時候の挨拶
時候の挨拶 1月
上旬・中旬・下旬の例文と結び
1月の書き出しは、月の前半と後半で言葉の種類が変わるのが特徴です。松の内のあいだは新年を祝う「新春」「初春」、松の内が明けたら「寒冷」「厳寒」など寒さを表す言葉に切り替えます。このページは、届く日から引ける早見表を最初に置き、漢語調の読み方、やわらかい書き出し、相手別の全文例、結び、よくある失敗の順に並べました。例文はそのままコピーして、日付と固有名詞だけ差し替えて使えます。
結論
1月の時候の挨拶は、上旬(松の内)は「新春の候」「初春の候」、中旬は「寒冷の候」「寒中の候」、下旬は「大寒の候」「晩冬の候」がよく使われます。迷ったら月を通して使える「厳寒の候」。やわらかく書くなら「寒さが一段と厳しくなってまいりました」が松の内明けから月末まで使えます。2027年は小寒(寒の入り)が1月5日、大寒が1月20日、立春が2月4日(国立天文台 暦要項)で、旧暦の月名は睦月(むつき)です。
1月の漢語調(◯◯の候)上旬・中旬・下旬の目安
| 時期の目安 | 漢語調(読み方) | ひとこと |
|---|---|---|
| 上旬ごろ(松の内) | 新春の候(しんしゅんのこう) | 新年を祝う言葉。松の内のあいだに |
| 上旬ごろ(松の内) | 初春の候(しょしゅんのこう) | 新春と同じく新年の言葉。手紙では「しょしゅん」と読む |
| 上旬ごろ(松の内) | 迎春の候(げいしゅんのこう) | 新年を迎えたことを表す。年賀状の賀詞「迎春」とは使い方が別 |
| 上旬ごろ(1月7日前後) | 七草の候(ななくさのこう) | 七草がゆを食べる1月7日のころに |
| 上旬ごろ(小寒以降) | 小寒の候(しょうかんのこう) | 小寒(2027年は1月5日)を過ぎてから。寒の入りを表す |
| 中旬ごろ(小寒〜立春前) | 寒中の候(かんちゅうのこう) | 寒の内(小寒から立春の前日まで)に使える |
| 中旬ごろ | 寒冷の候(かんれいのこう) | 寒さが厳しい頃。12月から使われることもある |
| 中旬ごろ | 厳冬の候(げんとうのこう) | 冬の寒さが厳しい頃。2月上旬ごろまで |
| 中旬ごろ | 降雪の候(こうせつのこう) | 雪の降る頃。雪の少ない地域の相手には合わないことも |
| 中旬〜下旬 | 寒月の候(かんげつのこう) | 冬の夜空にさえる月。やや文学的な言い回し |
| 月全般(松の内のあと) | 厳寒の候(げんかんのこう) | 寒さが最も厳しい頃。迷ったときに使いやすい |
| 下旬ごろ(大寒以降) | 大寒の候(だいかんのこう) | 大寒(2027年は1月20日)を過ぎてから |
| 下旬ごろ | 極寒の候(ごっかんのこう) | 厳しい寒さを強調する言葉 |
| 下旬ごろ | 酷寒の候(こっかんのこう) | 極寒とほぼ同じ意味。読みの違いに注意 |
| 下旬ごろ | 寒風の候(かんぷうのこう) | 冷たい風の吹く頃 |
| 下旬〜2月上旬 | 晩冬の候(ばんとうのこう) | 冬の終わり。立春の前まで |
| 下旬〜2月上旬 | 寒梅の候(かんばいのこう) | 寒さの中で咲く梅。早咲きの梅の便りが届く頃 |
届く日別の早見表(2027年1月)
| 届く日 | 漢語調(迷ったらこれ) | やわらかい書き出し | 避けたい言葉 |
|---|---|---|---|
| 1月1日〜4日(小寒の前) | 新春の候/初春の候 | 穏やかな新年を迎えられたことと存じます。 | 小寒・寒中・大寒(まだ寒の入り前) |
| 1月5日(小寒)〜松の内 | 新春の候/小寒の候 | 寒の入りを迎え、寒さが本格的になってまいりました。 | 師走・歳末など12月の言葉 |
| 松の内明け〜1月19日 | 寒冷の候/寒中の候 | 松の内も明け、寒さが一段と厳しくなってまいりました。 | 新春・初春・迎春(新年の言葉) |
| 1月20日(大寒)〜31日 | 大寒の候/晩冬の候 | 一年で最も寒い時期を迎えました。 | 新年の言葉、「あけましておめでとう」 |
| 月中いつでも(松の内のあと) | 厳寒の候 | 寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。 | — |
| 2月4日(立春)以降に届く | 2月の言葉(立春の候・余寒の候) | 立春とは名ばかりの寒さが続いております。 | 寒中・大寒・厳寒(暦の上では春) |
注意
