時候の挨拶
時候の挨拶 5月の例文
上旬・中旬・下旬の書き出しと結び
5月は若葉が育ち、さわやかな風が吹く季節です。時候の挨拶も「新緑」「薫風」「若葉」といった明るい言葉が中心になります。月の初めは春の名残、終わりは夏の気配と、ひと月のうちに季節が動くので、送る日に合わせて言葉を選ぶのがこつです。このページでは、書き出しと結びをそのまま組み合わせられる早見表、上旬・中旬・下旬の言葉、季節の話題、ビジネス文書と個人の手紙の全文例、メールやDMでの書き方を、場面別に並べました。
結論
5月の時候の挨拶は、改まった文書なら「拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」が基本形です。「新緑の候」「薫風の候」は月を通して使えるので、迷ったらこの2つから選べば外れません。時期を合わせるなら、立夏の前は「晩春の候」、立夏の後は「立夏の候」「若葉の候」、小満の後の下旬は「向暑の候」「薄暑の候」です。口語調なら「風薫る季節となりました」が定番です。2027年の暦では、立夏が5月6日、小満が5月21日です。
結論:5月の時候の挨拶 早見表(書き出しと結び)
書き出しと結びは、同じ季節感の言葉でそろえると文が整います。送る時期の行を選べば、手紙の前後がそのまま決まります。
| 時期の目安 | 書き出し(漢語調) | 書き出し(口語調) | 結び |
|---|---|---|---|
| 上旬(立夏の前) | 拝啓 晩春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 春も終わりに近づき、若葉が目立つころとなりました | 過ぎゆく春を惜しみつつ、皆様のご健勝をお祈り申し上げます |
| 上旬〜中旬(立夏の後) | 拝啓 立夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 暦の上では夏を迎え、日差しがまぶしくなってまいりました | 初夏の折、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます |
| 中旬 | 拝啓 青葉の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 青葉を渡る風が心地よいころとなりました | さわやかな季節、皆様のご活躍をお祈り申し上げます |
| 下旬(小満の後) | 拝啓 向暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 日ごとに夏めいてまいりました | 夏に向かう折から、皆様どうぞお健やかにお過ごしください |
| 月全体・迷ったら | 拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 風薫る季節となりました | 風薫る好季節、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます |
2027年5月の暦(言葉を切り替える目安)
| 暦の言葉 | 2027年 | 切り替えの目安 |
|---|---|---|
| 八十八夜(雑節) | 5月2日 | 新茶の話題が使いやすくなる |
| こどもの日(国民の祝日) | 5月5日 | 端午の節句。鯉のぼりや菖蒲の話題に |
| 立夏(二十四節気) | 5月6日 | ここから「立夏の候」「若葉の候」。春の言葉(晩春・惜春)は控える |
| 小満(二十四節気) | 5月21日 | ここから「小満の候」。「向暑」「薄暑」も合う |
注意
暦の日付は国立天文台「暦要項」、こどもの日は国民の祝日に関する法律によります。二十四節気の日付は年によって前後するので、別の年に使うときはその年の暦で確かめてください。
手紙の組み立てと、漢語調・口語調の選び方
改まった手紙は、前文・主文・末文・後付の4つで組み立てます。時候の挨拶は前文の2番目に入ります。
- 01
前文:頭語
「拝啓」。より改まった相手には「謹啓」
- 02
前文:時候の挨拶
「新緑の候、」など。このページの言葉から選ぶ
- 03
前文:安否・感謝の挨拶
「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り…」
- 04
主文
「さて、」で本題に入る
- 05
末文:結びの挨拶と結語
