余興
忘年会の出し物25選
簡単・少人数・新人向けの余興と頼み方
先に答えを書きます。準備が少なく外れにくい出し物は、社内クイズの出題役・今年の振り返りスライド・今年の表彰(MVP発表)の3つです。どれも演者は1〜2人で済み、見ている全員が座ったまま参加できます。練習の時間が取れるなら口パク合唱やエアバンド、会場が広いなら大会形式も選べます。下の早見表で、人数・準備・会場から選んでください。新人に頼む慣行がある場合は、断れる形で頼むことが前提です。
結論
忘年会の出し物(余興)は、①やるかどうか ②誰がやるか(立候補か、参加型か) ③何分か ④準備にどこまで時間を使ってよいかの順に決めます。選ぶときの基準は、見ている人が参加できるか、会場で無理なくできるか、誰かを笑いものにしないかの3つです。
忘年会の出し物25選 早見表
準備の目安は、小=前日までに1人で用意できる、中=数日かけて材料を集める、大=複数人で練習が要る、です。「座敷」は、前に出るスペースが狭い会場でもできるかを示します。
| 出し物 | 演者 | 準備 | 座敷 | 見ている人は |
|---|---|---|---|---|
| 準備が少ない・話す系 | ||||
| 1. 社内クイズの出題役 | 1〜2人 | 小〜中 | ○ | テーブルで答える |
| 2. 今年の振り返りスライド | 1人 | 中 | ○(画面があれば) | 見て思い出す・笑う |
| 3. 今年の表彰(MVP発表) | 司会1人 | 小 | ○ | 受賞者の一言を聞く |
| 4. 役員・部長への一問一答 | 聞き手1人 | 小 | ○ | 質問を出す |
| 5. 部署紹介の早口プレゼン | 部署ごと1人 | 小 | ○ | 聞いて投票する |
| 6. 新人の「今年の漢字」発表 | 数人 | 小 | ○ | 理由を聞く |
| 見ている全員が参加する | ||||
| 7. イントロクイズ | 出題1人 | 中 | ○ | 早押しで答える |
| 8. 写真で一言(大喜利) | 司会1人 | 小 | ○ | 回答を書いて出す |
| 9. 子どもの頃の写真で誰でしょう | 司会1人 | 中 | ○ | 誰か当てる |
| 10. ○×クイズ | 出題1人 | 小 | ○(手で示す) | 全員で答える |
| 11. 利き〇〇(お茶・お菓子など) | 司会1人 | 中 | ○ | 代表者を応援する |
| 12. ジェスチャー伝言 | 各テーブル | 小 | △ | テーブル対抗で参加 |
| 1人・少人数の特技 | ||||
| 13. マジック | 1人 | 本人次第 | ○ | 見て驚く・手伝う |
| 14. 楽器の演奏 | 1〜数人 | 本人次第 | △(音量) | 聞く・手拍子 |
| 15. 似顔絵の早描き | 1人 | 小 | ○ | 誰の絵か当てる |
| 16. けん玉・ペン回しなどの技 | 1人 | 本人次第 | ○ | 成功を見守る |
| グループ芸(練習が要る) | ||||
| 17. 口パク合唱 | 数人〜 | 大 | △ | 見る・一緒に歌う |
| 18. エアバンド | 数人 | 大 | △ | 見る・手拍子 |
| 19. 会社あるある寸劇 | 数人 | 大 | ○ | 共感して笑う |
| 20. 短いダンス | 数人〜 | 大 | ×(広さが要る) | 見る・最後に一緒に踊る |
| 21. 二人羽織 | 2人 | 中 | ○ | 見て笑う |
| 大会形式(全員が出場者) | ||||
| 22. じゃんけん大会 | 司会1人 | 小 | ○ | 全員が出場 |
| 23. 指相撲トーナメント | 司会1人 | 小 | ○ | 代表者が出場 |
| 24. 紙飛行機飛ばし大会 | 司会1人 | 小 | ×(広さが要る) | 全員が出場 |
| 25. カラオケ採点大会 | 司会1人 | 中 | 会場に機材があれば | 代表者が出場 |
