手順
インターンシップ受け入れ側の準備
手順・チェックリスト・例文
インターンシップは、参加者にとって会社の中を初めて見る機会です。受け入れ側の準備が足りないと、「何をしていいか分からないまま一日が終わった」という印象だけが残ります。このページは、人事と受け入れ部署がいつ・誰が・何を決めるかを一覧にし、時期別のチェックリスト、時間割の見本、社内向け・参加者向けのメール、当日の挨拶とフィードバックの言い方まで、そのまま使える形でまとめました。
結論
インターンシップの受け入れ準備は、①目的とタイプを決める ②プログラムと時間割を作る ③受け入れ部署と指導役を決める ④連絡手段を決めて事前案内を送る ⑤席・入館・書類を整える ⑥当日を運営する ⑦終了後にフィードバックとアンケートを行うの順で進めます。いちばん先に決めるのは、参加者が困ったときに誰に聞けばよいか(指導役と代わりの人)です。
結論:受け入れ準備の全体像(いつ・誰が・何を)
まずは全体を一枚で見ます。時期は、募集から当日まで余裕を持たせた場合の目安です。短期の会社見学型なら、各段階を短く詰めてかまいません。
| 時期の目安 | やること | 主な担当 | 決まったら作るもの |
|---|---|---|---|
| 募集の前 | 目的とタイプ(会社見学型か、就業体験型か)を決める | 人事・経営 | 企画書(目的・対象・定員・日数) |
| 募集の前 | 受け入れ部署に打診し、指導役と代わりの担当を決める | 人事→受け入れ部署の責任者 | 担当者一覧 |
| 募集の前 | プログラムと時間割、募集要項を作る | 人事・受け入れ部署 | 時間割・募集要項 |
| 参加者が決まったら | 連絡手段を決め、参加決定の連絡と書類の案内を送る | 人事 | 参加決定メール・提出書類一覧 |
| 当日の前まで | 席・PC・入館証・名札・資料・昼食・緊急時の対応を整える | 人事・総務・情報システム | 準備チェックリスト |
| 当日の前まで | 社内に受け入れを周知し、言動の注意を共有する | 人事 | 社内周知文 |
| 前日 | 参加者にリマインド、受け入れ部署と最終確認 | 人事 | リマインドメール |
| 当日 | オリエンテーション→プログラム→毎日の振り返り | 指導役・人事 | 日報・メモ |
| 終了後 | フィードバック、アンケート、お礼、社内の振り返り | 指導役・人事 | アンケート結果・振り返りメモ |
Point
受け入れ部署への打診は、プログラムを作る前に行ってください。 人事だけで内容を決めてから現場に頼むと、繁忙期と重なったり、現場で実際にはできない作業が入ったりして、当日に参加者が放っておかれる原因になります。
最初に決める:目的とプログラムのタイプ
文部科学省・厚生労働省・経済産業省の「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」(いわゆる3省合意、令和4年6月13日一部改正)では、大学生等のキャリア形成支援の取組が次の四つの類型に整理され、タイプ3とタイプ4がインターンシップとされています。どのタイプとして実施するかで、日数や必要な準備が変わります。
| 類型 | 名称 | インターンシップに当たるか | 受け入れ側の準備の重さ |
|---|---|---|---|
| タイプ1 | オープン・カンパニー | 当たらない | 会社説明・見学・社員との対話の段取りが中心 |
| タイプ2 | キャリア教育 | 当たらない | 大学等と連携した教育プログラムの調整 |
| タイプ3 | 汎用型能力・専門活用型インターンシップ | 当たる(就業体験が必須) | 職場での指導役、就業体験の内容、フィードバック、募集要項の情報開示まで必要 |
| タイプ4 | 高度専門型インターンシップ(試行) | 当たる | 博士課程・修士課程の学生向けの専門性の高い取組(試行段階) |
タイプ3として実施する場合の要件(3省合意の別紙より)
- 就業体験要件:必ず就業体験を行い、実施期間の半分を超える日数を職場での就業体験に充てる