「向暑の折、どうぞご自愛ください。」のあと「敬具」(謹啓なら「謹白」)
- 06
後付
日付、差出人、宛名
| 漢語調(◯◯の候) | 口語調 | |
|---|---|---|
| 形 | 「新緑の候」「薫風の候」 | 「風薫る季節となりました」 |
| 合う相手・文書 | 取引先、目上の方、学校の先生、案内状・挨拶状・お礼状 | 親しい取引先、お客様へのお便り、メール、友人・家族 |
| 前後の決まり | 「拝啓」のあとに置き、「敬具」で結ぶ | 頭語・結語がなくても使える |
「◯◯の候」は「◯◯の折」「◯◯のみぎり」と言い換えられます。「新緑の折」「薫風のみぎり」のように、同じ文書の書き出しと結びで言い方を変えると、繰り返しが目立ちません。
5月の漢語調(◯◯の候)上旬・中旬・下旬の目安
手紙やはがき、案内状などの改まった文書では「拝啓 ◯◯の候、」の形で始めます。5月によく使われる言葉を、時期の目安と読み・意味つきで並べます。
| 時期の目安 | 言葉(読み) | 意味・使いどころ |
|---|---|---|
| 上旬ごろ(立夏の前) | 晩春の候(ばんしゅんのこう) | 春の終わり。4月下旬から立夏の前までに |
| 上旬ごろ(立夏の前) | 惜春の候(せきしゅんのこう) | 過ぎゆく春を惜しむ。晩春と同じころに |
| 上旬〜中旬ごろ | 立夏の候(りっかのこう) | 二十四節気の立夏から。暦の上で夏が始まったころに |
| 上旬〜中旬ごろ | 若葉の候(わかばのこう) | 芽吹いたばかりの若葉。月の前半に合う |
| 上旬〜中旬ごろ | 初夏の候(しょかのこう) | 夏の初め。立夏のあとから6月上旬まで使える |
| 月全体 | 新緑の候(しんりょくのこう) | 初夏の若葉の緑。5月でいちばん広く使われる言葉の一つ |
| 月全体 | 薫風の候(くんぷうのこう) | 若葉の香りを運ぶ初夏の風。「風薫る」と同じ意味 |
| 月全体 | 暮春の候(ぼしゅんのこう) | 春の暮れ。晩春と同じ意味で、月の初めまでに |
| 中旬ごろ | 青葉の候(あおばのこう) | 若葉が茂って青々としてきたころ |
| 上旬〜中旬ごろ(春の遅い土地あて) | 残春の候(ざんしゅんのこう) | 春の名残。立夏の後に使うなら、まだ春の気配が残る寒い地域の相手に限る |
| 中旬〜下旬ごろ | 万緑の候(ばんりょくのこう) | 見渡すかぎりの緑。緑が深まった時期に |
| 下旬ごろ | 小満の候(しょうまんのこう) | 二十四節気の小満から。草木が育ち満ちていくころ |
| 下旬ごろ | 向暑の候(こうしょのこう) | 暑さに向かう時期。5月下旬から6月にかけて |
| 下旬ごろ | 薄暑の候(はくしょのこう) | 汗ばむほどのうっすらとした暑さ。初夏の言葉 |
| 下旬ごろ | 軽暑の候(けいしょのこう) | 軽い暑さ。薄暑と同じころに |
注意
時候の挨拶は慣用の表現で、使う時期には幅があります。表の「上旬・中旬・下旬」は、その時期によく使われるという目安です。寒い地域と暖かい地域では季節の進み方が違うので、相手の土地の気候に合っているかを最後に確かめてください。
旧暦の月名と暦の言葉
| 種類 | 言葉(読み) | 意味 |
|---|---|---|
| 旧暦の月名 | 皐月(さつき) | 早苗を植える「早苗月(さなえづき)」から来たという説がよく知られるが、由来には諸説ある |
| 二十四節気 | 立夏(りっか) | 暦の上で夏が始まるころ |
| 二十四節気 | 小満(しょうまん) | 草木が茂り、天地に満ち始めるころ |
| 雑節 | 八十八夜(はちじゅうはちや) | 立春から数えて88日目。茶摘みや新茶の話題と結びつく |
5月の上旬は「晩春」「惜春」のような春の言葉と、「立夏」「若葉」のような初夏の言葉が重なる時期です。立夏を境に、春の言葉から夏の言葉へ移していくと季節感が整います。
注意
二十四節気の日付は年によって前後します。節気の名前を使った「◯◯の候」は、その年の暦で日付を確かめてから使ってください。旧暦の月名は、今は新暦の同じ月の別名として使うのが一般的です(本来の旧暦とは季節がおよそひと月ずれます)。
やわらかい表現(口語調)の書き出し
親しい取引先への手紙や、お客様向けのお便り、メールでは、口語調のやわらかい書き出しが合います。「〜となりました」「〜のころとなりました」で結ぶと、手紙らしい落ち着いた文になります。
