挨拶
産休の挨拶 例文
最終日スピーチ・メール・取引先・一言
結論から言うと、産休の挨拶は「これまでのお礼」「休みに入る日」「不在中の担当者」「復帰の予定(言える範囲で)」の4点が入っていれば失礼になりません。最終日の一言なら「明日から産休をいただきます。いつも助けていただき、ありがとうございました。◯◯の件は◯◯さんに引き継いでいます」で足ります。このページには、朝礼スピーチ、社内メール、取引先メール、相手別の一言、男性の育休、急に休むことになった場合の文面まで、そのまま使える例文を場面ごとに並べました。
結論
産休・育休の挨拶は①お礼 ②休業に入る日 ③不在中の担当者と連絡先 ④復帰の予定(未定なら「改めて連絡」) ⑤結びで組み立てます。伝える順番は上司 → 後任 → 同じ部署 → 関わりのある他部署 → 取引先。体調や家庭の事情をどこまで話すかは本人が決めてよいことです。
まず場面を選ぶ:産休の挨拶 早見表
| 場面 | 手段 | 長さの目安 | 必ず入れること |
|---|---|---|---|
| 最終日の朝礼・終礼 | 口頭 | 1分以内 | お礼、引き継ぎ先、復帰は言える範囲で |
| 帰り際・個別に | 口頭 | ひと言 | お礼 |
| 同じ部署・関係部署 | 一斉メール | 画面ひとつ分 | 休業開始日、業務ごとの引き継ぎ先と連絡先 |
| 上司・お世話になった先輩 | 個別メール・手紙 | 短め | 具体的なお礼をひとつ |
| 取引先 | メール(後任をCC)・後任と訪問 | 短め | 休業開始日、後任の名前と連絡先 |
| お菓子に添える | カード・ふせん | 一、二行 | お礼 |
Point
迷ったら「ありがとう」と「誰に連絡すればよいか」だけ。 受け取る側が一番困るのは、不在中の連絡先が分からないことです。
いつ、誰に、どの順番で伝えるか
- 01
直属の上司に口頭で
職場に知らせるより前に伝えます。休業に入る日、引き継ぎの進め方、周りに伝える範囲と時期をここで相談します。
- 02
後任・引き継ぎ相手に
上司と決めた担当者に、引き継ぎの内容と予定を伝えます。取引先への紹介の段取りもここで決めます。
- 03
同じ部署に
上司と決めたタイミングで、朝礼やミーティングで伝えます。正式な挨拶は最終出勤日に改めて行います。
- 04
関わりのある他部署に
最終出勤日かその少し前にメールで。引き継ぎ先の一覧を必ず入れます。
- 05
取引先に
引き継ぎの段取りがついてから、上司と相談した時期に。後任をCCに入れてメールを送るか、後任と一緒に訪問します。
挨拶の前に済ませておくことチェックリスト
- 休業に入る日と最終出勤日を確認した
- 業務ごとの引き継ぎ先と、その連絡先(内線・メール)を一覧にした
- 復帰の予定をどこまで伝えるか決めた(未定なら「改めて連絡」)
- 体調や家庭の事情をどこまで話すか、自分で決めた
- 取引先ごとに、メールにするか後任と訪問するか上司と決めた
- メールの自動返信の文面と、後任への転送設定を用意した
- 急に休むことになった場合に備え、引き継ぎメモを共有フォルダに置いた
注意
休業の期間や手続きは会社の規程と人事の案内に従ってください。挨拶の中で制度の説明をする必要はありません。
最終出勤日の挨拶スピーチ例文(朝礼・終礼)
標準の形(部署全員の前で・1分以内)
お疲れさまです。私事で恐縮ですが、明日から産休をいただきます。体調を気づかっていただいたり、業務を調整していただいたりと、皆さんには本当に助けていただきました。ありがとうございます。担当していた◯◯は◯◯さんに、◯◯は◯◯さんに引き継いでいます。ご負担をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。復帰の時期が決まりましたら、改めてご連絡します。
少人数のチームで、くだけた言い方
皆さん、今日まで本当にありがとうございました。お腹が大きくなってからは、重い荷物を代わりに運んでもらったり、会議の時間をずらしてもらったり、甘えてばかりでした。しばらく現場を離れますが、戻ってきたらまた全力で取り組みます。それまで◯◯さん、よろしくお願いします。
二人目以降で、前回の復帰にも触れる
お疲れさまです。前回に続き、またお休みをいただくことになりました。前回の復帰のときも温かく迎えていただき、両立ができているのは皆さんのおかげです。今回も◯◯さんに引き継ぎをお願いしています。ご負担をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