注意
テーブル対抗のゲームやビンゴなど、遊びの中身は忘年会のゲーム30選に、景品の決め方は忘年会の景品にまとめています。
場面別:この条件ならこれ
| 条件 | 第一候補 | 次の候補 | 避けたいもの |
|---|---|---|---|
| 新人・若手が頼まれた | 社内クイズの出題役 | 今年の漢字発表・写真で一言の司会 | 体を張る芸・一発芸の強要 |
| 1人でやる | 振り返りスライド | 特技披露・似顔絵の早描き | 長いひとり語り |
| 準備が前日しかない | 今年の表彰 | ○×クイズ・じゃんけん大会 | グループ芸 |
| 居酒屋の座敷・個室 | 写真で一言 | 社内クイズ・一問一答 | ダンス・紙飛行機 |
| 大人数の宴会場 | じゃんけん大会 | イントロクイズ・カラオケ採点 | 後ろの席から見えない手元の芸 |
| 役員・取引先も来る | 今年の表彰 | 一問一答・振り返りスライド | 内輪だけで通じるネタ・下ネタ |
| 世代が混ざる | 子どもの頃の写真で誰でしょう | 年代別のイントロクイズ | 特定の世代しか知らない題材 |
| オンライン併用 | 社内クイズ(回答は投票機能) | 写真で一言・振り返りスライド | 会場の音頼みの芸 |
人気の出し物のやり方とひと工夫
社内クイズの出題役
- やり方:社内の出来事・人物・数字に関する問題を10問ほど作り、テーブルごとに紙に答えを書いてもらう
- ひと工夫:最後の1問だけ点数を大きくして逆転できるようにする。点数は得点表で大画面に出す
- 注意:個人の失敗談や私生活を問題にしない。本人に了承を取った話だけにする
今年の振り返りスライド
- やり方:月ごとの出来事と写真を1枚ずつ並べ、BGMをつけて流す
- ひと工夫:写真をしばらく前から各部署に出してもらう。全員が1枚は写るようにすると、見る側の反応が変わる
- 注意:写りたくない人の写真は使わない。外部の人が写った写真は会場の外に出さない
今年の表彰(MVP発表)
- やり方:「縁の下の力持ち賞」など部門賞をいくつか決め、受賞者に一言ずつ話してもらう
- ひと工夫:推薦理由を事前に集め、司会が読み上げる。賞状作成で手作りの賞状を渡す
- 注意:「いじり賞」のような、からかいになる賞は作らない。賞の名前は賞の名前の案を参考に
写真で一言(大喜利)
- やり方:社内で撮った風景や物の写真を映し、テーブルごとに一言を書いて出してもらう
- ひと工夫:審査員を役員に頼むと、役員も参加者になる
- 注意:人の顔写真をお題にしない。笑いの対象が特定の人にならないようにする
口パク合唱・エアバンド
- やり方:音源を流し、演者は歌ったり弾いたりするふりをする。声や楽器の腕前が要らない
- ひと工夫:最後のサビだけ会場全体に歌ってもらうと、見ている側も参加できる
- 注意:練習は業務時間外を前提にしない。録画をSNSに載せるなら全員の了承を取る
じゃんけん大会
- やり方:全員が立ち、司会とじゃんけんして負けとあいこは座る。最後に残った人が勝ち
- ひと工夫:景品を複数用意し、何度か回す。決勝だけ前に出てもらう
- 注意:立ち上がりにくい座敷では、手を挙げる・下ろすで代用する
そもそも「やるかどうか」を決める
出し物は、なくても忘年会は成り立ちます。前例だからやるのではなく、今年の会に必要かを考えてください。
| 判断の材料 | やる方向 | やめる・変える方向 |
|---|---|---|
| 会の時間 | 3時間以上ある | 2時間制で歓談の時間が足りない |
| やりたい人 | 立候補がいる | 誰も手を挙げない |
| 準備の時間 | 業務の負担にならない | 繁忙期と重なる |
| 会場 | 前に出るスペースとマイクがある | 座敷・狭い個室(座ったままできるものに変える) |
Point
迷ったら、出し物の代わりに表彰かビンゴにする。 準備が幹事だけで済み、新人一人に負担が集中しません。