- 指導要件:職場の社員が学生を指導し、終了後に学生へフィードバックを行う
- 実施期間要件:汎用的能力活用型は5日間以上、専門能力活用型は2週間以上
- 実施時期要件:学部3・4年、修士1・2年の長期休暇期間(夏休み、冬休み、入試休み・春休み)に実施する(大学の正課・博士課程を除く)
- 情報開示要件:募集要項等に、趣旨(目的)、実施時期・期間・場所・募集人数・選抜方法・無給/有給等、就業体験の内容、求められる能力、フィードバック、採用活動開始以降に限り学生情報を活用する旨などを記載し、HP等で公表する
注意
要件の原文と、取得した学生情報を広報活動・採用選考活動に使える時期の扱いは、文部科学省のインターンシップの推進のページに掲載されている3省合意の本文(別紙1・別紙2)で確認してください。このページはその内容のうち、受け入れの段取りに関わる部分だけを紹介しています。
目的から内容を決める早見表
| 目的 | 向いている内容 | 終わったあとに見ること |
|---|---|---|
| 業界や会社を知ってもらう | 会社説明、職場見学、若手社員との座談会 | 仕事の中身を自分の言葉で説明できるようになったか |
| 仕事の進め方を体験してもらう | 実際の業務に近い課題、社員の仕事への同行 | どこでつまずいたか、何に面白さを感じたか |
| 自社に合う人と出会う | 部署の社員と一緒に進める課題と、最終日の発表 | 参加者・社員の双方の感想が合っているか |
| 若手社員を育てる | 若手を指導役にし、課長が後ろで支える体制 | 指導役が説明や助言で困った点 |
プログラムと時間割の見本
時間割は時刻・内容・担当・場所の4つを必ず書きます。担当の欄が空いている時間帯は、参加者が放っておかれる時間です。時間割はタイムテーブル作成ツールで作り、受け入れ部署と同じものを見るようにしておくと行き違いが減ります。
1日型(会社見学・仕事理解)の例
| 時刻 | 内容 | 担当 | 準備するもの |
|---|---|---|---|
| 9:30 | 受付・入館 | 人事 | 入館証、名札、参加者名簿 |
| 10:00 | オリエンテーション(一日の流れ、相談先、注意事項) | 人事 | 時間割、注意事項の紙 |
| 10:20 | 会社と仕事の説明 | 人事・事業部の社員 | 説明資料 |
| 11:00 | 職場見学 | 受け入れ部署の社員 | 見学ルート、立ち入ってよい場所の確認 |
| 12:00 | 昼食(社員と一緒か各自かを事前に伝える) | 若手社員 | 店や弁当の手配 |
| 13:00 | グループワーク(実際の仕事に近い課題) | 指導役 | 課題の紙、班分け |
| 15:00 | 発表と講評 | 指導役・部署の責任者 | 発表の順番表 |
| 16:00 | 若手社員との座談会 | 若手社員 | 話してよい話題の確認 |
| 16:40 | 振り返り・アンケート・終わりの挨拶 | 人事 | アンケートのQRコード |
5日間型(就業体験型)の例
| 日 | 午前 | 午後 | その日の終わり |
|---|---|---|---|
| 1日目 | オリエンテーション、部署の紹介、PC・ツールの設定 | 仕事の説明、指導役の業務に同行 | 振り返り(分からなかったことを書き出す) |
| 2日目 | 前日の質問に回答、課題の説明 | 指導役と一緒に業務を体験 | 日報と短い面談 |
| 3日目 | 課題に取り組む | 他部署の社員の話を聞く | 途中の進み具合を指導役と確認 |
| 4日目 | 課題に取り組む | 発表の準備 | 指導役が発表資料に助言 |
| 5日目 | 発表(部署の社員が聞く) | フィードバック面談、アンケート | 終わりの挨拶 |
受け入れ部署と指導役を決める
| 役割 | やること | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 人事(全体の窓口) | 企画、募集、参加者との連絡、社内周知、アンケート | 当日つながる電話番号 |