朝礼がない職場で、帰り際に
明日からお休みに入ります。いつも気にかけていただき、ありがとうございました。また戻ってきたら、よろしくお願いします。
Point
「ご迷惑をおかけします」を繰り返さず、「ありがとうございます」を多めに。 謝罪が続くと、聞いている側も返す言葉に困ります。
社内向けの産休挨拶メール例文
部署全員へ(業務ごとの引き継ぎ先つき)
件名:産休に入るご挨拶と業務の引き継ぎ先(◯◯部 ◯◯)
各位
お疲れさまです。◯◯部の◯◯です。
私事で恐縮ですが、◯月◯日より産前産後休業、続けて育児休業をいただきます。最終出勤日は◯月◯日です。
体調を気づかっていただいたこと、業務の調整に協力していただいたこと、心より感謝しております。
不在の間の担当は以下のとおりです。
・◯◯の業務:◯◯部 ◯◯さん(内線◯◯)
・◯◯の業務:◯◯部 ◯◯さん(内線◯◯)
復帰の時期が決まりましたら、改めてご連絡いたします。
皆さまのご健康とご活躍をお祈りしております。本当にありがとうございました。
直属の上司へ(具体的なお礼をひとつ入れる)
件名:産休前のお礼(◯◯)
◯◯部長
お疲れさまです。◯◯です。
明日から休業をいただくにあたり、改めてお礼を申し上げます。
妊娠をご報告したときから、通院の日程や業務量を細かく調整していただき、安心して最終日まで働くことができました。◯◯の案件で任せていただいた経験は、復帰後も必ず活かします。
引き継ぎで不明な点が出た場合は、◯◯さん経由でご連絡いただければ対応いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
引き継ぎ先だけを知らせる短い版(他部署向け)
件名:休業に伴う窓口変更のお知らせ(◯◯部 ◯◯)
関係各位
お疲れさまです。◯◯部の◯◯です。
◯月◯日より休業に入るため、◯◯に関するお問い合わせは、◯◯部 ◯◯さん(内線◯◯)までお願いいたします。
これまでご協力いただき、ありがとうございました。
宛先が多いときは、BCCか部署のメーリングリストを使います。送るのは最終出勤日の業務時間内にし、返信や問い合わせに当日中に応えられるようにしておきます。
取引先への産休挨拶メール例文
担当変更を兼ねた基本形(後任をCC)
件名:休業のご挨拶と担当者変更のお知らせ(株式会社◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつも大変お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
私事で恐縮ですが、◯月◯日より休業をいただくことになりました。
休業中は、弊社◯◯部の◯◯が担当いたします。これまでの経緯は◯◯にすべて引き継いでおります。
後任:◯◯部 ◯◯(電話◯◯/メール◯◯)
これまで格別のご配慮をいただき、誠にありがとうございました。
復帰の際には、改めてご挨拶させていただきます。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
(CC:後任 ◯◯)
後任が改めて連絡する段取りなら(差し替え文)
(本文の中ほどを差し替え)
休業中は、弊社◯◯部の◯◯が担当いたします。◯◯より改めてご挨拶のご連絡を差し上げますので、今後のご用件は◯◯までお申し付けください。
後任の側から送る担当変更メール
件名:担当者変更のご挨拶(株式会社◯◯ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯と申します。
◯◯の休業に伴い、◯月◯日より御社のご担当を務めさせていただくことになりました。
これまでの経緯は◯◯から引き継いでおりますが、行き届かない点がございましたらご指摘ください。
近いうちにご挨拶に伺えればと存じます。ご都合のよい日時をお知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
お祝いの品が届いたときのお礼
件名:お心遣いのお礼(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
このたびは温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。お気持ちがとても嬉しく、励みになりました。
