PRODUCER AGENT 無料で始める

ビジネス用語

ダイバーシティとは?意味と使い方
インクルージョンとの違い

「ダイバーシティ」は、性別・年齢・国籍・経歴・働き方など、さまざまな違いを持つ人が組織の中にいることを指す言葉です。日本語に言い換えるなら「多様性」「人材の多様性」。使った一文は「登壇者の顔ぶれにダイバーシティを持たせましょう。」。最近は、違う人がいるだけでなく、その違いを受け入れて力を発揮できるようにすることまで含めて「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」と言われることもあります。このページでは、意味と語源、インクルージョンとの違い、会議・メール・チャットの例文、社外で使うときの言い換えをまとめました。

更新: 2026-11-01読了:約5分PRODUCER AGENT 編集部

結論

「ダイバーシティ」は英語のdiversityから来た言葉です。diversity は一般に多様であること・さまざまな種類があることを表します。日本の職場では、いろいろな属性や考え方を持つ人が一緒に働いている状態や、そうした状態を目指す取り組みを指して使われます。

「ダイバーシティ」の意味と語源

英語の diversity は、生き物の種類の多さ、文化の違いなど、いろいろなものが混ざっていることを表す語として広く使われます。ビジネスでは主に人の多様性の意味で使われ、「組織の中にどんな違いを持つ人がいるか」に目を向ける言葉です。

職場で「ダイバーシティ」と言うときの違いには、たとえば次のようなものがあります。

違いの種類例職場での話題
見てわかりやすい違い性別・年齢・国籍・障害の有無採用・管理職の構成
生き方・事情の違い子育て・介護・病気の治療との両立勤務時間・休み方の柔軟さ
働き方の違い在宅勤務・時短勤務・副業会議の時間帯・情報共有の方法
経歴・考え方の違い職歴・専門分野・価値観企画の視点・意思決定の偏り

Point

「ダイバーシティ」は「違う人がいること」。どんな違いの話をしているのかを一緒に言うと、話がかみ合いやすくなります。

「インクルージョン」「D&I」との違い

「インクルージョン」は英語の inclusion から来た言葉で、受け入れること・包み込むことを表します。職場では、違いを持つ人が、それぞれ意見を言えて、力を発揮できる状態を指して使われます。

言葉表す内容たとえると
ダイバーシティ違いを持つ人がいること会議にいろいろな立場の人が座っている
インクルージョンその違いが受け入れられ、活かされていることその全員が発言でき、意見が結論に反映される
ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)両方をあわせた考え方・取り組み人を集めることと、活かすことを一緒に進める
DEI(D&Iにエクイティを加えたもの)一人ひとりの事情に合わせて機会をそろえることも含める必要な人には資料の事前配布や通訳を用意する

「人数や構成はそろったのに、発言するのはいつも同じ人」という状態は、ダイバーシティはあってもインクルージョンが足りないと説明されることがあります。会社によって「D&I」「DEI」など呼び方が違うので、社内で使われている言い方に合わせてください。

使い方の例文(会議・メール・チャット)

会議で(社内)

パネルディスカッションの登壇者が同じ年代・同じ業界に偏っています。ダイバーシティの観点から、別の立場の方にも声をかけませんか。

採用の段階で多様な人に来てもらっても、会議で意見を言いにくいなら意味がありません。インクルージョンの取り組みも一緒に考えましょう。

チャットで(社内)

定例会、夕方だと時短勤務の方が出られないので、午前に移せないか相談させてください。

社内アンケートの性別の選択肢、「回答しない」も入れておきますね。

メールで(社内の上司へ)

件名:社内イベントの開催時間についてのご相談

◯◯部長

お疲れさまです。□□です。
次回の全社イベントについて、これまでの夜の開催では、子育てや介護をしている方、遠方から通っている方が参加しにくいという声がありました。
 ・案A:平日の昼に、勤務時間内で開催
 ・案B:夜の開催に加え、オンラインでの参加と録画の共有を用意
より多くの方が参加できる形にしたいと考えております。ご意見をいただけますでしょうか。

