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お送りいただいた企画書、拝読いたしました。
来場者の導線がとても分かりやすく、社内でも好評でした。
一点、当日の受付の人数について伺いたいことがございますので、次回のお打ち合わせでご相談させてください。

すぐに読めない場合は、受け取ったことと、いつまでに読むかを先に返しておくと相手が安心します。「資料をお送りいただき、ありがとうございます。◯日までに拝読し、改めてご連絡いたします」で十分です。

この記事の要点

  • 「ご一読」は文章をひととおり読んでもらうこと。読みは「ごいちどく」。
  • 「ご高覧」は見てもらうことの改まった言い方で、作品や展示にも使える。
  • 請求書や契約書には「ご査収」、仕事の資料に「ご笑覧」は避けるのが無難。
  • 読んだあとにしてほしいことがあるなら「ご一読のうえ、◯◯」と続けて書く。
  • 読んだ側は「拝読しました」「拝見しました」と返す。

FAQ

よくある質問

01「ご一読ください」は目上の人に使えますか?

使えます。取引先・お客様・上司のどなたにも使える丁寧な言い方です。命令形の響きが気になる場合は「ご一読いただけますでしょうか」「ご一読いただけますと幸いです」とするとやわらかくなります。

02「ご一読」と「ご高覧」はどう違いますか?

「ご一読」は文章をひととおり読んでもらうこと、「ご高覧」は相手が見ることを高めて言う改まった言葉です。文章の資料ならどちらも使えますが、作品や展示など読むものではないときは「ご高覧」を使います。

03「ご高覧」の読み方は?

「ごこうらん」と読みます。

04自分が読んだときに「一読しました」と言ってもよいですか?

誤りではありませんが、「ざっと読んだだけ」と受け取られることがあります。目上の相手への報告では「拝読いたしました」とするのが無難です。

05「ご一読ください」だけで、返事は期待してよいですか?

「ご一読」は読んでもらうことだけを頼む言葉なので、返事がほしいなら「ご一読のうえ、◯月◯日までにご意見をお聞かせいただけますでしょうか」のように、してほしいことと期限を書き添えます。

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