接待
接待の店選びと予約
ポイント・失敗しない確認と下見
接待の店選びで大事なのは、有名な店かどうかより、相手が気持ちよく話して、無理なく帰れるかです。料理がどれほどおいしくても、隣の席の声で話が聞こえない、駅から遠くて帰りが大変、苦手な食材が続く、では台無しになります。このページでは、店を決める順番と、予約・下見・前日確認で押さえることを並べました。
結論
接待の店は①相手の好みと苦手 ②静かに話せる席(個室・半個室) ③相手の帰りやすさ ④予算と格の順で決めます。予約の際は接待であること・人数・苦手な食材・支払い方法を店に伝え、可能なら下見をして、前日に予約内容を再確認します。
店を決める順番
候補を探す前に、何を優先するかを決めておくと迷いません。おすすめは次の順番です。
- 01
相手の好みと苦手を確かめる
食べられないもの、お酒を飲むかどうか、和食・中華・洋食の好み。分からなければ、相手の秘書や窓口の方、社内で相手をよく知る人にさりげなく聞きます。
- 02
話せる席があるか
接待は話すための場です。個室か半個室、少なくとも隣の席との間が空いている店を選びます。カウンターだけの店は、人数が少なく気心が知れた相手のときに限ります。
- 03
相手の帰りやすさ
相手の会社やご自宅の方向、最寄り駅からの近さを見ます。自社の都合より、相手が帰りやすい場所を優先します。
- 04
予算と店の格
相手の役職に合った格かどうか。高すぎる店はかえって相手に気をつかわせることもあります。予算は社内の決まりを確認してから決めます。
Point
迷ったら「何度か使ったことがある店」が一番安全です。 店の人が顔を覚えていて、席や料理の相談がしやすく、当日の失敗が起きにくいからです。
店選びのポイント(チェックリスト)
- 相手の苦手な食材・アレルギー・お酒の可否を確認した
- 個室または半個室がある(声が通りすぎない)
- 最寄り駅から歩いて行ける、またはタクシーをつけやすい
- コース料理があり、料理の出る間隔を店に相談できる
- 席の上座・下座がはっきりしている(床の間・入口の位置)
- 化粧室が席から遠すぎない、きれいである
- クレジットカード払い・請求書払い・領収書の宛名に対応できる
- 店の雰囲気が相手の役職や年齢に合っている
席の並び方は席次の決め方(宴会・円卓・会議の上座下座)にまとめています。個室を予約するときに、どこが上座になるかを店に確認しておくと当日迷いません。
よくある失敗
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 評判だけで選ぶ | 思ったより騒がしい、席が狭い | 下見をする。少なくとも写真で席の様子を確かめる |
| 苦手を聞かずに決める | 相手が料理に手をつけられない | 事前に確認し、店にも伝えておく |
| 自社の近くで選ぶ | 相手の帰りが遠くなる | 相手の会社や沿線を基準に探す |
| コースの量が多すぎる | 話が料理に負ける、時間が延びる | 品数や出す間隔を店と相談する |
| 支払いを当日決める | 相手の前で会計が手間取る | 予約時に支払い方法を伝え、先に済ませる段取りにする |
注意
話題の新店は避けるのが無難です。 店の人が慣れていない、料理の出方が安定しない、といったことが起きやすく、接待の主役である「会話」が崩れます。
予約の電話で伝えること
予約はできれば電話か、店の担当者と直接やりとりできる方法がおすすめです。ネット予約の場合も、備考欄で同じことを伝えます。
- 01接待であること(席の配置や料理の出し方に配慮してもらえる)
- 02日時と人数、相手側と自社側の内訳
- 03苦手な食材・アレルギー
- 04席の希望(個室、上座の位置、掘りごたつか椅子か)
- 05支払い方法(当日カード払いか請求書払いか、領収書の宛名)
- 06終わりたい時刻(タクシーを呼ぶ時刻の目安)
◯月◯日(◯)の19時から、◯名で予約をお願いしたいのですが。取引先をお招きする会食で、先方が◯名、こちらが◯名です。できれば個室を希望します。先方のお一人が甲殻類を召し上がれないので、コースから外していただけますか。お会計は当日、先方のお帰りの前にこちらで済ませたいので、席ではなく入口のほうでお願いできると助かります。
注意
会計を席で行わないよう頼んでおくと、相手の前で金額のやりとりをせずに済みます。
下見と前日の確認
下見で見るところ
- 駅から店までの道順と、迷いやすい曲がり角
- 個室の広さ・上座の位置・隣の部屋の声の聞こえ方
- コートや荷物を預ける場所
- 化粧室の場所
- タクシーを待てる場所
前日にすること
- 店に予約内容(日時・人数・苦手な食材・支払い方法)を再確認する
- 相手に日時と店の場所を改めて連絡する(地図のリンクを添える)
- 社内の参加者に集合時刻と役割(誰が先に着くか、誰が会計か)を共有する
相手への前日の連絡はリマインドメールの例文の書き方がそのまま使えます。費用の扱い(交際費になるか等)は懇親会・忘年会の費用の記事と社内の経理規程を確認してください。
この記事の要点
- 店は相手の好み→話せる席→帰りやすさ→予算の順に決める。
- 迷ったら何度か使ったことがある店が一番安全。
- 予約時に接待であること・苦手な食材・支払い方法まで伝える。
- 会計は相手の前でしない段取りを店と決めておく。
- 下見で道順・個室の上座・タクシーを待てる場所を確認する。
FAQ
よくある質問
日程が決まったらすぐに押さえるのが基本です。人気の店や個室は早く埋まるので、日程調整と並行して候補の店に空きを確認しておくと安心です。年末など宴会の多い時期はさらに早めに動きます。
相手の秘書や窓口の方、社内で相手をよく知る人に聞くのが確実です。分からない場合は、苦手な人が少ない和食のコースで、店に食材の変更を相談できるところを選ぶと無難です。案内の段階で「苦手なものがあればお知らせください」と添えておきます。
相手が少人数で、すでに関係ができている場合は問題ありません。会話が横並びになるので、初めての相手や大事な商談を兼ねる場合は、向かい合って話せる個室のほうが向いています。
評判だけで決めず、席の様子と帰りやすさを確かめることです。可能なら下見をし、予約時に接待であること・苦手な食材・支払い方法を伝えておくと、当日の失敗がぐっと減ります。