メールで(取引先へ・言い換えた形)

件名:ご登壇のお願い(◯◯フォーラム)

株式会社◯◯
◯◯様

いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日に開催する◯◯フォーラムでは、さまざまな立場・経歴の方にご登壇いただき、多様な視点から議論する場にしたいと考えております。
つきましては、◯◯の分野でご活躍の◯◯様に、ぜひパネリストとしてご登壇いただけないかと存じ、ご連絡いたしました。

注意

車いすの方や耳の聞こえにくい方など、参加者の事情に合わせた準備はイベントの合理的配慮にまとめています。

似た言葉との違い

言葉表す内容使いやすい場面
ダイバーシティ違いを持つ人がいること人事・採用・組織づくりの話
多様性ダイバーシティの日本語訳社外の文書・一般向けの説明
インクルージョン違いが受け入れられ、活かされていること職場の風土・会議の進め方の話
エクイティ(公平性)一人ひとりの事情に合わせて機会をそろえること制度・支援の設計の話
平等全員を同じように扱うこと条件・ルールの話

「平等」は全員に同じものを用意する考え方、「エクイティ(公平性)」はそれぞれに必要なものを用意して、スタートをそろえる考え方として対比されることがあります。

社外・目上の人に使ってよいか

「ダイバーシティ」は企業の方針や採用の案内でも使われている言葉で、失礼にはあたりません。ただ、何の多様性の話なのかが伝わりにくいことがあるので、社外や年配の方には中身を言葉にすると確実です。

相手・場面おすすめの言い方
社内の会議・企画書ダイバーシティ/D&I
社内の上司へのメールさまざまな立場の人が参加できるように(具体的に)
取引先・お客様多様な視点/さまざまな立場・経歴の方
一般の参加者向けの案内どなたでも参加しやすいように
カタカナ語に慣れていない相手多様性/いろいろな人が働ける職場

使うときに気をつけたいこと

ありがちな言い方気になる点直し方
ダイバーシティのために女性を一人入れておこう数合わせに聞こえ、その人の専門や役割が見えない◯◯の分野の視点がほしいので、◯◯さんに参加をお願いしたい
「ダイバーシティ=女性活躍」として話す年齢・国籍・働き方など、ほかの違いが抜け落ちるどの違いに目を向けた取り組みかを言う
人を集めたのでダイバーシティは達成発言しにくい状態のままだと、違いが活かされない意見の出し方・会議の進め方も見直す
本人に属性をたずねて公表する本人が知られたくない情報が含まれることがある回答は任意にし、扱い方を先に伝える

注意

社内イベントで理念や方針を共有する場の作り方はインナーブランディングのイベント設計、新しく入った人を迎える流れは新入社員の受け入れを参考にしてください。

この記事の要点

  • 「ダイバーシティ」は違いを持つ人が組織にいること。
  • 日本語なら「多様性」「人材の多様性」。
  • 違いを受け入れて活かすのが「インクルージョン」。あわせて D&I。
  • どんな違いの話かを一緒に言うと伝わりやすい。
  • 社外には「多様な視点」「さまざまな立場の方」と中身で言い換える。

FAQ

よくある質問

01「ダイバーシティ」とはどういう意味ですか?

性別・年齢・国籍・経歴・働き方など、さまざまな違いを持つ人が組織の中にいることです。日本語では「多様性」と訳されます。

02「ダイバーシティ」と「インクルージョン」の違いは?

「ダイバーシティ」は違いを持つ人がいること、「インクルージョン」はその違いが受け入れられ、一人ひとりが力を発揮できている状態のことです。両方をあわせて「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」と言います。

03「D&I」と「DEI」は何が違いますか?

「DEI」は、D&I に「エクイティ(公平性)」を加えた言い方です。一人ひとりの事情に合わせて機会をそろえることも含めて考える、という意味で使われます。どちらの言い方を使うかは会社によって違います。

04「ダイバーシティ」の言い換えにはどんな言葉がありますか?