休業中は◯◯が担当いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。
まずはメールにて失礼ながら、お礼を申し上げます。
Point
取引先には休業の理由を詳しく書かなくて構いません。「私事で恐縮ですが、休業をいただくことになりました」で伝わります。担当変更メールの型は担当変更の挨拶メールにもまとめています。
相手別・産休前の一言メッセージ
| 相手 | 口頭で伝えるなら | カード・ふせんに書くなら |
|---|---|---|
| 部署・チーム全体 | 今日まで支えていただき、ありがとうございました。 | お休みの間、どうぞよろしくお願いします。引き継ぎ資料は共有フォルダの◯◯にあります。 |
| 後任・引き継ぎ相手 | ◯◯の件、急に任せることになってすみません。本当に助かります。 | 細かいところまで聞いてくれてありがとう。メモに書ききれなかったことは◯◯さんに伝えてあります。 |
| 同僚・同期 | 毎日声をかけてくれて、気が楽になったよ。ありがとう。 | 体のことを気にしてくれてありがとう。落ち着いたら近況を報告するね。 |
| 後輩 | いつも先回りして動いてくれて、ありがとう。 | ◯◯の資料、すっかり任せられるようになったね。頼りにしています。 |
| 上司・先輩 | 業務を調整していただき、ありがとうございました。 | 相談するたびに背中を押していただき、心強かったです。戻りましたら、またご指導をお願いいたします。 |
お菓子に添えるメッセージカード
しばらくお休みをいただきます。いつも助けていただき、ありがとうございました。皆さんで召し上がってください。◯◯
男性が育休に入るときの挨拶例文
朝礼・職場での挨拶
お疲れさまです。◯月◯日から◯月◯日まで、育児休業をいただきます。お休みの間、◯◯の案件は◯◯さんが担当してくださいます。快く送り出していただき、ありがとうございます。戻りましたら、またしっかり取り組みますので、よろしくお願いいたします。
取引先への挨拶メール
件名:不在期間と代理担当のお知らせ(株式会社◯◯ ◯◯)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
私事で恐縮ですが、◯月◯日から◯月◯日まで休業をいただきます。
期間中のご用件は、弊社◯◯(電話◯◯/メール◯◯)が承ります。
ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
期間が短い育休でも、取引先には不在の期間と代理の連絡先を必ず知らせます。期間が決まっている場合は、開始日と終了日の両方を書くと相手が予定を立てやすくなります。
急に休むことになったとき・最終日に出られないとき
予定より早く休むことになった場合(メール)
件名:急な休業のお詫びとお礼(◯◯部 ◯◯)
各位
◯◯です。体調の都合により、予定より早く本日から休業に入ることになりました。皆さまにきちんとご挨拶できないままとなり、申し訳ございません。
引き継ぎの内容は共有フォルダの◯◯にまとめてあり、◯◯さんにも確認をお願いしています。
急なことでご負担をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。これまで本当にありがとうございました。
- 体調を最優先にし、連絡は上司に一本だけ入れて、部署への周知は上司にお願いしても構いません。
- 取引先への連絡は、上司や後任から代わりに入れてもらいます。落ち着いてから、短いお礼のメールを送れば十分です。
- 最終日に欠席する場合は、当日か翌日に一斉メールでお礼と引き継ぎ先を伝えます。お菓子は後日、同僚に託す方法もあります。
- 派遣で働いている場合は、派遣先の職場と派遣元の担当者の両方に伝えます。
言い換え表とよくある失敗
| 避けたい言い方 | 言い換え | 理由 |
|---|---|---|
| ご迷惑ばかりおかけして申し訳ありません | 業務を調整していただき、ありがとうございました | 謝罪より感謝の方が受け取りやすい |
| しばらく戻れないと思います | 復帰の時期が決まりましたら、改めてご連絡します | 未定でも前向きに区切れる |
| (取引先に)出産のため◯月まで休みます | 私事で恐縮ですが、休業をいただきます | 社外に事情を詳しく書く必要はない |
| 後のことは誰かに聞いてください | ◯◯の件は◯◯さん(内線◯◯)までお願いします | 連絡先が分からないと相手が困る |
