ビジネス用語
ソリューションとは?ビジネスでの意味
言い換えと使い方の例文
ビジネスで使う「ソリューション」は、相手が抱える課題を解決するための方法や、そのための製品・サービスの組み合わせのことです。日本語に言い換えるなら「解決策」「課題の解決方法」。使った一文は「受付の混雑には、事前登録とQRコードを組み合わせたソリューションを提案しましょう。」。便利な言葉ですが、何をどう解決するのかを具体的に言わないと、中身のない言葉に聞こえやすいので注意が必要です。このページでは、意味と語源、会議・メール・チャットの例文、「解決策」「サービス」との違い、社外で使うときの言い換えをまとめました。
結論
「ソリューション」は英語のsolutionから来た言葉で、英語では一般に解決・解決策・(問題の)答えを表し、化学では溶液の意味でも使われます。日本の職場では、相手の課題に合わせて、製品やサービスを組み合わせて解決する方法を指して使われることが多く、「ソリューションを提供する」「ソリューション営業」「◯◯ソリューション」などの形で出てきます。
「ソリューション」の意味と語源
英語の solution は、solve(解く・解決する)と同じ系統の語で、問題の解き方や答えを表します。日本の職場の「ソリューション」は、ただの答えよりも、相手の課題を聞いたうえで、製品・サービス・作業を組み合わせて解決するという含みで使われるのがふつうです。
「ソリューション営業」は、製品の説明から入るのではなく、相手の課題を聞き取り、その解決方法として提案する営業のやり方を指して使われる言葉です。会社名や部署名、サービス名に「ソリューション」が付いていることもあり、その場合はふつう課題解決を手がけるという意味合いで付けられています。
| 相手の課題 | ソリューションの例 |
|---|---|
| 受付が混雑して来場者を待たせる | 事前登録とQRコードでの受付、受付の動線の見直し |
| イベントの参加者が集まらない | 告知の時期と手段の見直し、案内状の作り直し |
| 議事録を作る手間がかかる | 録音と文字起こしの仕組み、議事録の型の統一 |
| 社内の情報共有が遅い | 共有ページの整理、定例会の進め方の見直し |
Point
「ソリューション」は「課題に合わせた解決方法」。製品そのものではなく、相手の困りごとがどう解消するかまでを含めて言う言葉です。
使い方の例文(会議・メール・チャット)
会議で(社内)
製品の機能を並べる前に、先方が一番困っていることを聞いて、それに合わせたソリューションとして提案しましょう。
今回の課題は人手不足なので、ツールを入れるだけでなく、運営の手順の見直しまで含めたソリューションにしたいです。
チャットで(社内)
先方の課題、受付の混雑と名簿の管理の二つでした。それぞれのソリューション案を今日中にまとめます。
提案書の「ソリューション」の項目、具体的に何をするのかが分かる書き方に直しておきました。
メールで(社内の上司へ)
件名:◯◯株式会社へのご提案内容のご相談
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
◯◯株式会社の◯◯様から、展示会での名刺の管理に手間がかかっているとのお話がありました。
解決策として、名刺の読み取りと一覧化の仕組み、お礼メールの文面の型をセットでご提案したいと考えています。
提案書の案を添付しましたので、ご確認いただけますでしょうか。
メールで(取引先へ・言い換えた形)
件名:受付の混雑についての改善のご提案
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日お伺いした、受付で来場者をお待たせしてしまう件について、改善の方法をまとめました。
事前のご登録と、当日のQRコードでの受付を組み合わせることで、受付の手順を減らせると考えております。
詳しくは添付の資料をご覧ください。ご都合のよいときに、ご説明の時間をいただけますと幸いです。
注意
取引先には「ソリューションをご提供します」より「◯◯の改善のご提案」「◯◯を解決する方法」と書くほうが、何をしてもらえるのかが伝わります。提案書の組み立ては企画書のテンプレートと例文、受付用のQRコードはQRコード作成ツールで作れます。
