メール
「改めてご連絡いたします」の意味と使い方
追って・後ほど・折り返しとの違いと場面別の例文
「改めてご連絡いたします」は、いまの時点では伝えきれないことを、別の機会にもう一度連絡するという意味です。取引先・お客様・上司など目上の相手にもそのまま使え、「改めてご連絡させていただきます」と言い換えなくても十分丁寧です。そのまま使える一文は「詳細が決まりましたら、◯月◯日(◯)までに改めてご連絡いたします。」。大切なのはいつごろ連絡するかを添えることで、それがないと相手は待つべきか動くべきか判断できません。このページでは、「追って」「後ほど」「折り返し」との違い、面接・担当者不在・見積・日程変更など場面別の例文、言われたときの返信、送る前のチェックリストをまとめました。
結論
「改めて」には、①別の機会に、もう一度(日を改めて)と、②新たに、もう一度きちんと(改めてお礼申し上げます)の二つの使い方があります。「改めてご連絡いたします」は①の意味で、いまの連絡とは別に、あとでもう一度連絡することを丁寧に伝える言い方です。「ご連絡いたします」は「ご(お)……いたす」の形で、自分の行為をへりくだって伝えつつ丁重に述べる敬語なので、目上の相手にもそのまま使えます。
結論:そのまま使える一文と、添える3つの情報
| 相手・場面 | そのまま使える一文 |
|---|---|
| 取引先・お客様(メール) | 詳細が決まりましたら、◯月◯日(◯)までに改めてご連絡いたします。 |
| より改まった文書・お詫びのあと | 確認が取れ次第、改めてご連絡申し上げます。 |
| 社内の上司 | 確認して、本日中に改めてご連絡します。 |
| 電話・会議で口頭 | 確認いたしまして、明日の午前中に改めてご連絡いたします。 |
| 社内チャット | 確認して、夕方にまた連絡します。 |
- いつ:「本日中に」「◯月◯日(◯)までに」と時期を書いた
- 何を:「日程」「お見積もり」「選考結果」など、次に何を伝えるかを書いた
- どうやって・誰から:メールか電話か、担当者が代わるならその名前を書いた
Point
「改めてご連絡いたします」は、次の連絡を約束する言葉。この3つがそろうと、相手は安心して待てます。
「改めて」の二つの意味
| 意味 | 例文 | ポイント |
|---|---|---|
| 別の機会に、もう一度 | 日程が決まりましたら、改めてご連絡いたします。 | いまは伝えきれない内容を、あとで伝える |
| 新たに、もう一度きちんと | 先日はありがとうございました。改めてお礼申し上げます。 | 一度伝えたことを、あらためて丁寧に伝える |
このページで扱うのは主に一つ目の意味です。二つ目の「改めてお礼申し上げます」「改めてお詫び申し上げます」は、一度伝えたお礼やお詫びを、きちんと言い直すときに使います。お礼・お詫びを強めて重ねる言い方は「重ね重ね」の使い方にまとめています。
「改めてご連絡させていただきます」は間違い?