| 受け入れ部署の責任者 | 部署の業務調整、指導役の指名、最終日の講評 | 部署の繁忙日と、見せてよい業務の範囲 |
| 指導役(メンター) | 毎日の指示、質問への回答、振り返り、最後のフィードバック | 指導役が会議や外出のときの代わりの人 |
| 代わりの担当 | 指導役が不在の時間の対応 | 参加者に顔と名前を紹介しておく |
| 総務・情報システム | 入館証、席、PC、アカウント、備品 | 貸し出すPCで使えるもの・使えないもの |
受け入れ部署への依頼メール(社内向け)
件名:【ご依頼】インターンシップの受け入れについて(◯月◯日〜◯日)
◯◯部 ◯◯部長
お疲れさまです。人事部の◯◯です。
今年度のインターンシップについて、◯◯部での受け入れをお願いしたく、ご連絡しました。
期間:◯月◯日(◯)〜◯日(◯)◯時〜◯時
人数:◯名(大学◯年生)
内容:◯◯業務の体験と、最終日の発表
お願いしたいこと:指導役を1名と、不在時の代わりの方を1名、ご指名いただけますでしょうか
時間割の案は人事で作成し、◯月◯日までにお送りします。繁忙日や、参加者に見せられない業務があれば、あらかじめお知らせください。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
指導役に渡すメモ(そのまま使える項目)
- 毎朝:その日の目標と、困ったときの相談先を伝える
- 作業を渡すとき:目的、締め切り、完成の形を口で伝え、紙かチャットにも残す
- 昼と夕方:「ここまでで分からないことはありますか」と一度聞く
- 毎日の終わり:良かった点を一つ、次に試してほしい点を一つ伝える
- 最終日:全体を通したフィードバックを、本人の行動に沿って伝える
連絡手段を決めて、事前案内を送る
| 連絡手段 | 向いている用件 | 気をつけること |
|---|---|---|
| メール | 参加決定、書類の案内、当日の案内 | 件名に社名と用件を入れる。送信者の名前と連絡先を署名に入れる |
| 電話 | 当日の遅刻・欠席・体調不良 | 担当者につながる番号を伝える。代表番号だと朝につながりにくいことがある |
| チャット(社内ツールの外部ゲスト機能など) | 期間中の質問、資料の受け渡し | 使い方を初日に説明し、終了後はアクセスを止める |
参加決定と書類の案内メール
件名:【株式会社◯◯】インターンシップ参加のご案内と提出書類について
◯◯様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
このたびは当社のインターンシップにお申し込みいただき、ありがとうございます。
◯◯様のご参加が決まりましたので、ご案内いたします。
期間:◯月◯日(◯)〜◯日(◯)
受け入れ部署:◯◯部
提出をお願いしたい書類:◯◯(◯月◯日までにご返信ください)
当日の集合場所や持ち物は、◯月◯日ごろに改めてお送りします。
ご不明な点があれば、このメールにご返信ください。
当日の案内メール
件名:【株式会社◯◯】インターンシップ当日のご案内
◯◯様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
インターンシップ当日について、下記のとおりご案内いたします。
日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時(集合は◯時◯分)
集合場所:◯◯ビル◯階 受付(受付で「インターンシップに参加します」とお伝えください)
服装:◯◯
持ち物:筆記用具、◯◯
昼食:◯◯
当日の連絡先:人事部 ◯◯(電話◯◯)
遅れる場合や体調が優れない場合は、上記の連絡先までお電話ください。
当日お会いできることを楽しみにしております。
前日のリマインド(短く)
件名:【株式会社◯◯】明日のインターンシップについて
◯◯様
人事部の◯◯です。明日◯時◯分に、◯◯ビル◯階の受付でお待ちしております。
当日の連絡先は、人事部 ◯◯(電話◯◯)です。お気をつけてお越しください。