上旬・中旬・下旬の区切りは目安です。季節の言葉は慣用で、使う時期には幅があり、地域の気候によっても合う言葉が変わります。迷ったら、相手が手紙を受け取る日の、相手の土地の季節感に合わせて選んでください。季節を問わず使える「時下(じか)」もあります(「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」)。
Point
松の内の期間は地域によって異なります。関東と関西で終わる日が違うとされるなど、一律ではありません。相手の地域が分からないときは、新年の言葉は月の初めの手紙だけにとどめ、それ以降は寒さの言葉にしておくと無難です。なお、年賀状の「迎春」「頌春」などは賀詞で、「◯◯の候」の時候の挨拶とは別のものです。
「◯◯の候」は「◯◯の折」「◯◯のみぎり」にも言い換えられる
| 形 | 例 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ◯◯の候、 | 厳寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 | 書き出しの定型。ビジネス文書の基本 |
| ◯◯の折、 | 厳寒の折、皆様いかがお過ごしでしょうか。 | 書き出しにも結びにも使える。少しやわらかい |
| ◯◯のみぎり、 | 大寒のみぎり、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。 | 改まった手紙、目上の方への個人あての手紙 |
書き出しで「厳寒の候」を使ったら、結びは「寒さ厳しき折から」など別の言い方にすると、同じ言葉が二度続かずすっきりします。
1月のやわらかい表現(口語調)
上旬ごろ(新年・松の内)
- 新春を迎え、清々しい気持ちでお過ごしのことと存じます。
- 穏やかな新年を迎えられたことと存じます。
- 新しい年が始まり、心新たにお過ごしのことと思います。
- 初日の出に、今年一年の無事を願った方も多いことでしょう。
- 七草がゆで、お正月の疲れを癒やす頃となりました。
- 寒の入りを迎え、寒さが本格的になってまいりました。
中旬ごろ(松の内明け)
- 寒さが一段と厳しくなってまいりました。
- 寒中とは申しながら、穏やかな日が続いております。
- 松の内も明け、日常の慌ただしさが戻ってまいりました。
- 鏡開きも済み、お正月気分もすっかり抜けた頃かと存じます。
- 冷たい北風が吹き、身の引き締まる毎日です。
- 窓の外の霜に、冬の深まりを感じております。
下旬ごろ(大寒以降)
- 一年で最も寒い時期を迎えました。
- 冷え込みの厳しい日が続いております。
- 水仙の花に、冬のさなかの小さな彩りを感じる頃となりました。
- 大寒を過ぎ、日差しに少しずつ春の気配が感じられるようになりました。
- 早咲きの梅の便りに、春の訪れが待ち遠しい頃です。
- 日脚が少しずつ伸び、夕方の明るさに春の近さを感じます。
寒い地域・暖かい地域の相手へ
- (雪の多い地域へ)雪の多い日が続いているとうかがいました。雪かきなど、どうぞご無理のないように。
- (寒い地域へ)そちらは厳しい寒さが続いていることと存じます。
- (暖かい地域へ)こちらは朝晩の冷え込みが厳しくなりましたが、そちらはいかがでしょうか。
ビジネスの書き出し 全文例(お礼状・案内状・挨拶状)
新年の挨拶状(上旬・松の内)
謹啓 新春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も皆様のご期待にお応えできるよう、社員一同努めてまいります。何卒昨年同様のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
謹白
年始のご挨拶へのお礼状(中旬)
拝啓 寒冷の候、貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日はご多忙のところ、新年のご挨拶にお越しいただき誠にありがとうございました。本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折から、皆様どうぞご自愛ください。
敬具
請求書・書類の送付状(中旬)
拝啓 寒中の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
さて、12月分のご請求書を同封いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。ご不明な点がございましたら、担当の△△までお問い合わせください。
寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛ください。
敬具
記
・請求書 1部
以上
担当交代・異動の挨拶状(中旬)
拝啓 厳寒の候、貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたび◯月◯日付をもちまして、貴社の担当を◯◯から私△△が引き継ぐこととなりました。前任者同様、お引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書中をもちましてご挨拶申し上げます。
敬具
催し・説明会の案内状(下旬)
拝啓 大寒の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、このたび弊社では下記のとおり新製品の説明会を開催する運びとなりました。ご多用中誠に恐縮ではございますが、ご来場賜りますようご案内申し上げます。
敬具
記
日時・会場(差し替え)
以上
寒中見舞い(取引先・年賀状を出しそびれた相手へ)
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧な年始のご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。年末年始の休業のため、ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
令和9年1月
お客様あての案内(新年の営業開始・上旬)
拝啓 初春の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。旧年中は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。
当店は1月◯日より通常どおり営業いたします。本年も皆様に喜んでいただけるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
寒さが厳しくなってまいります。どうぞ温かくしてお過ごしください。
敬具
恩師・目上の方への近況の手紙(中旬・個人あて)
拝啓 厳寒の候、◯◯先生にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。私はおかげさまで、昨年から担当した仕事にも慣れ、新しい年を前向きな気持ちで迎えることができました。
寒さの厳しい折、どうぞお体を大切になさってください。
敬具
面接・選考のお礼状(個人から企業へ・下旬)
拝啓 大寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
先日はご多忙のところ、面接のお時間をいただき誠にありがとうございました。◯◯様から伺った△△のお話で、貴社で働きたいという思いが一層強くなりました。
寒さ厳しき折、皆様のご健勝と貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
敬具
注意
「貴社ますますご清栄のこと」は会社あて、個人あてなら「◯◯様にはますますご清祥のこと」とするのが一般的です。頭語と結語の組み合わせや手紙全体の構成は時候の挨拶 一覧にまとめています。
1月の結びの挨拶
ビジネス(取引先・目上の方)
- 本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
- 本年も倍旧のお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。
- 厳寒の折、皆様どうぞご自愛ください。
- 寒さ厳しき折から、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
- 皆様にとって実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
- 末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 大寒の折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
- 寒中につき、くれぐれもお体を大切になさってください。
やわらかい結び(親しい相手)
- 寒い日が続きますので、温かくしてお過ごしください。
- 今年もどうぞよろしくお願いします。
- 風邪をひきやすい時期です。どうぞお体を大切に。