「多様性」「人材の多様性」「さまざまな立場の人」「多様な視点」などがあります。社外の文書では、何の多様性かがわかる言い方にすると伝わりやすくなります。

05「ダイバーシティ」は社外の人や目上の人に使っても大丈夫ですか?

失礼にはあたりません。ただ、意味の幅が広い言葉なので、カタカナ語に慣れていない相手には「多様性」「いろいろな立場の方」と言い換えると確実です。

Related

関連記事

実務ガイド

イベントのバリアフリー対策合理的配慮の義務と、段階別の準備・文例

2024年4月1日から事業者の合理的配慮は義務。起点は申し出なので、会場選定・告知・申込で「申し出られる設計」を先に作る。

実務ガイド

インナーブランディングのイベントイベントは起点であって、答えではない

1回の社内イベントで意識は変わらない。変わるのは、その後に何が続くか。

実務ガイド

新入社員の受け入れ準備リスト時期別チェックと案内例文

受け入れ準備は「手続き・席と備品・PCとアカウント・配属先の準備・本人への案内」の五つ。初日に座る席・使えるパソコン・聞ける相手がそろっていれば最低限は満たせる。期限つきの手続きは入社日から逆算する。

実務ガイド

ステークホルダーとは?意味と具体例をわかりやすく例文・言い換えまで

「ステークホルダー」は、ある会社や取り組みに関わり、その結果によって影響を受ける人や組織のこと。日本語なら「利害関係者」「関係者」。会社ならお客様・社員・取引先・株主・地域社会など、プロジェクトなら発注者・関係部署・協力会社など。株主だけを指す言葉ではない。社内の会議では便利だが、メールでは具体的に誰なのかを書くほうが伝わる。

実務ガイド

ガバナンスとは?意味と使い方言い換えと例文

ビジネスの「ガバナンス」は、組織が正しく運営されるように、決め方・見張り方・責任の所在を整える仕組みのこと。日本語なら「統治」「管理体制」「監督の仕組み」。使った一文は「子会社が増えたので、グループ全体のガバナンスを見直しましょう」。社外や現場では「決裁のルール」「チェックの体制」など中身で言い換えると伝わりやすい。

実務ガイド

コンプライアンスとは?意味と範囲言い換えと例文

ビジネスの「コンプライアンス」は、法令を守ること(法令遵守)を中心に、社内のルールや社会から期待される行動に沿うことまで含めて使われる言葉。日本語なら「法令遵守」「ルールを守ること」。使った一文は「この販促の表現、コンプライアンスの観点で法務に確認してもらいましょう」。どこまでを指すかは話す人や会社によって違うので、場面に合わせて確かめる。

実務ガイド

コンセンサスとは?意味・使い方と例文合意形成・合意との違い

「コンセンサス」は、関係する人たち全体の意見が一致している状態、またはその一致のこと。日本語なら「合意」「意見の一致」。一致に向けて話し合いを重ねる過程は「合意形成」。「コンセンサスを取る」は、決める前に関係者の了解をそろえておくこと。社外には「ご了承」「認識をそろえる」と言い換えると通じやすい。

実務ガイド

イニシアチブとは?意味と使い方例文・言い換え・取り方

「イニシアチブ」は、物事を自分から先に動かし、全体の流れを導く立場や働きのこと。日本語なら「主導権」「率先して進めること」。使った一文は「この企画は営業部がイニシアチブを取って進めます」。「イニシアティブ」と書いても同じ言葉。会社や団体の「取り組み・構想」の意味でも使われる。社外では「弊社が中心となって進めます」と言い換えるとやわらかい。

実務ガイド

忘年会のハラスメント対策NG言動・言い換え例文・幹事のチェック表

忘年会のハラスメントを防ぐ基本は、参加・お酒・歌や余興・二次会を「断れる形」にし、上司が先に「無理しなくていい」と言うこと。種類別のNG言動と言い換え、そのまま使える例文、幹事のチェック表をまとめた。

#面白いを実現しろ

Produce your IDEA.

打ち合わせや社内行事で使う文例テンプレートを配っています。登録は要りません。