文例
余寒見舞いの例文(ビジネス)
時期・取引先・メールの件名
余寒見舞いは、立春を過ぎてから、寒さが続くあいだに出す季節の挨拶状です。寒中見舞いの時期を過ぎてしまったときや、年賀状の返礼が立春に間に合わなかったときに使います。書く項目は①「余寒お見舞い申し上げます」②近況か用件を一つ ③相手を気づかう一文 ④日付の四つで、頭語(拝啓など)は使いません。
そのまま使える短い形は「余寒お見舞い申し上げます。立春を過ぎてもなお寒い日が続いておりますが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。寒さの折、どうぞご自愛ください。」です。立春より前に出す場合は寒中見舞いの文例(ビジネス)を使ってください。
結論
余寒見舞いは立春(2027年は2月4日)を過ぎてから出す見舞い状です。立春の日付は年によって変わるので、その年の暦で確かめます。いつまでに出すかに決まった日はなく、寒さが残るあいだとされ、目安は地域や気候により異なります。構成は見舞いの言葉→近況・用件→相手を気づかう言葉→日付の順です。
出す時期の目安
| 挨拶状 | 出す時期 | 書き出し |
|---|---|---|
| 年賀状 | 元日から松の内まで(松の内の期間は地域により異なる) | 謹賀新年/あけましておめでとうございます |
| 寒中見舞い | 松の内が明けてから、立春の前日まで | 寒中お見舞い申し上げます |
| 余寒見舞い | 立春を過ぎてから、寒さが続くあいだ | 余寒お見舞い申し上げます |
2027年の立春は2月4日です(国立天文台の暦要項による)。立春の日付は年によって前後するので、毎年その年の暦で確かめてください。余寒見舞いをいつまで出せるかは、地域により異なります。寒さが長く残る地域の相手には遅めに出しても季節に合いますが、迷うときは早めに出すほうが無難です。
Point
相手に届く日で判断してください。立春の直前に投函したはがきは、立春を過ぎてから届くことがあります。「寒中」と「余寒」のどちらにするかは、投函日ではなく相手が受け取る日で選ぶと、季節がずれません。
相手別の文例
取引先(会社宛て)
余寒お見舞い申し上げます。
立春を過ぎてもなお厳しい寒さが続いておりますが、貴社の皆様にはお変わりなくご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和◯年二月
取引先の担当者(個人宛て)
余寒お見舞い申し上げます。
暦の上では春となりましたが、まだ寒い日が続いております。
◯◯様にはいつも◯◯の件で細やかにご対応いただき、ありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
寒さの折、どうぞご自愛ください。
年賀状をいただいたのに返礼が遅れた相手
余寒お見舞い申し上げます。
年始にはご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
ご返礼が遅くなりましたことを、心よりお詫び申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
余寒なお厳しき折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
お客様(個人のお客様)
余寒お見舞い申し上げます。
日ごろより◯◯をご利用いただき、誠にありがとうございます。
春が待ち遠しい季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
本年も皆様のお役に立てるよう努めてまいります。
寒い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください。
喪中の相手へ
余寒お見舞い申し上げます。
ご服喪中と伺い、年始のご挨拶を控えておりました。
寒さの残る日が続きますが、皆様お健やかにお過ごしでしょうか。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
雪や寒さの厳しい地域の相手へ
余寒お見舞い申し上げます。
そちらでは雪の多い日が続いていると伺いました。
皆様お変わりなく、また業務に差し支えなくお過ごしでしょうか。
どうぞお足元に気をつけて、お体を大切になさってください。
注意
雪や寒波で相手の地域に被害が出ている場合は、季節の挨拶よりお見舞いを中心にした連絡のほうが合います。文例はお見舞いメールの例文(ビジネス)にあります。
メールで送るときの件名の付け方
普段メールでやり取りしている相手なら、メールで送っても差し支えないことが多いです。件名には余寒見舞いであることと、自社名・氏名を入れます。
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 基本の形 | 余寒お見舞い申し上げます(株式会社△△ □□) |
| 年賀状の返礼を兼ねる | 年始のご挨拶のお礼と余寒お見舞い(株式会社△△) |
| 業務連絡を兼ねる | 【余寒お見舞い】◯◯の進行についてのご連絡 |
| お知らせを兼ねる | 余寒お見舞いとお知らせ(株式会社△△ 移転のご案内) |
| 訂正 | 【訂正】先ほどの余寒お見舞いのメールについて |
注意
件名に「寒中」と「余寒」が混ざらないよう、本文と件名の言葉をそろえてください。季節の言葉を月ごとに選ぶときは時候の挨拶の一覧が参考になります。
書く項目のチェックリスト
- 書き出しが「余寒お見舞い申し上げます」になっているか(「寒中」になっていないか)
- 頭語(拝啓など)・結語(敬具など)を付けていないか
- 新年を祝う言葉(あけましておめでとうございます)が残っていないか
- 用件は一つに絞れているか(お礼・お詫び・お知らせ)
- 相手を気づかう一文で締めているか
- 日付は「令和◯年二月」など、月までの書き方にしているか
- 相手が喪中なら、お祝いの言葉を避けているか
- 宛名の社名・氏名・役職を、名刺や署名と照らし合わせたか
はがきで出すなら、会社名や住所を入れて縦書きで印刷できるはがき作成ツールが使えます。
場面別の例文(メール)
名刺交換したばかりの相手(初めて送る)
件名:余寒お見舞い申し上げます(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
余寒お見舞い申し上げます。
先日の◯◯でご挨拶いたしました、株式会社△△の□□です。
その節はお時間をいただき、ありがとうございました。
