メール
会食の誘い方メール例文
件名・取引先・上司・秘書・返信
結論から書くと、会食に誘うメールは「目的」「候補日を複数(曜日つき)」「苦手な食べ物の確認」「いつまでに返事がほしいか」の4つが入っていれば失礼になりません。避けたいのは、日時と店を先に決めて送ることです。相手は断る理由を探さなければならなくなります。このページでは、件名の例、相手別の誘うメール、秘書との調整、確定の案内、返信がないときの再送、誘われた側の返信まで、そのまま使える文例を場面ごとに並べました。
結論
会食に誘うメールの基本形は①件名で「会食のお誘い」と分かるようにする ②目的を一言(お礼・ご挨拶・打ち上げ) ③候補日を複数、曜日つきで ④苦手な食べ物・お酒の可否・人数を伺う ⑤返信の期限です。相手が役員なら秘書の方と日程を調整し、決まったら日時・店名・地図・出席者・当日の連絡先を一通にまとめて送ります。
すぐ使える基本テンプレート
相手や場面を問わず、まずはこの型をそのまま使えます。◯◯の部分を埋めてください。場面ごとの言い換えは次の章以降にあります。
件名:お食事のお誘い(◯◯株式会社 ◯◯)
◯◯株式会社
◯◯部 ◯◯様
いつもお世話になっております。◯◯株式会社の◯◯です。
【目的】日頃のお礼を兼ねて、一度お食事をご一緒できればと考えております。
【候補日】下記のうち、ご都合のよい日はございますでしょうか。
・◯月◯日(◯)19時〜
・◯月◯日(◯)19時〜
・◯月◯日(◯)19時〜
上記で難しい場合は、ご都合のよい日をお知らせいただけますと幸いです。
【確認】苦手な食べ物やお酒の可否、ご同席いただける方がいらっしゃれば、あわせてお知らせください。
【期限】お手数ですが、◯月◯日(◯)までにご返信いただけますと、お店の手配を進められますので大変助かります。
ご多忙のところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
(署名)
注意
【】の見出しは説明用です。送るときは消してください。
送る前に決めておくこと
| 決めること | なぜ必要か | 決め方 |
|---|---|---|
| 会食の目的 | 相手が社内で参加を説明しやすくなる | お礼・ご挨拶・打ち上げ・懇親のどれかを一言で |
| 誰が出るか | 相手も同じ立場の人を出しやすくなる | 自社の出席者の役職をそろえておく |
| 候補日 | 自社の上司の予定が合わずに取り消すと失礼になる | 自社側の出席者の予定を先に押さえる |
| 店の価格帯と場所 | 相手の帰りやすさと会社の規程に合わせる | 相手の会社や沿線の近くで探す |
| 誘い方の順番 | いきなりメールだと相手が構える | 打ち合わせの終わりや電話で軽く意向を伺ってからメールを送る |
店の選び方は接待の店選びと予約に、候補日の並べ方は日程候補のメールにまとめています。曜日つきの候補日は日程候補の作成ツールで作ると曜日の書き間違いを防げます。
件名の例
件名は、開かなくても「会食の誘いだ」「誰からだ」と分かることを優先します。
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 取引先の担当者を誘う | お食事のお誘い(◯◯株式会社 ◯◯) |
| お礼を兼ねて誘う | 日頃の御礼を兼ねたお食事のお誘い |
| 打ち上げに誘う | ◯◯プロジェクト打ち上げのご案内 |
| 上司を交えて誘う | 弊社◯◯(部長)とのお食事のご相談 |
| 秘書に日程を伺う | 弊社◯◯と貴社◯◯様の会食日程のご相談 |
| 日時が決まった後 | 【ご案内】◯月◯日(◯)会食の詳細 |
| 社内の上司を誘う | ◯◯の打ち上げのお誘い(◯月◯日までにご返信ください) |
相手別・会食に誘うメールの例文
取引先の担当者(何度か会っている相手)
基本テンプレートをそのまま使えます。打ち合わせで一度話題に出していれば、書き出しを次のようにすると自然です。
先日の打ち合わせの際に少しお話しした件ですが、ぜひ一度お食事の席でゆっくりお話しできればと思い、ご連絡いたしました。
まだ関係が浅い相手・新規の取引先
関係が浅い相手には、目的をはっきり書き、断ってもよい余地を残します。
このたびはお取引の機会をいただき、誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いしたく、ご挨拶を兼ねてお食事の席を設けたいと考えております。