上旬ごろ
- 風薫る季節となりました
- 若葉の緑がまぶしい季節となりました
- 春も過ぎ、初夏の気配が感じられるころとなりました
- 連休も明け、新緑がいっそう鮮やかになってまいりました
- 空に泳ぐ鯉のぼりが、気持ちよさそうに風を受けております
中旬ごろ
- 新緑が目にしみる季節となりました
- さわやかな五月晴れが続いております
- 青葉を渡る風が心地よいころとなりました
- 木々の緑が日ごとに濃くなってまいりました
- 外を歩くのが楽しい季節になりました
下旬ごろ
- 日ごとに夏めいてまいりました
- 汗ばむ陽気の日が増えてまいりました
- そろそろ梅雨の足音が聞こえるころとなりました
- 日差しの強さに、夏の近さを感じるようになりました
- 半袖で過ごす日も増えてまいりました
5月の季節の話題と、そのまま使える一文
決まった時候の挨拶のかわりに、相手と共有できる季節の話題を一文入れると、印象に残る書き出しになります。行事の話題は、相手の家庭の事情が分からないときは避け、草花や天気の話題にしておくと安心です。
| 話題 | 書き出しの一文 | 合う相手 |
|---|---|---|
| こどもの日・端午の節句 | 端午の節句を迎え、あちこちで鯉のぼりが空を泳いでおります | 取引先・お客様 |
| 菖蒲(しょうぶ)湯 | 菖蒲湯の香りに、季節の移ろいを感じるころとなりました | 親しい相手 |
| 八十八夜・新茶 | 新茶の便りが届く季節となりました | 取引先・目上の方 |
| 母の日 | カーネーションの赤が街を彩る季節となりました | お客様・友人 |
| つつじ・藤・バラ | 庭のつつじが見ごろを迎えております | 目上の方・親しい相手 |
| 田植え | 水を張った田に、早苗の緑が映えるころとなりました | 地方の取引先・知人 |
| 連休明け | 連休明けの慌ただしさも、ようやく落ち着いてまいりました | 取引先・社内 |
| 新生活に慣れたころ | 新年度が始まってひと月、新しい毎日はいかがでしょうか | 4月に異動・入学した相手 |
ビジネス文書の書き出し 全文例
改まった手紙は頭語(拝啓)→時候の挨拶→相手の繁栄や健康を喜ぶ言葉→日頃のお礼→本文(「さて」から)→結びの挨拶→結語(敬具)の順に書きます。下の例文の「◯◯」を差し替えれば、そのまま使えます。
取引先へのお礼状(来場・参加のお礼)
拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日は弊社主催の◯◯にご来場いただき、誠にありがとうございました。おかげさまで盛会のうちに終えることができました。いただいたご意見は、今後の企画に役立ててまいります。
風薫る好季節、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
取引先への案内状(説明会・内覧会)
拝啓 薫風の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、このたび弊社では、新製品◯◯の説明会を下記のとおり開催する運びとなりました。ご多用中とは存じますが、ぜひご来臨賜りますようご案内申し上げます。
敬具
記
日時 令和◯年◯月◯日(◯)◯時〜◯時
会場 ◯◯
以上
異動・着任の挨拶状(上旬に出す場合)
拝啓 晩春の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、私こと、このたび◯月◯日付で◯◯支店に着任いたしました。前任地では皆様に公私にわたり温かいご指導をいただき、心より御礼申し上げます。
新任地でも誠心誠意努めてまいりますので、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます。
敬具
お中元前のご案内・お客様へのお便り(下旬に出す場合)
拝啓 向暑の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より◯◯をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
さて、今年も夏のご贈答品のご案内をお届けいたします。旬の◯◯を中心に取りそろえましたので、ご笑覧いただけましたら幸いです。
これから暑さに向かいます。皆様どうぞお健やかにお過ごしください。