間違いとは言い切れませんが、多くの場面では「改めてご連絡いたします」のほうが簡潔です。文化審議会の答申「敬語の指針」は、「(さ)せていただく」を、自分側が行うことを相手や第三者の許可を受けて行い、そのことで恩恵を受ける場合に使う形と説明し、その条件がない場面ではやや冗長で「いたします」のほうが簡潔に感じられる、としています。
| 言い方 | 敬語の形 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 改めてご連絡いたします | 「ご……いたす」(へりくだり+丁重) | ほとんどの場面はこれで十分 |
| 改めてご連絡申し上げます | 「ご……申し上げる」(より改まる) | お客様への文書、お詫びのあと |
| 改めてご連絡させていただきます | 「ご……させていただく」 | 連絡すること自体に相手の了承を得ている場面(「来週お電話してもよろしいですか」と尋ね、了承をもらったときなど) |
| 改めて連絡いたします | 「連絡する」の丁重な言い方 | 誤りではない。相手へ向けた連絡なら「ご連絡」のほうがやわらかい |
注意
「ご連絡いたします」は二重敬語ではありません。敬語の指針は二重敬語を一つの語に同じ種類の敬語を二重に使ったものと説明しており、「ご……いたす」はもともと一つの敬語の形です。
「追って」「後ほど」「折り返し」との違い
| 言い方 | 連絡までの時間の目安 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 折り返しご連絡いたします | すぐ(電話を受けて、こちらから掛け直す) | 電話・問い合わせへの返事 |
| 後ほどご連絡いたします | 同じ日のうち、比較的すぐ | 確認すればすぐ分かること |
| 追ってご連絡いたします | このあと、決まり次第 | まず要点だけ伝え、細部を後から送る |
| 改めてご連絡いたします | 日を改めて、別の機会に | 決まっていないこと・時間がかかること |
| 後日改めてご連絡いたします | 数日以上あと | 時間がかかることがはっきりしている |
時間の感覚は人によって受け取り方が違うので、表はあくまで目安です。どの言い方を選んでも、「本日中に」「◯月◯日(◯)までに」と時期を書き添えるほうが確実に伝わります。電話の折り返しの伝え方は電話の取り次ぎにあります。
使える場面・合わない場面
| 場面 | 「改めてご連絡いたします」 | 代わりの言い方 |
|---|---|---|
| 日程・詳細がまだ決まっていない | 合う | ― |
| 社内で確認してから返事をしたい | 合う(時期を添える) | 確認のうえ、◯日までにご連絡いたします |
| 担当者が不在で、すぐ答えられない | 合う(誰から連絡するかを添える) | 担当の◯◯から改めてご連絡いたします |
| メールを受け取ったことだけ先に伝える | 合う | ― |
| 数分で確認できること | 大げさに聞こえることがある | 後ほどご連絡いたします |
| 電話に出られなかった相手への返事 | 合わないことがある | 折り返しお電話いたします |
| 断りの返事を先延ばしにしたい | 使えるが、相手を待たせ続けることになる | 早めに結論を伝える |
注意
「改めて」を使ったら、約束した時期までに必ず連絡します。時期までに決まらなかったときも、「まだ決まっていない」こと自体を伝えると、相手は予定を立てやすくなります。
言い換え一覧(丁寧さの段階つき)
| 言い方 | 丁寧さ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 改めてご連絡申し上げます | 最も改まった言い方 | お客様への文書・お詫びのあとの連絡 |
| 改めてご連絡いたします | 丁寧(改まった言い方) | 取引先・上司へのメール |
| 改めてお知らせいたします | 丁寧 | 決まった内容を一斉に知らせる(案内・告知) |
| 追ってご連絡いたします | 丁寧 | 要点を先に伝え、細部を後から送る |
| 改めてお電話いたします | 丁寧 | 連絡の手段が電話と決まっている |
| 改めてご連絡します | 丁寧(簡潔) | 社内の上司・同僚 |
| また連絡します | 標準 | 社内の同僚・チャット |
一度伝えた内容をもう一度伝え直すときは、「改めてご連絡いたします」ではなく「念のため、改めてお知らせいたします」「先日お伝えした内容を、改めてお送りします」のように、何を伝え直すのかを書くと誤解がありません。
場面別のメール例文
日程が決まっていないことを伝える
件名:◯◯説明会の日程について
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
お問い合わせいただいた◯◯説明会の日程は、現在会場と調整しております。
◯月◯日(◯)までに確定する見込みですので、決まり次第、改めてご連絡いたします。