- 素敵な一年になりますように。
- (スキーや旅行が好きな相手へ)雪山を楽しまれる季節ですね。どうぞお気をつけて。
- (受験生のいるご家庭へ)◯◯さんのご健闘を心からお祈りしています。
- (年配の方へ)朝晩の冷え込みにどうぞお気をつけください。
- 春が待ち遠しいですね。暖かくなったら、またお会いしましょう。
結びは相手の健康を気づかう一文と今後のお付き合いのお願い・相手の発展を祈る一文の組み合わせが基本です。最後に頭語と対になる結語(拝啓なら敬具)を置きます。
カジュアルな例(社内・親しい相手)
(社内・仕事始め)皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年明けから寒い日が続いていますが、体調に気をつけていきましょう。
(社内・松の内明け)皆さん、お疲れさまです。寒さが厳しくなってきましたね。さて、来月の◯◯の件です。
(友人・知人へ)◯◯さん、寒い日が続きますがお元気ですか。今年もどうぞよろしくお願いします。
(親戚へ)お正月はにぎやかに過ごされましたか。こちらは皆元気にしています。寒さが厳しくなりますので、どうぞ温かくしてお過ごしください。
(LINE・チャット)今年もよろしくね。寒いから風邪ひかないように気をつけて。
「あけましておめでとう」は松の内のあいだに使い、それを過ぎたら「今年もよろしくお願いします」と言い換えると自然です。社内の文書やチャットでは漢語調は硬すぎるので、季節の一言+本題くらいの軽さが読みやすいです。
メールでの使い方
仕事始めのメールでは、時候の挨拶の代わりに「新年あけましておめでとうございます」「旧年中は大変お世話になりました」を冒頭に置きます。松の内を過ぎたら、ふだんどおり「いつも大変お世話になっております」から入り、改まった用件のときだけ口語調の季節の一文を添えます。拝啓・敬具はメールでは省くことが多いです。新年のメールの例文は新年の挨拶メールにあります。
松の内を過ぎてからのメール
件名:お打ち合わせのお礼(△△社 △△)
◯◯株式会社 ◯◯様
いつも大変お世話になっております。△△社の△△です。
寒さが一段と厳しくなってまいりました。
先日はお打ち合わせのお時間をいただき、ありがとうございました。(本題)
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。本年もよろしくお願いいたします。
仕事始めのメール(松の内)
件名:新年のご挨拶(△△社 △△)
◯◯株式会社 ◯◯様
新年あけましておめでとうございます。△△社の△△です。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(本題)
寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
1月の時候の挨拶でよくある失敗
| 失敗 | なぜ困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 1月下旬に「新春の候」 | 松の内を過ぎると、新年の言葉は季節がずれて見える | 「寒冷の候」「大寒の候」など寒さの言葉へ |
| 1月2日に「寒中の候」「大寒の候」 | 小寒(2027年は1月5日)より前は、まだ寒の入り前 | 「新春の候」「初春の候」 |
| 「新春の候」の手紙に「謹賀新年」も重ねる | 賀詞と時候の挨拶が二重になり、くどい | 挨拶状は「謹啓 新春の候」、年賀状は賀詞だけにする |
| 喪中の相手に「新春の候」「おめでとう」 | お祝いの言葉は避けるのが礼儀 | 寒中見舞いで「寒さ厳しき折」など季節の言葉だけにする(喪中の相手への新年の挨拶) |
| 「酷寒」を「ごっかん」と読む | 「ごっかん」は極寒。酷寒は「こっかん」 | 読み上げる挨拶では特に注意 |
| 個人あてに「貴社ますますご清栄」 | 会社に向けた定型をそのまま使っている | 「◯◯様にはますますご清祥のこと」 |
| 立春(2027年は2月4日)以降に届く文書に「寒中」「大寒」 | 暦の上では春になっている | 2月の言葉(立春の候・余寒の候)に替える |
1月の話題に使える行事・暦・季語
| 日付(2027年) | 行事・暦 | 書き出し・本文での使い方の例 |
|---|---|---|
| 1月1日 | 元日(国民の祝日) | 「穏やかな新年をお迎えのことと存じます」 |
| 1月4日 | 仕事始め(官公庁の執務開始日) | 「本日より通常どおり営業しております」 |