もしご都合が合うようでしたら、下記の日程からお選びいただけますと幸いです。
(候補日)
お忙しい時期でしたら、どうぞご遠慮なくお申しつけください。改めてご都合のよい時期にお声がけいたします。
プロジェクトの打ち上げ
◯◯の件では、長い期間にわたり大変お世話になりました。おかげさまで無事に公開を迎えることができましたので、ささやかではございますが、関わってくださった皆さまと打ち上げの席を設けたいと考えております。◯◯様のチームの皆さまにも、ぜひお越しいただければ幸いです。ご参加いただける方の人数を、◯月◯日(◯)までにお知らせいただけますでしょうか。
自社の上司を交えて誘う
弊社の◯◯(部長)が、日頃のお礼を直接お伝えしたいと申しております。ご多忙のところ恐縮ですが、お食事の席をご一緒いただけませんでしょうか。弊社からは◯◯と私の2名で伺う予定です。
日時と店がすでに決まっている会(複数社を招く会など)
複数の相手を招く会は、候補日を出さず日時を決めて案内します。そのぶん出欠の返事をしやすい書き方にします。宛先は一人ずつ、または BCC にし、他社のアドレスが見えないようにします。
下記のとおり、日頃お世話になっている皆さまをお招きして、ささやかな会食の席を設けることになりました。ご多用のところ恐縮ですが、ご出席いただけますと幸いです。
日時:◯月◯日(◯)18:30〜
場所:◯◯(店名・住所・地図URL)
出欠のご連絡:◯月◯日(◯)までに、本メールへのご返信でお知らせください。
社内の上司・先輩を誘う
社内なら長い前置きは要りません。目的と候補日、上司に負担をかけないことを短く書きます。
◯◯部長
お疲れさまです。◯◯です。
◯◯の案件が一段落しましたので、チームで打ち上げをしたいと考えています。部長にもぜひご参加いただきたく、ご都合を伺えますでしょうか。
・◯月◯日(◯)19時〜
・◯月◯日(◯)19時〜
お店の手配は私が行います。◯月◯日(◯)までにお返事いただけると助かります。
注意
目的は一言で構いませんが、書いておくと相手が社内で説明しやすくなります。会社によっては、接待を受ける際に社内の確認が必要な場合もあります。
社外と社内で変える表現
| 項目 | 社外(取引先) | 社内(上司・同僚) |
|---|---|---|
| 宛名 | 会社名・部署名・氏名+様 | 氏名+役職、または氏名+さん |
| 書き出し | いつもお世話になっております。 | お疲れさまです。 |
| 誘う言い方 | お食事をご一緒いただけませんでしょうか | ご参加いただけますか/ご都合いかがでしょうか |
| 自社の人の呼び方 | 弊社の◯◯(敬称をつけない) | ◯◯部長、◯◯さん |
| 店の手配 | こちらで手配する旨を書く | 幹事が手配する旨を書く |
| 結び | ご検討のほどよろしくお願いいたします。 | よろしくお願いします。 |
秘書とのやりとり(役員同士の会食)
役員同士の会食は、秘書の方に日程を伺うと話が早く進みます。自社の役員の候補日を先に押さえてから連絡します。
件名:弊社◯◯と貴社◯◯様の会食日程のご相談
◯◯株式会社
秘書室 ◯◯様
突然のご連絡失礼いたします。◯◯株式会社 ◯◯(役員名)の秘書をしております◯◯と申します。
弊社◯◯より、貴社◯◯様に日頃の御礼を申し上げたく、会食の席を設けさせていただきたいと申しつかっております。
弊社◯◯の都合のよい日程は下記のとおりです。
・◯月◯日(◯)18:30以降
・◯月◯日(◯)18時以降
・◯月◯日(◯)18:30以降
◯◯様のご都合をお伺いできますでしょうか。お店はこちらで手配いたします。お好みや苦手なものがございましたら、あわせてお知らせください。
仮押さえの連絡
ご調整いただきありがとうございます。では◯月◯日(◯)18:30からで仮押さえさせていただきます。お店が決まり次第、改めてご連絡いたします。
Point
秘書同士のやりとりでは、「仮押さえ」か「確定」かを毎回はっきり書くと行き違いがありません。次に何が起きるか(店が決まったら連絡する、など)も添えておきます。
日程確定と店の案内メール
件名:【ご案内】◯月◯日(◯)会食の詳細
◯◯様
ご調整いただきありがとうございました。下記のとおり、お席をご用意いたしました。
日時:◯月◯日(◯)19時〜
場所:◯◯(店名)
住所:◯◯(地図:URL)
最寄り駅:◯◯駅から徒歩◯分
出席者:貴社 ◯◯様、◯◯様/弊社 ◯◯、◯◯