服装の指定は「スーツ」「私服」だけでなく、「普段の通学の服装で問題ありません」のように迷わない書き方にすると、問い合わせが減ります。リマインドの型はリマインドメールの例文も使えます。
環境と書類を整える(準備チェックリスト)
場所・備品
- 時間割と担当者一覧を、受け入れ部署と共有した
- 受付の場所と、入館の手続き(入館証・来訪者登録)を決めた
- 参加者の席と机・いす、荷物を置く場所を用意した
- 名札を参加者と担当社員の分用意した
- PCを貸すなら、アカウント・使ってよいソフト・保存先を決めた
- Wi-Fi、電源、会議室、プロジェクターを予約した
- 昼食をどうするか(社員と一緒か、各自か)を決めて伝えた
情報と書類
- 見せてよい資料・見せない資料を受け入れ部署と確認した
- 秘密保持の説明や誓約書が必要かを決め、必要なら事前に送った
- 参加者の個人情報(名簿・連絡先・写真)の利用目的と保管方法を決めた
- 大学等を通じた受け入れなら、協定書・覚書などの書類を確認した
- 事故やけがのときの補償の範囲を、大学等と事前に話し合った
- 有給か無給か、交通費の扱いを募集時の条件どおりに確認した
安全・緊急時
- 体調不良・けが・災害のときの連絡先と対応を決めた
- 避難経路を初日に説明する担当を決めた
- 作業に危険がある職場では、立ち入れる範囲と保護具を決めた
- 終了後のアンケートを用意した
名札は名札作成ツールで作れます。名簿や写真の扱いは採用イベントの個人情報の扱いにまとめています。
受け入れ前に押さえる注意点(安全・ハラスメント・労働関係法令)
3省合意は、受け入れる企業等の留意事項として、実施体制の整備、経費、安全と災害補償の確保、ハラスメントへの対応、労働関係法令の適用などを挙げています。受け入れ側の段取りに直接関わる点は次のとおりです。
| 項目 | 3省合意に書かれていること | 受け入れ側がやること |
|---|---|---|
| 安全・ハラスメント | 現場における安全の確保やハラスメントへの対応は、企業等において責任をもった対応が必要 | 社内に受け入れを周知し、言動の注意と相談先を決める |
| 災害補償 | 大学等と事前に十分協議し、責任範囲を明確にした上で、それぞれの責任範囲における補償の確保を図る | 保険や補償の範囲を受け入れ前に大学等と確認する |
| 労働関係法令 | 使用従属関係等があると認められる場合など、労働関係法令が適用される場合もあることに留意 | 参加者を作業の人手として使わない。扱いに迷う内容は人事・労務の担当に確認する |
| 経費・報酬 | 経費負担や報酬支給の扱いは、個別に大学等と企業等が協議して決定することが適切 | 有給・無給、交通費を募集時に示し、そのとおりに運用する |
社内への周知文(例文)
件名:【お知らせ】◯月◯日〜◯日 インターンシップ生の受け入れについて
各位
人事部の◯◯です。
◯月◯日から◯日まで、大学生◯名がインターンシップとして◯◯部で仕事を体験します。
参加者は、皆さんの言動から会社の雰囲気を感じ取ります。執務スペースでの会話や、エレベーター・休憩室での振る舞いにご配慮をお願いします。
・参加者の容姿や私生活、交際などについて話題にしない
・個人の連絡先を聞いたり、私的な食事に誘ったりしない
・社外秘の画面や書類は、参加者の目に触れないようにする
気になる様子があった場合は、人事部 ◯◯(内線◯◯)までお知らせください。
注意
制度上の扱い(労働者に当たるか、保険の適用など)は、ここでは判断していません。人事・労務の担当や、3省合意の本文などの公的な資料で確認してください。
当日の進め方と挨拶の例文
初日のオリエンテーションで伝えること
- 01
挨拶と自己紹介
人事と指導役が名乗り、期間中の相談先を顔と名前で伝えます。
- 02
期間全体の流れと最終日のゴール
時間割を配り、最終日に何をするか(発表・面談など)を先に伝えます。
- 03
職場のルール
入館、休憩、トイレ、喫煙所、撮影してよい場所、PCの使い方を説明します。
- 04
情報の取り扱い
見聞きした社内の情報を外に出さないことを、理由とあわせて伝えます。SNSへの投稿の扱いもここで決めておきます。