お待たせして恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
社内で確認してから返事をする(見積・依頼)
件名:Re:お見積もりのご依頼について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お見積もりのご依頼をいただき、ありがとうございます。
ご要望の内容について社内で確認したうえで、◯月◯日(◯)までに改めてご連絡いたします。
確認の途中で伺いたいことが出てきた場合は、先にご相談させてください。
担当者が不在で、代わりに受けた
件名:Re:◯◯の件(担当不在のご連絡)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
あいにく担当の◯◯は、◯月◯日(◯)まで出張で不在にしております。
いただいたご質問は◯◯に申し伝え、戻り次第、◯◯から改めてご連絡いたします。
お急ぎの場合は、私□□までお知らせください。
まず受け取ったことだけ伝える
件名:Re:◯◯の資料送付の件
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
資料をお送りいただき、ありがとうございます。確かに受け取りました。
内容を拝見し、本日中に改めてご連絡いたします。
提案・商談への返事を待ってもらう
件名:Re:◯◯のご提案について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日はご提案いただき、ありがとうございました。
社内で検討しており、◯月◯日(◯)の会議で方針を決める予定です。
結論が出ましたら、翌営業日までに改めてご連絡いたします。
面接・選考の結果を後日伝える(採用する側)
件名:本日の面接のお礼(株式会社△△)
◯◯様
本日はお忙しいなか、面接にお越しいただきありがとうございました。
選考の結果は、◯月◯日(◯)までにメールで改めてご連絡いたします。
ご不明な点がございましたら、本メールへの返信でお知らせください。
予定を変更し、新しい日時は後で伝える
件名:◯月◯日の打ち合わせ日程変更のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)にお約束していた打ち合わせについて、こちらの都合で大変申し訳ございませんが、日程を変更させていただけないでしょうか。
代わりの候補日は、本日中に改めてご連絡いたします。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
要点を先に、細部を後から(追って)
件名:◯◯の開催決定のご連絡
関係者各位
お疲れさまです。□□です。
◯◯は、◯月◯日(◯)に開催することが決まりました。予定を空けておいていただけますと助かります。
会場・集合時刻などの詳細は、追ってご連絡いたします。
約束の日までに決まらなかった
件名:◯◯の日程についての途中経過
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日までにご連絡するとお伝えしていた◯◯の日程について、会場との調整がまだ続いております。
お待たせしてしまい、申し訳ございません。
◯月◯日(◯)には確定する見込みですので、その時点で改めてご連絡いたします。
電話のあと、内容を改めてメールで送る
件名:本日のお電話の件(◯◯について)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先ほどはお電話をいただき、ありがとうございました。
お話しした内容を、念のためまとめてお送りします。
・◯◯の納期:◯月◯日(◯)
・納品場所:貴社◯階 倉庫
費用の詳細は、社内で確定次第、改めてご連絡いたします。
注意
決まった内容を送るときは件名で分かるようにします。返事を待たせている相手に途中経過を送る書き方は問い合わせへの返信メールも参考にしてください。
電話・会議・チャットで使う短い言い方
| 場面 | 言い方 |
|---|---|
| 電話で即答できない | 確認いたしまして、本日◯時までに改めてお電話いたします。 |
| 電話で担当者が不在 | ◯◯が戻りましたら、改めてご連絡いたします。念のため、お電話番号を伺ってもよろしいでしょうか。 |
| 会議で答えを持ち帰る | その点は持ち帰って確認し、明日中に改めてご連絡いたします。 |
| 来客・訪問の終わり | 本日のお話をもとに資料をまとめ、来週改めてご連絡いたします。 |
| 社内チャット(上司へ) | 確認中です。15時までに改めてご報告します。 |
| 社内チャット(同僚へ) | 了解です、決まったらまた連絡します。 |
上司への途中報告は「ご連絡」より「ご報告」のほうが合います。話し言葉では「改めまして」と言うこともありますが、メールでは「改めて」で十分です。