敬具
個人の手紙の全文例(恩師・親戚・友人)
恩師へ近況を伝える手紙
拝啓 新緑のまぶしい季節となりました。◯◯先生にはお変わりなくお過ごしでしょうか。
私はこの春から◯◯の仕事に就き、ひと月が過ぎました。分からないことばかりですが、先生に教わった「まず相手の話を最後まで聞く」ことを心がけております。
初夏とはいえ朝晩は冷える日もございます。どうぞお元気でお過ごしください。
敬具
こどもの日のお祝いへのお礼(親戚へ)
風薫る季節となりました。皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
このたびは◯◯の初節句に心のこもったお祝いをいただき、ありがとうございました。おかげさまで◯◯も元気に育っております。夏休みには顔を見せに伺いたいと思っております。
これから暑くなりますので、どうぞご自愛ください。
母の日の贈り物へのお礼(友人へ)
◯◯さん、こんにちは。外を歩くのが気持ちいい季節になりましたね。
母の日のお花、母がとても喜んでいました。いまも玄関で元気に咲いています。気にかけてくれて本当にありがとう。
近いうちにお茶でもしましょう。日差しが強くなってきたので、体に気をつけてね。
結びの挨拶の例
| 相手・目的 | 結びの例 |
|---|---|
| 今後の付き合いを願う(会社あて) | 今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます |
| 繁栄を祈る(会社あて) | 緑の深まるこの季節とともに、貴社がいっそう伸びゆかれますようお祈り申し上げます |
| 活躍を祈る(個人あて) | 風薫る季節、◯◯様のますますのご活躍をお祈り申し上げます |
| 健康を気づかう(上旬〜中旬) | 若葉の季節、どうぞお健やかにお過ごしくださいませ |
| 健康を気づかう(下旬) | 向暑の折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます |
| 寒暖差を気づかう | 朝晩はまだ肌寒い日もございます。くれぐれもお体を大切になさってください |
やわらかい結び(親しい相手・個人)
- さわやかな季節、どうぞお健やかにお過ごしください
- 風薫る好季節、ますますのご活躍をお祈りしております
- 日ごとに暑くなってまいります。体調を崩されませんようお気をつけください
- 新緑の美しいころ、ご家族の皆様にもよろしくお伝えください
- 梅雨入り前のよい季節を、どうぞ楽しくお過ごしください
結びの挨拶のあとに「まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます」「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」などを添え、「敬具」で終えます。
カジュアルな例(社内・親しい相手)
社内の人や親しい相手には「◯◯の候」は堅すぎます。季節の話題をひとこと添えるくらいで十分です。
◯◯さん、お疲れさまです。新緑が気持ちのいい季節になりましたね。連休はゆっくり休めましたか。
さて、来週の打ち合わせの件ですが、資料を共有フォルダに入れておきました。目を通しておいてもらえると助かります。
- すっかり初夏の陽気ですね
- 連休明け、少しずつペースは戻ってきましたか
- 日差しが強くなってきたので、外回りのときは気をつけて
メール・DMでの使い方
取引先へのメールは「いつもお世話になっております」から入るのが一般的で、時候の挨拶は省いて構いません。季節の一言を入れるなら、漢語調の「◯◯の候」より口語調の短い一文が合います。入れる場所は、名乗りのあと本題の前か、締めの前です。
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の△△です。
新緑のまぶしい季節となりました。
先日はお打ち合わせのお時間をいただき、ありがとうございました。ご相談いただいた◯◯の件について、お見積書をお送りいたします。
(本題)
過ごしやすい季節ですが、朝晩の寒暖差もございますので、どうぞご自愛ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
お客様向けDM・はがきに添える一言