- 05
緊急時の対応
体調不良のときの連絡、避難経路、集合場所を伝えます。
- 06
質問の受け付け
「この時点で気になることはありますか」と聞いてから、プログラムに入ります。
初日の挨拶(人事)
皆さん、おはようございます。本日はお越しいただき、ありがとうございます。人事部の◯◯です。今日から◯日間、◯◯部で仕事を体験していただきます。分からないことがあれば、私か、◯◯部の◯◯さんに遠慮なく聞いてください。皆さんにとって、仕事のイメージがはっきりする時間になればうれしいです。よろしくお願いします。
受け入れ部署の責任者の挨拶
◯◯部の部長の◯◯です。ようこそお越しくださいました。この部署では、◯◯という仕事をしています。今回は、普段の仕事にできるだけ近い形で体験していただけるよう準備しました。うまくいかないことがあっても大丈夫です。気づいたことや疑問は、どんどん社員に聞いてください。
指導役の一言(初日)
今回、皆さんの担当をする◯◯です。入社◯年目で、普段は◯◯をしています。期間中は、私が近くの席にいます。困ったときや、手が止まったときは、遠慮せず声をかけてください。私が席を外しているときは、◯◯さんに聞いてください。
毎朝の声かけ(2日目以降)
おはようございます。昨日はお疲れさまでした。今日は、◯◯までを目標にしましょう。昨日の作業で分からなかったところがあれば、最初に聞かせてください。
オンラインで受け入れる場合の冒頭の挨拶
皆さん、こんにちは。画面越しですが、本日はご参加いただきありがとうございます。人事部の◯◯です。音声や画面が見えにくいときは、チャットで知らせてください。途中で接続が切れた場合は、同じURLから入り直していただければ大丈夫です。
最終日の締めの挨拶
◯日間、お疲れさまでした。皆さんが真剣に取り組んでくれたので、社員にとっても良い刺激になりました。今回の体験が、これからの進路を考えるときの材料の一つになればうれしいです。ありがとうございました。
終了後:フィードバック・アンケート・お礼
フィードバックの伝え方(例文)
フィードバックは、見た行動→良かった点→次に試してほしい点の順で、本人がやったことに沿って伝えます。性格や能力の決めつけは避けます。
◯日間、ありがとうございました。3日目の打ち合わせで、分からない言葉をその場で確認していたのが良かったです。おかげで、その後の作業の進みが早くなっていました。次に試してほしいのは、作業を始める前に完成の形を一度言葉にして確かめることです。そうすると、やり直しが減ると思います。
アンケートの項目(テンプレート)
- 01プログラム全体の満足度(5段階)
- 02仕事の内容が、参加前と比べてイメージできるようになったか(5段階)
- 03いちばん役に立った内容と、その理由(自由記述)
- 04分かりにくかった説明や、困った場面(自由記述)
- 05指導役・社員の対応で良かった点、改善してほしい点(自由記述)
- 06事前の案内(集合場所・服装・持ち物)で迷ったこと(自由記述)
- 07今後、当社からの案内を受け取りたいか(選択式)
アンケートで集めた回答をその後の案内に使う場合は、使い道を回答の前に示しておきます。学生情報を採用活動に使えるかは、上で紹介した3省合意のタイプと時期の扱いで変わります。
参加者へのお礼メール
件名:【株式会社◯◯】インターンシップご参加のお礼
◯◯様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
このたびは、◯日間のインターンシップにご参加いただき、ありがとうございました。
最終日の発表では、◯◯という視点が社員からも好評でした。
アンケートへのご協力をお願いいたします(◯月◯日まで)。
◯◯(URL)
今回の体験が、今後の進路を考える一助になれば幸いです。
またお会いできることを楽しみにしております。
社内の振り返りで確認すること
- 担当が空いて、参加者が待っていた時間帯はなかったか
- 指導役の負担が想定より重くなかったか(次回は代わりの人を増やすか)
- 事前の案内で問い合わせが多かった項目