| 1月5日 | 小寒(寒の入り・二十四節気) | 「寒の入りを迎え、寒さが本格的になってまいりました」 |
| 1月7日 | 七草(人日の節句) | 「七草がゆで、お正月の疲れを癒やす頃となりました」 |
| 1月11日 | 成人の日(国民の祝日) | 相手の家族に新成人がいれば「◯◯さんのご成人、おめでとうございます」 |
| 1月15日〜21日 | 防災とボランティア週間 | 社内向けに「防災の備えを見直す機会にしましょう」 |
| 1月20日 | 大寒(二十四節気) | 「大寒を迎え、一年で最も寒い時期となりました」 |
このほか、初詣、鏡開き、書き初め、雪景色、霜柱、寒椿、水仙、蝋梅(ろうばい)、早咲きの梅、受験シーズンなども1月らしい話題です。相手の暮らしに近い話題をひとつ選ぶと、定型だけの挨拶より気持ちが伝わります。
二十四節気の日付は年によって前後します。日付は国立天文台 暦要項、祝日は内閣府「国民の祝日について」で確認できます。2027年の祝日は2027年の祝日一覧にもまとめています。
1月の年賀状・寒中見舞いとの関係
年賀状を出しそびれた相手や、喪中の相手への挨拶は、松の内が明けてから寒中見舞いとして送ります。寒中見舞いは「寒中お見舞い申し上げます」から書き出し、拝啓などの頭語は付けません。文例は寒中見舞いの文例(ビジネス)、年賀状の文面はビジネスの年賀状にまとめています。
立春(2027年は2月4日)を過ぎると、寒中見舞いは「余寒見舞い」に切り替えるとされます。1月下旬に出す場合は、投函日ではなく届く日で判断してください(時候の挨拶 2月)。
送る前のチェック
- 届く日の旬(上旬・中旬・下旬)と言葉が合っている
- 松の内を過ぎた手紙に新年の言葉を使っていない
- 小寒より前に「寒中」「大寒」を使っていない
- 年賀状の賀詞(迎春・頌春)と「◯◯の候」を重ねていない
- 喪中の相手にお祝いの言葉を使っていない
- 会社あては「ご清栄」、個人あては「ご清祥」にした
- 改まった新年の挨拶状は謹啓—謹白、ふだんは拝啓—敬具で対になっている
- 書き出しと結びで同じ季節の言葉を重ねていない
- 結びに今年のお付き合いのお願いか、相手を気づかう一文がある
この記事の要点
- 1月は上旬「新春・初春」、中旬「寒冷・寒中」、下旬「大寒・晩冬」が目安。
- 迷ったら松の内のあとに月を通して使える「厳寒の候」。
- 松の内を過ぎたら新年の言葉から寒さの言葉へ。松の内の期間は地域によって異なる。
- 2027年は小寒1月5日・大寒1月20日・立春2月4日。立春以降に届くなら2月の言葉に。
- 年賀状の「迎春」「頌春」は賀詞で、時候の挨拶とは別。喪中の相手には寒中見舞いで。
FAQ
よくある質問
松の内のあいだは「新春の候」「初春の候」、それ以降は「寒冷の候」「厳寒の候」が使いやすいです。下旬は「大寒の候」もよく使われます。迷ったら松の内のあとは「厳寒の候」にしておけば月末まで使えます。
松の内のあいだに使います。松の内の期間は地域によって異なるため、相手の地域が分からないときは月の初めだけにとどめると無難です。
時候の挨拶では「しょしゅんのこう」と読みます。「はつはる」は新年を表す和語として、年賀状の「初春のお慶びを申し上げます」などで使われます。
寒の内、つまり小寒から立春の前日までに使えます。2027年なら1月5日から2月3日までが目安です。
立春の前なら「厳寒の候」「大寒の候」「晩冬の候」「寒梅の候」などが使えます。立春(2027年は2月4日)を過ぎたら「立春の候」「余寒の候」に切り替えます。
お祝いの言葉を避ければ送れます。「新春」「おめでとう」は使わず、松の内が明けてから寒中見舞いとして「寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか」のように季節の言葉だけで書きます。
上旬なら「穏やかな新年を迎えられたことと存じます」、中旬なら「寒さが一段と厳しくなってまいりました」、下旬なら「一年で最も寒い時期を迎えました」などがあります。
ビジネスなら「本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます」「厳寒の折、皆様どうぞご自愛ください」。親しい相手なら「寒い日が続きますので、温かくしてお過ごしください」などです。
要りません。「新年あけましておめでとうございます」「旧年中は大変お世話になりました」が時候の挨拶の代わりになります。