印刷したDMやニュースレターでも、冒頭か余白に季節の一言を添えると、定型文だけより読まれやすい雰囲気になります。手書きで添える場合は一行で十分です。
- 新緑のまぶしい季節ですね。お近くにお越しの際はお立ち寄りください
- 風が気持ちいい季節になりました。またお会いできるのを楽しみにしております
- 連休はゆっくり過ごせましたか。日差しが強くなってきましたので、どうぞご自愛ください
時候の挨拶を省いてよい場面
- 急ぎの連絡や、日程・数量などの事務的な確認
- お詫びや事故の報告(すぐに本題に入る)
- 社内の業務連絡
- 一日に何度もやり取りする相手への返信
メールの締めの言い回しはメールの締めの言葉、場面別のメール全体はビジネスメールの例文にまとめています。
よくある失敗・迷いやすい言葉
Point
「五月晴れ(さつきばれ)」は、もともと旧暦の5月、つまり梅雨どきの晴れ間を指した言葉とされます。今は新暦5月のさわやかな晴天の意味で使うのが一般的ですが、改まった文書で気になる場合は「新緑」「薫風」を選ぶと迷いません。
| 失敗の例 | どこがずれるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 下旬に「晩春の候」 | 立夏を過ぎると季節が戻って見える | 「向暑の候」「薄暑の候」に替える |
| 連休前に出す文書が「連休も明け」 | 届く日と書いた日の季節がずれる | 届く日を基準に言葉を選ぶ |
| 「拝啓 新緑の候、新緑がまぶしい季節となりました」 | 時候の挨拶が二重になる | 漢語調か口語調のどちらか一つにする |
| 「新緑の候」のあとに安否の挨拶がない | 前文が途中で切れて見える | 「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」を続ける |
| 北の地域の相手に「汗ばむ陽気」 | 相手の土地ではまだ肌寒いことがある | 「新緑」「若葉」など暑さに触れない言葉にする |
| お詫び状に季節の話題を長く書く | 本題が軽く見える | 時候の挨拶は短くするか省く |
送る前のチェックリスト
- 「◯◯の候」が、送る日(届く日)の季節に合っている
- 相手の地域の気候とずれていない
- 時候の挨拶と結びの言葉で、季節の言葉が食い違っていない
- 会社あては「貴社」「ご清栄」、個人あては「ご健勝」と書き分けた
- 「拝啓」で始めたら「敬具」で結んだ
- 立夏の前なら春の言葉、立夏の後なら初夏の言葉、小満の後なら暑さに向かう言葉にした
- 漢語調と口語調を重ねていない
この記事の要点
- 5月で迷ったら「新緑の候」「薫風の候」。月を通して使える。
- 立夏の前は「晩春」「惜春」、立夏の後は「立夏」「若葉」、小満の後は「向暑」「薄暑」。2027年は立夏が5月6日、小満が5月21日。
- 口語調なら「風薫る季節となりました」が定番。端午の節句・新茶・つつじなどの話題も使える。
- 書き出しと結びは同じ季節感の言葉でそろえ、漢語調と口語調は重ねない。
- メールは「いつもお世話になっております」から入り、季節の言葉は一言で足りる。
FAQ
よくある質問
「新緑の候」「薫風の候」は5月を通して使いやすい言葉です。口語調なら「風薫る季節となりました」「新緑がまぶしい季節となりました」が使えます。
立夏の前なら「晩春の候」「惜春の候」、立夏の後なら「立夏の候」「若葉の候」がよく使われます。2027年の立夏は5月6日です。口語調なら「若葉の緑がまぶしい季節となりました」が合います。
「向暑の候」「薄暑の候」「小満の候」などがよく使われます。口語調なら「日ごとに夏めいてまいりました」「汗ばむ陽気の日が増えてまいりました」が合います。
使えます。立夏のあとから6月上旬にかけて使われる言葉です。立夏の前の5月初めに送る場合は「晩春の候」「新緑の候」のほうが季節に合います。
今は新暦5月の晴天の意味で広く使われているので、手紙やメールで使っても差し支えありません。もともとは梅雨の晴れ間を指した言葉とされるため、改まった文書では「新緑」「薫風」を使うと迷いがありません。
意味は同じで、言い方の違いです。書き出しで「新緑の候」を使ったら、結びでは「新緑の折」のように言い換えると、同じ表現の繰り返しを避けられます。
必要ありません。「いつもお世話になっております」から始めるのが一般的です。季節の一言を添えるなら「新緑のまぶしい季節となりました」のような短い口語調にします。