寒さの残る折ですので、どうぞご自愛ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
継続して取引のある相手
件名:余寒お見舞い申し上げます(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
余寒お見舞い申し上げます。
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
立春を過ぎても寒い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
年明けから進めております◯◯の件も、おかげさまで順調に進んでおります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
年賀状の返礼が立春に間に合わなかったとき
件名:年始のご挨拶のお礼と余寒お見舞い(株式会社△△)
◯◯様
余寒お見舞い申し上げます。
株式会社△△の□□です。
年始にはご丁寧なご挨拶状をいただき、ありがとうございました。
ご返礼がこのように遅くなり、大変失礼いたしました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
業務連絡を兼ねるとき(急ぎの用件がある)
件名:【余寒お見舞い】◯◯の納期についてのご確認
◯◯様
余寒お見舞い申し上げます。株式会社△△の□□です。
早速ですが、◯◯の納期について確認させてください。
◯月◯日(◯)までにご回答いただけますと助かります。
寒い日が続きますので、どうぞお気をつけてお過ごしください。
注意
急ぎの用件があるときは、挨拶は一文にとどめて本題を先に書きます。季節の挨拶が長いと、用件が埋もれます。
移転・担当変更などのお知らせを兼ねるとき
件名:余寒お見舞いとお知らせ(株式会社△△ 担当変更のご案内)
株式会社◯◯
◯◯様
余寒お見舞い申し上げます。
平素より大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたび、◯月◯日より貴社の担当が◯◯に代わります。
後日、◯◯より改めてご挨拶いたします。
寒さの折、どうぞご自愛ください。
喪中の相手へ
件名:余寒お見舞い申し上げます(株式会社△△ □□)
◯◯様
余寒お見舞い申し上げます。株式会社△△の□□です。
寒さの残る日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
お力落としのこととは存じますが、どうぞご無理をなさらないでください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
送った余寒見舞いに誤りがあったとき(訂正)
件名:【訂正】先ほどの余寒お見舞いのメールについて
◯◯様
度々失礼いたします。株式会社△△の□□です。
先ほどお送りしたメールで、書き出しを「寒中お見舞い」と誤って記載しておりました。
正しくは「余寒お見舞い」でございます。大変失礼いたしました。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
訂正の件名の付け方はメールの再送・立て続けに送るときの書き方にまとめています。
避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 寒中お見舞い申し上げます(立春後に届く) | 季節がずれる | 余寒お見舞い申し上げます |
| あけましておめでとうございます | 新年を祝う時期を過ぎている | 本年もよろしくお願いいたします |
| 拝啓 余寒お見舞い申し上げます | 見舞い状には頭語を付けないのが一般的 | 頭語・結語なしで書き出す |
| お体ご自愛ください | 「自愛」に体を大切にする意味が含まれ、重複になる | どうぞご自愛ください |
| ご返信をお待ちしております | 挨拶状で返事を求めると相手の負担になる | (返事を求めない。必要なら「ご返信には及びません」) |
注意
結びの言葉の選び方はメールの締めの言葉にもまとめています。
後日のフォロー
余寒見舞いが届いたときの返事
件名:Re:余寒お見舞い申し上げます
◯◯様
ご丁寧に余寒のお見舞いをいただき、ありがとうございます。
おかげさまで、変わりなく過ごしております。
◯◯様もどうぞお体を大切になさってください。
本年もよろしくお願いいたします。
出しそびれた相手へのお詫び(寒さの時期を過ぎたら)
季節のご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。
年始にはご丁寧なご挨拶をいただき、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
余寒見舞いの時期も過ぎてしまったら、季節の見舞いの形にこだわらず、次の連絡の冒頭でお礼とお詫びを一言添えれば十分です。
この記事の要点
- 余寒見舞いは立春を過ぎてから。2027年の立春は2月4日。
- いつまで出すかは地域により異なる。迷ったら早めに出す。
- 書き出しは「余寒お見舞い申し上げます」。頭語・新年の言葉は使わない。
- 用件は一つ。メールなら件名に余寒見舞いと自社名を入れる。
- 「寒中」か「余寒」かは、相手に届く日で選ぶ。
FAQ
よくある質問
立春を過ぎてから、寒さが続くあいだに出します。2027年の立春は2月4日です。いつまでに出すかに決まった日はなく、地域や気候により異なるので、迷うときは早めに出すと無難です。立春より前に届くなら寒中見舞いにします。
普段メールでやり取りしている相手なら、差し支えないことが多いです。件名を「余寒お見舞い申し上げます(会社名・氏名)」とし、本文ははがきと同じく見舞いの言葉、用件、相手を気づかう一文の順で短くまとめます。はがきでやり取りしてきた相手には、はがきで返すほうが丁寧です。
付けないのが一般的です。「余寒お見舞い申し上げます」が書き出しの役割をするので、頭語と結語は使いません。
「余寒お見舞い申し上げます。年始にはご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。ご返礼が遅くなりましたことをお詫び申し上げます」と書き、相手を気づかう一文で締めます。「あけましておめでとうございます」は使いません。
「令和◯年二月」のように月までを書く形が一般的です。メールの場合は送信日が残るので、本文に日付を入れなくても構いません。