準備の段取り
- 01
会場と機材を確かめる
前に出るスペース、マイク、プロジェクター、音響を会場に確認する。持ち込みの可否もここで聞く。
- 02
やるかどうかと枠を決める
出し物の有無、組数、1組あたりの時間を幹事で決める。
- 03
演者を募る
立候補で募る。新人に頼む場合も「断ってよい」と添える(下の例文)。
- 04
内容を確認する
幹事が内容を一度聞き、NGネタのチェックリストで確かめる。
- 05
一度通してみる
音源・映像が会場の機材で流れるか、時間に収まるかを確かめる。
- 06
当日の進行表に入れる
司会の紹介の言葉と、終わった後の拍手のきっかけを決めておく。
注意
音源・映像は、会場の機材につないで流れることを事前に確かめてください。機材のつなぎ方は会場ごとに違い、当日その場で試すと時間が押します。
そのまま使える例文
演者を募る告知(チャット・メール)
忘年会の出し物を一緒に盛り上げてくれる方を募集します。
・内容は自由(クイズの出題、特技の披露など)
・1組10分以内
・準備は業務時間内で無理のない範囲で
やってみたい方は◯日までに幹事の□□まで連絡をください。応募がなければ、出し物の時間はゲームにします。
新人・若手に頼むとき(口頭・チャット)
忘年会で、社内クイズの出題役をお願いできないかと考えています。問題は幹事も一緒に作ります。気が進まなければ、遠慮なく断ってください。断っていただいても、まったく問題ありません。
頼まれたが断りたいとき(上司・幹事へ)
お声がけいただきありがとうございます。人前での出し物は苦手なため、今回は辞退させてください。その代わり、受付やビンゴの進行など、裏方でお手伝いできることがあれば引き受けます。
負担を減らしてほしいとき(上司・幹事へ)
出し物の件、承知しました。ただ年末は業務が立て込んでいるため、練習の要らない内容にさせていただけますか。社内クイズの出題役であれば準備できます。
司会の紹介の言葉
ここからは出し物の時間です。最初は営業部の皆さんによる社内クイズです。テーブルごとに答えを書いていただき、一番多く正解したテーブルには景品があります。それではお願いします。
出し物の後のお礼
◯◯さん、ありがとうございました。準備に時間を割いていただいたおかげで、会場が一気に温まりました。皆さま、もう一度大きな拍手をお願いします。
司会全体の台本は懇親会の進行表と司会台本、忘年会の司会にあります。
頼むときに気をつけること(職場の言動)
労働施策総合推進法第31条第1項は、事業主に対し、職場において行われる優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより労働者の就業環境が害されることのないよう、相談体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じることを求めています。第32条第4項は、労働者自身にも、他の労働者に対する言動に必要な注意を払うよう努めることを求めています。
忘年会での出し物の依頼がこれに当たるかどうかは、場面や関係、言動の内容によるため、本記事では判断しません。ただ、条文が「優越的な関係を背景とした言動」と書いている以上、上司や先輩が新人に頼む形は、頼み方に気を配るべき場面だと言えます。
- 断れる形で頼んでいる(「やりたい人がいれば」と聞く)
- 断った人が不利にならない
- 業務時間外の準備を当然の前提にしていない
- 衣装や小道具の費用を本人に負担させていない
- 外見・性別・年齢をネタにする内容になっていない
- お酒の一気飲みなどを求める内容になっていない
- 特定の人をからかう内容(ものまね・暴露話)になっていない
- 下ネタ・肌の露出で笑いを取る内容になっていない
- 録画・写真をSNSに載せるなら、写る全員の了承を取っている
注意