- 引き継ぎ先の連絡先を書き忘れる:挨拶メールで一番多い抜けです。業務ごとに名前と連絡先を書きます。
- 体調や出産予定日を細かく書きすぎる:社内一斉メールや社外には不要です。話したい相手には個別に伝えます。
- 上司より先に同僚に話してしまう:引き継ぎや周知の段取りが崩れるので、最初は上司へ。
- 自動返信を設定し忘れる:休業中のメールが放置されないよう、代理の連絡先を載せた自動返信を設定します。
- SNSで先に報告する:職場の人が先にSNSで知ることがないよう、職場への報告を済ませてからにします。
休業中のメール自動返信テンプレート
件名:不在のお知らせ(◯◯)
メールをお送りいただき、ありがとうございます。
あいにく◯月◯日より休業をいただいており、このメールを確認することができません。
ご用件は、下記の担当者までご連絡くださいますようお願いいたします。
◯◯部 ◯◯(電話◯◯/メール◯◯)
ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
復帰の日が決まっていない場合は、自動返信に復帰日を書かず、代理の連絡先だけを載せます。
お菓子を配るときのポイントと、受け取った側の返信
職場にお菓子を配るかどうかは任意です。職場の慣習が分からなければ、同じ部署の先輩に聞いておくと安心です。配る場合は次の点を押さえます。
- 個包装で日持ちがし、常温で置けるもの。その日休んでいる人の分を取り置きやすい
- 数は部署の人数に、他部署で特にお世話になった人の分を足しておく
- 最終日の手が空く時間か終業前に配り、席を外している人の机にはカードを添えて置く
のし紙を付けるときの表書きはのし紙の無料作成ツールで作れます。
挨拶メールを受け取った側の返信(同僚から)
◯◯さん
ご丁寧にありがとうございます。いつも細やかに対応していただき、助けられてばかりでした。業務のことは心配しないで、どうか体を大事にしてください。戻ってきたら、また◯◯の相談に乗ってください。
上司から部下への返信
◯◯さん
丁寧な引き継ぎをありがとう。◯◯さんがまとめてくれた資料のおかげで、チームは安心して進められます。今は自分と家族のことを一番に考えてください。戻ってくるのを皆で待っています。
挨拶メールに返信するかどうかは任意です。親しい相手や直接お世話になった相手には、短い返信を送ると喜ばれます。
この記事の要点
- 入れるのはお礼・休業に入る日・不在中の担当者・復帰の予定の4点。
- 伝える順番は上司 → 後任 → 部署 → 他部署 → 取引先。
- 復帰の時期は決まっていれば伝え、未定なら「改めて連絡」で構わない。
- 体調や家庭のことをどこまで話すかは本人が決める。社外には理由を詳しく書かない。
- 謝りすぎず「ありがとうございます」を多めに。連絡先と自動返信を忘れない。
FAQ
よくある質問
「明日から産休をいただきます。皆さんには本当に助けていただきました。ありがとうございます。担当していた業務は◯◯さんに引き継いでいます。復帰の時期が決まりましたら改めてご連絡します」が基本形です。1分以内で十分です。
最初は直属の上司に口頭で伝え、周りに知らせる範囲と時期を相談します。その後、後任、同じ部署、関わりのある他部署、取引先の順に伝えます。正式な挨拶は最終出勤日に改めて行います。
休業に入る日、休業中の担当者(後任)の名前と連絡先、これまでのお礼、復帰の際に改めて挨拶する旨です。理由は「私事で恐縮ですが」程度で十分です。後任をCCに入れて送ると、そのままやり取りを始められます。
体調を優先し、まず上司に連絡して周知をお願いします。落ち着いてから、直接挨拶できなかったお詫びとお礼、引き継ぎ先を書いた短いメールを送れば十分です。取引先には上司や後任から連絡してもらいます。
「◯月◯日から◯月◯日まで育児休業をいただきます。お休みの間、◯◯の案件は◯◯さんが担当してくださいます。快く送り出していただき、ありがとうございます」のように、期間と担当者とお礼を伝えます。取引先には不在中の連絡先を必ず知らせます。
任意です。配る場合は個包装で日持ちのするものを選び、「お世話になりました」の一言を添えると気持ちが伝わります。職場の慣習が分からなければ、同じ部署の先輩に聞いておくと安心です。
必須ではありません。親しい相手や一緒に仕事をした相手には、お礼と「体を大事にしてください」「戻るのを待っています」といった一言を短く返すと喜ばれます。