当日の連絡先:◯◯(携帯 ◯◯)
当日はお気をつけてお越しください。お目にかかれるのを楽しみにしております。
前日に短く確認の連絡を入れると安心です。書き方はリマインドメールの例文を参考にしてください。
返信がないとき・日程が合わなかったとき
期限を過ぎても返信がない
相手が見落としている前提で、責める言い方を避けて短く送ります。
先日お送りしたお食事のお誘いの件、お忙しいところ重ねてのご連絡となり恐縮です。お店の手配の都合もあり、ご都合をお聞かせいただけますと幸いです。もし今の時期が難しいようでしたら、改めて落ち着いた頃にお声がけいたします。
候補日がすべて合わなかった
ご返信ありがとうございます。それでは、◯月◯日(◯)か◯日(◯)はいかがでしょうか。もしくは、◯◯様のご都合のよい日をいくつかお知らせいただければ、こちらで合わせます。
誘われた側の返信例
お受けする
お誘いいただき、ありがとうございます。ぜひご一緒させてください。◯月◯日(◯)でしたら伺えます。苦手な食べ物は特にございません。当日を楽しみにしております。
日程が合わない
お誘いいただき、ありがとうございます。あいにくいただいた日程はいずれも先約があり、伺うことができません。◯月◯日(◯)か◯日(◯)であれば調整できますが、いかがでしょうか。
上司の同席を伝える
お誘いいただき、ありがとうございます。せっかくの機会ですので、弊社の◯◯(課長)も同席させていただいてもよろしいでしょうか。
お断りする
会食そのものをお断りする場合の文例は接待・会食の断り方にまとめています。
よくある失敗
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 1社だけを誘うのに日時と店を決めて送る | 相手が断りにくく、無理に予定を空けさせる | 候補日を出して選んでもらう |
| 曜日と日付が合っていない | 相手がどちらが正しいか問い合わせる手間が増える | カレンダーやツールで曜日を確かめる |
| 自社の上司の予定を押さえずに候補日を出す | 相手が決めた日を取り消すことになる | 自社側の出席者の予定を先に確保する |
| 苦手な食べ物を聞かない | 相手が料理に手をつけられない | 誘うメールで伺い、店にも伝える |
| 返信の期限を書かない | 返事が来ず、店の予約が取れなくなる | 「◯月◯日までに」と一言添える |
| 複数社を一斉送信で宛先に並べる | 他社のアドレスが見えてしまう | 一人ずつ送るか BCC にする |
送信前のチェックリスト
- 件名だけで「会食の誘い」と「差出人」が分かる
- 宛名の会社名・部署名・氏名に誤りがない
- 会食の目的を一言書いた
- 候補日は複数あり、日付と曜日が合っている
- 自社側の出席者の予定を押さえてある
- 候補日が合わない場合の一文を入れた
- 苦手な食べ物・お酒の可否・人数を伺った
- 返信の期限を書いた
- 相手が断りやすい言い方になっている
- 署名に当日つながる連絡先がある
この記事の要点
- まず口頭や電話で意向を伺い、そのあとメールで候補日を出す。
- 誘うメールには目的・候補日(複数・曜日つき)・苦手な食べ物の確認・返信の期限を入れる。
- 件名は開かなくても会食の誘いと差出人が分かるように。
- 役員同士は秘書と調整し、仮押さえか確定かを毎回書く。
- 確定の連絡は日時・店名・地図・出席者・当日の連絡先を一通に。
FAQ
よくある質問
まず打ち合わせの終わりや電話で軽く意向を伺い、そのあとメールで候補日を送るのが丁寧です。いきなりメールで日時を送ると、相手が断りにくくなります。
3つ前後が目安です。少なすぎると合わず、多すぎると相手が選びにくくなります。どれも合わない場合に備えて「ご都合のよい日をお知らせください」と添えておきます。
「お食事のお誘い(会社名 氏名)」のように、会食の誘いであることと差出人が件名だけで分かる形にします。日時が決まった後は「【ご案内】◯月◯日(◯)会食の詳細」のように日付を入れると、相手があとで探しやすくなります。
書いておいた期限を過ぎたら、見落としの可能性を前提に短く再送します。責める言い方は避け、「今の時期が難しければ改めてお声がけします」と逃げ道を残しておくと、相手が返事をしやすくなります。
自社の役員の候補日を先に押さえてから連絡し、店はこちらで手配することを伝えます。決まったことは都度短く確認し、仮押さえ・確定の区別をはっきりさせると行き違いがありません。