- アンケートの「分かりにくかった」に共通するもの
- 受け入れ部署へのお礼と、結果の共有を済ませたか
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 受け入れ部署に直前に頼む | 指導役が会議や外出で不在になり、参加者が待つだけの時間が増える | プログラムを作る前に打診し、代わりの担当まで決める |
| 時間割に担当がない時間がある | 「何をすればよいか分からない」という感想が残る | 時間割の全行に担当者の名前を書く |
| 雑用だけを任せる | 仕事の理解につながらず、評判も下がる。扱いによっては労働関係法令の問題にもなりうる | 体験の目的に合う作業を選び、目的を伝えてから渡す |
| 当日の連絡先が代表番号 | 遅刻や体調不良の連絡がつながらない | 担当者につながる番号を案内に書く |
| 社内に知らせていない | 参加者の前で不用意な発言が出る | 社内周知文で日程・人数・注意点を事前に伝える |
| 評価や選考との関係を聞かれて答えがばらばら | 参加者が不安になる、誤解が広がる | 答え方を人事で統一し、受け入れ部署にも伝える |
| 写真を了承なく公開する | 参加者とのトラブルになる | 撮影と公開の範囲を初日に説明し、本人の了承を得る |
この記事の要点
- 準備は目的とタイプ→プログラム→受け入れ部署と指導役→連絡と案内→環境・書類→当日→終了後の順。
- 就業体験を含むタイプ3として行うなら、3省合意の就業体験・指導・期間・時期・情報開示の要件を確認する。
- 困ったときに誰に聞けばよいかを、指導役と代わりの人まで決めて参加者に伝える。
- 時間割は全行に担当者を書き、受け入れ部署と同じものを共有する。
- 社内に周知し、安全・ハラスメント・情報の扱いを事前にそろえる。
- 終了後は行動に沿ったフィードバック、アンケート、お礼までが受け入れの仕事。
FAQ
よくある質問
目的とタイプ、プログラムと時間割、受け入れ部署と指導役(代わりの人も)、連絡手段と事前案内(集合時刻・場所・服装・持ち物・当日の連絡先)、席・入館証・名札・PC、見せてよい資料の範囲、書類(秘密保持・補償の確認など)、緊急時の対応、終了後のアンケートとフィードバックです。
目的とタイプを決める→受け入れ部署に打診する→プログラムと募集要項を作る→参加決定と書類の案内→社内周知と環境の準備→前日のリマインド→当日(オリエンテーション、プログラム、毎日の振り返り)→フィードバック・アンケート・お礼→社内の振り返り、の順です。
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。人事部の◯◯です。今日から◯日間、◯◯部で仕事を体験していただきます。分からないことがあれば、私か◯◯さんに遠慮なく聞いてください」のように、名乗り、内容、困ったときの相談先を伝えます。部署の責任者、指導役、最終日の例文はこのページにあります。
3省合意では、現場の安全の確保とハラスメントへの対応は企業等が責任をもって行うこと、災害補償は大学等と事前に協議して責任範囲を明確にすること、使用従属関係等があると認められる場合など労働関係法令が適用される場合もあることが挙げられています。参加者を作業の人手として使わず、社内に周知しておきます。
3省合意では、就業体験を伴うタイプ3とタイプ4がインターンシップとされ、タイプ3の実施期間の要件は汎用的能力活用型で5日間以上、専門能力活用型で2週間以上です。会社説明や職場見学などが中心の取組はタイプ1のオープン・カンパニーに当たり、インターンシップには含まれない整理です。
参加者の質問にその場で答えられ、期間中に席を外す時間が少ない社員が向いています。若手に任せる場合は、課長などが後ろで支え、不在のときの代わりの人を必ず決めておきます。
見た行動、良かった点、次に試してほしい点の順で、本人が実際にやったことに沿って伝えます。「3日目の打ち合わせで、分からない言葉をその場で確認していたのが良かった」のように場面を具体的に挙げると伝わります。