よくある間違い
| 書きがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 改めてご連絡いたします(時期の記載なし) | いつまで待てばよいか分からず、相手が予定を立てられない | ◯月◯日までに改めてご連絡いたします |
| 約束した時期を過ぎても連絡しない | 相手から催促させることになる | 決まっていなくても、途中経過を伝える |
| 改めてご連絡させていただきます(何にでも使う) | 相手の許可を受ける場面でなければ、回りくどく感じる人もいる | 改めてご連絡いたします |
| 後ほど改めてご連絡いたします(数日後に連絡) | 「後ほど」から、同じ日のうちの連絡を想像する人が多い | 後日改めてご連絡いたします |
| 担当より改めてご連絡いたします(名前なし) | 誰から連絡が来るか分からず、見落とされやすい | 担当の◯◯から改めてご連絡いたします |
| 改めてご連絡いたします(何の連絡か書かない) | 複数の案件が動いていると、どの件か分からない | ◯◯の日程について、改めてご連絡いたします |
「改めてご連絡いたします」と言われたときの返事
連絡を待つ側は、了承したことと、こちらの都合(期限があればその日付)を短く返します。返信が要らない内容なら、返さなくても失礼にはあたりません。
| 状況 | 返事の一文 |
|---|---|
| 期限は特にない | 承知いたしました。ご連絡をお待ちしております。 |
| こちらに期限がある | 承知いたしました。社内準備の都合上、◯月◯日(◯)ごろまでにお知らせいただけますと助かります。 |
| 面接の結果を待つ(応募者) | 本日はありがとうございました。ご連絡をお待ちしております。 |
| 忙しい相手を気づかう | 承知いたしました。お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。 |
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご連絡ありがとうございます。承知いたしました。
こちらの社内準備の都合上、◯月◯日(◯)ごろまでにお知らせいただけますと助かります。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
約束の時期を過ぎても連絡がないときは、「その後いかがでしょうか」とやわらかく確認します。催促の書き方は催促メールの例文にあります。
送る前のチェックリスト
- 連絡する時期(日付・時間帯)を書いた
- 次に何を連絡するのか(案件名・内容)を書いた
- 誰から・どの手段で連絡するのかが分かる
- 時期が数日以上先なら「後ほど」ではなく「後日」「◯日までに」にした
- 「させていただきます」を、許可を受ける場面以外で使っていない
- 約束した時期を予定表に入れ、間に合わないときは途中経過を送るつもりでいる
この記事の要点
- 「改めてご連絡いたします」は別の機会にもう一度連絡するという意味。目上にもそのまま使える。
- いつ・何を・誰からを添える。「◯月◯日までに」「◯◯の日程について」「担当の◯◯から」。
- 目安として、すぐなら「折り返し」、同じ日なら「後ほど」、決まり次第なら「追って」、日を改めるなら「改めて」。
- 「させていただきます」にしなくても「いたします」で十分丁寧。
- 約束の時期までに決まらなかったら、途中経過を伝える。
FAQ
よくある質問
いまは伝えきれないことを、別の機会にもう一度連絡する、という意味です。「改めて」は「日を改めて」「別の機会に」を表します。
使えます。取引先や上司にもそのまま使えます。より改まるなら「改めてご連絡申し上げます」とします。
間違いとまでは言えませんが、文化審議会の「敬語の指針」は、許可を受けて行う条件がない場面の「させていただく」はやや冗長としています。自分の都合で連絡するだけなら「改めてご連絡いたします」で十分丁寧です。
二重敬語ではありません。「ご……いたす」は一つの敬語の形で、同じ種類の敬語を重ねたものではありません。
「追って」は、要点を先に伝えたうえで、細かい内容を決まり次第あとから送るときに使います。「改めて」は、日を改めて別の機会に連絡するときに使います。受け取り方には幅があるので、どちらも時期を添えると確実です。
「後ほど」から同じ日のうちの連絡を想像する人が多いので、「後ほど」のほうが早い印象になります。数日以上かかるなら「後日改めて」「◯月◯日までに改めて」とします。
その場では「ありがとうございます。ご連絡をお待ちしております」と答えれば十分です。伝えられた時期を過ぎても連絡がなければ、メールで状況を確認しても失礼にはあたりません。
必須ではありませんが、こちらに期限や都合があるなら「承知いたしました。◯日ごろまでにお知らせいただけますと助かります」と短く返すと、行き違いを防げます。