似た言葉との違い
| 言葉 | 表す内容 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| ソリューション | 課題に合わせて、製品・サービスを組み合わせた解決方法 | 営業・提案の場面、会社や事業の説明 |
| 解決策 | 問題を解決するための方法 | 社内外の会話・メール全般 |
| 対策 | 起きた・起きそうな問題に対して取る手立て | トラブル・リスクへの対応 |
| 改善案 | 今のやり方をよくするための案 | 業務の見直し、提案 |
| 提案 | 相手に考えや案を示すこと | 営業・企画の場面全般 |
| サービス・製品 | 提供するものそのもの | 機能・価格の説明 |
「対策」は問題への手立て、「改善案」は今のやり方をよくする案に重心があります。「ソリューション」は相手の課題を起点に、何を組み合わせて解決するかという提案の文脈で使われやすい言葉です。
社外・目上の人に使ってよいか
「ソリューション」は会社名やサービス名にも使われている言葉で、失礼にはあたりません。ただ、具体的な中身がないと決まり文句のように聞こえると感じる人もいます。カタカナ語に慣れていない相手には、「解決策」「改善の方法」と言うほうが伝わります。
| 相手・場面 | おすすめの言い方 |
|---|---|
| 社内の会議・チャット | ソリューション案/ソリューションとして提案する |
| 社内の上司へのメール | 解決策として◯◯をご提案したい |
| 取引先・お客様 | ◯◯の改善のご提案/◯◯を解決する方法 |
| カタカナ語に慣れていない相手 | 解決策/困りごとの解決方法 |
提案の場で相手の課題を聞き取る機会としては、商談会の運営と流れや展示会のブースプレゼンも参考になります。
使うときに気をつけたいこと
| ありがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 最適なソリューションをご提供します | 何をしてもらえるのかが伝わらない | 受付の待ち時間を減らすために、◯◯をご提案します |
| 課題を聞く前にソリューションを並べる | 相手の困りごとに合っているか分からない | 先に課題を聞き取り、そのうえで解決方法を示す |
| 一つの資料で「ソリューション」を何度も使う | くどく、決まり文句のように聞こえる | 「解決策」「方法」「ご提案」と言い分ける |
| 製品名をそのまま「ソリューション」と呼ぶ | 相手には製品の売り込みに聞こえることもある | その製品で何が解決するのかを書く |
注意
提案書で課題と解決策を書き分ける方法はイベント企画書の書き方にまとめています。
この記事の要点
- ビジネスの「ソリューション」は相手の課題に合わせた解決方法や、製品・サービスの組み合わせ。
- 日本語なら「解決策」「課題の解決方法」。
- 「ソリューション営業」は課題を聞き取ってから解決方法として提案するやり方。
- 使うときは何をどう解決するのかを具体的に書く。
- 取引先には「◯◯の改善のご提案」と言い換えると伝わりやすい。
FAQ
よくある質問
相手が抱える課題を解決するための方法や、そのための製品・サービスの組み合わせのことです。英語の solution(解決・解決策)から来た言葉です。
製品の説明から入るのではなく、相手の課題を聞き取り、その解決方法として製品やサービスを提案する営業のやり方を指して使われる言葉です。
ほぼ同じ意味ですが、「ソリューション」は相手の課題に合わせて製品やサービスを組み合わせて解決する、という提案の文脈で使われやすい言葉です。社外のメールでは「解決策」「改善のご提案」と書くほうが伝わりやすいです。
「解決策」「解決方法」「改善案」「ご提案」などがあります。何を解決するのかを添えて「◯◯の改善のご提案」とすると、具体的に伝わります。
一般に、お客様の課題を解決する仕事を手がけるという意味合いで付けられています。具体的に何をしている会社なのかは、名前だけでは分からないことが多いので、事業内容で確かめるのが確実です。