社内に相談窓口がある場合、迷ったら人事・総務に相談するのが確実です。飲み会での言動全般は飲み会のハラスメントも参考にしてください。
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起きる理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 音源や映像が流れない | 会場の機材で試していない | 事前に会場へ接続方法を確認し、予備をスマートフォンにも入れておく |
| 後ろの席から見えない | 手元の小さな芸を選んだ | 大人数ならスライドに映す、マイクで実況する |
| 内輪ネタで半分が置いていかれる | 演者の部署だけで通じる話 | 初めて聞く人にも分かるか、幹事が事前に聞く |
| 時間が押して締めが削られる | 1組の時間を決めていない | タイマーを見せ、時間で切る |
| 誰かが傷つく | 外見や失敗談をネタにした | 上のチェックリストで内容を確かめる |
| 演者だけが疲れる | 練習を業務時間外に任せた | 練習の要らない出し物にする。参加型に切り替える |
時間の組み方
- 出し物は1組5〜10分に収める。複数組あるなら合計の時間を決める
- 乾杯と歓談の後、場が温まってから入れる
- 締めの挨拶と集合写真の時間を必ず残す
- 押したら削るのは出し物。挨拶は削りにくい
注意
準備全体は忘年会の幹事がやることリストにまとめています。
この記事の要点
- 準備が少なく外れにくいのは社内クイズの出題役・振り返りスライド・今年の表彰。
- 選ぶ基準は見ている人が参加できるか・会場で無理なくできるか・誰かを笑いものにしないか。
- 座敷なら写真で一言や一問一答、大人数ならじゃんけん大会やイントロクイズ。
- 音源・映像は会場の機材で一度流しておく。
- 労働施策総合推進法第31条は優越的な関係を背景とした言動について事業主に措置を求めている。新人に頼むときは、断れる形で。
- 出し物は1組5〜10分。押したら削るのは出し物。
FAQ
よくある質問
社内クイズの出題役、今年の振り返りスライド、今年の表彰(MVP発表)です。演者は1〜2人で済み、見ている全員が座ったまま参加できます。準備が前日しかないなら、表彰か○×クイズ、じゃんけん大会が向いています。
社内クイズの出題役や、新人それぞれの「今年の漢字」発表など、話すだけで成り立ち、見ている人も参加できるものが向いています。体を張る芸や一発芸を求めるのは避けてください。頼む側は、断ってよいことを添えて頼むのが前提です。
今年の振り返りスライド、似顔絵の早描き、マジックや楽器などの特技の披露があります。特技がなければ、社内クイズの出題役も1人でできます。
写真で一言、社内クイズ、役員・部長への一問一答、○×クイズなど、座ったまま参加できるものです。ダンスや紙飛行機飛ばしのように広さが要るものは避けてください。
一律に問題とは言えませんが、頼み方には気を配る必要があります。労働施策総合推進法第31条第1項は、職場において行われる優越的な関係を背景とした言動で業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより就業環境が害されないよう、事業主に措置を求めています。個別の場面が当たるかは本記事では判断しませんが、断れる形で頼む、断っても不利にならない、業務時間外の準備や費用の自己負担を前提にしない、の3点は押さえておいてください。
幹事や上司に、人前での出し物は辞退したいことと、代わりに受付やビンゴの進行など裏方を引き受けられることを伝える方法があります。本記事の例文をそのまま使えます。社内に相談窓口がある場合は、人事・総務に相談するのも手です。
1組5〜10分に収め、複数組あるなら合計の時間を先に決めてください。乾杯と歓談の後に入れ、締めの挨拶と集合写真の時間を必ず残します。時間が押したときに削るのは出し物です。