マナー
部下・同僚の結婚式に招かれたら
ご祝儀・服装・返信のマナー
部下や同僚の結婚式に招かれたら、「早めに返信する→ご祝儀と服装を整える→当日は受付で一言→職場の業務を調整する」の順で準備します。ご祝儀の金額は地域や関係、社内の慣例によって違うので、同じ立場で招かれた人や先輩に相談してそろえるのが安心です。受付ではこう言えば足ります。「本日はおめでとうございます。新郎の◯◯さんの職場の同僚の□□です。」このページでは、返信・欠席の伝え方・ご祝儀・服装・当日のふるまいを、そのまま使える言葉つきでまとめました。会社や部署としてお祝いを贈る場合は結婚祝い・出産祝いを会社から贈るを見てください。
結論
職場の人の結婚式では、新郎新婦の友人としてだけでなく、職場の代表として見られることがあります。上司として招かれたなら主賓や乾杯を頼まれることもあり、同僚として招かれたなら受付や余興を頼まれることもあります。作法には地域・家・式場による違いがあるので、迷ったら新郎新婦か、同じく招かれた職場の人に確かめるのが近道です。
招待から当日までの流れ
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 招待を受けたら | 招待状の返信 | 期限より早めに。出欠の判断がつかないときは本人に一言伝える |
| 返信のあと | 頼まれごとの確認 | 主賓挨拶・乾杯・受付・余興などを頼まれたら、内容と持ち時間を確かめる |
| 式の前 | 休暇・業務の調整 | 同じ部署から何人も出席するなら、当日と前後の業務を分担しておく |
| 式の前 | ご祝儀・服装の準備 | 新札を用意し、ご祝儀袋と袱紗を整える。服装は招待状の案内に合わせる |
| 当日 | 受付・披露宴 | 受付で一言とご祝儀。席次表で自分の席を確かめる |
| 式のあと | 職場でのふるまい | 本人が出社したら一言お祝い。写真の共有はSNSも含めて本人に確認 |
場面別の例文
招待状の返信はがきに添える一言(出席)
ご結婚おめでとうございます。お招きいただきありがとうございます。お二人の晴れ姿を楽しみにしております。
招待状の返信はがきに添える一言(欠席)
ご結婚おめでとうございます。あいにく所用のため出席がかないません。お二人の末永いお幸せをお祈りしております。
注意
欠席の理由は「所用のため」程度にとどめます。弔事や病気など、お祝いの席にそぐわない理由は書かないのが一般的です。
欠席を本人に口頭で伝える(同僚へ)
招待してくれてありがとう。せっかく声をかけてもらったのに、その日はどうしても外せない用事があって、出席できないんです。本当にごめんなさい。お祝いの気持ちは改めて渡させてください。当日、すてきな一日になりますように。
受付での一言
本日はおめでとうございます。新婦の◯◯さんの職場の上司の□□と申します。心ばかりのお祝いですが、どうぞお納めください。
注意
受付では、ご祝儀を袱紗から出して、受付の人から見て文字が読める向きにして両手で渡します。芳名帳は式場の様式に従って書き、職場の関係で出席するなら会社名を添えることもあります。
披露宴で新郎新婦に声をかける
◯◯さん、おめでとうございます。とてもすてきな式ですね。今日は職場の皆で来られてうれしいです。
式のあと、本人が出社した日に
改めて、おめでとうございます。先日はすてきな式に呼んでくれてありがとう。仕事のことはしばらく無理しないで、困ったら声をかけてください。
ご祝儀の準備
ご祝儀の金額は、地域・新郎新婦との関係・自分の立場・社内の慣例によって違います。職場の結婚式では、同じ立場で招かれた人どうしで金額をそろえることが多いので、同僚や先輩、以前に出席した人に相談してから決めると安心です。
| 準備すること | 一般的な考え方 | 確認すること |
|---|---|---|
| お札 | 新札を用意する | 銀行の窓口や両替機で早めに用意する |
| ご祝儀袋 | 紅白か金銀の結び切り(または鮑結び)の水引 | 包む額に見合った袋か。表書きは「寿」「御祝」など |
| 名前 | 表の下段に氏名。連名は立場が上の人を右に | 連名が多いときは「◯◯部一同」とし、中に全員の名前を書いた紙を入れる |
| 袱紗 | ご祝儀袋をそのまま持ち歩かず、袱紗に包む | 慶事向きの明るい色か |
| 金額 | 地域・関係・社内の慣例による | 同じ立場で招かれた人と相談する |
注意
包む金額の数には、割り切れる数や縁起の良くない語呂の数を避けるという考え方がありますが、考え方には幅があります。迷ったら周りに合わせます。会社の規程による祝い金は、個人のご祝儀とは別のものです。表書きと名前を入れたのし紙はのし紙作成ツールで作れます。
注意
式が会費制の場合は、招待状に会費の案内があります。その場合は案内に従い、ご祝儀は別に用意しなくてよいことが多いです。迷ったら新郎新婦に確かめます。
服装と、避けたい言葉・話題
| 一般的に無難とされる服装 | 避けたいとされるもの | |
|---|---|---|
| 男性 | ダークスーツかブラックスーツに白シャツ、白や明るい色のネクタイ | 黒いネクタイ(弔事を連想させる)、カジュアルな靴 |
| 女性 | 明るい色のワンピースやスーツ。昼の式は肌の出しすぎを控える | 白や白に見える色(花嫁の色とされる)、全身黒の装い、カジュアルすぎる服 |
| 共通 | 招待状に服装の案内(ドレスコード)があればそれに従う | 仕事帰りのままの服装 |
服装の考え方には地域や式の形式による違いがあります。平服と案内されたときも、普段着ではなく、少し改まった服装という意味で使われることが多いので、迷ったら新郎新婦か、一緒に出席する職場の人に確かめます。会社のパーティーの服装の考え方は懇親会・会社のパーティーの服装も参考になります。
会話やスピーチでは、別れや繰り返しを連想させる忌み言葉(「別れる」「切れる」「終わる」、「重ね重ね」「たびたび」など)を避けるのが一般的です。どこまで気にするかは人や地域によって違います。話題では、本人の仕事上の失敗、昔の恋愛、職場の不満や人事の話を親族の前でしないよう気をつけます。
当日のマナー
- 01
受付の時間に間に合うように着く
受付が始まる時刻は招待状に書かれています。職場の人どうしで待ち合わせると、受付でもたつきません。
- 02
席次表で自分の席を確かめる
職場の席は、上司が新郎新婦に近い側になるよう決められていることが多いですが、席は新郎新婦と両家が決めたものです。案内された席に座ります。上座・下座の考え方は席次とはにあります。
- 03
- 04
お酒の量に気をつける
職場の人が集まると、つい職場の飲み会の雰囲気になりがちです。親族の前であることを忘れず、大きな声での内輪話は控えます。
- 05
写真の扱いは本人に確かめる
撮った写真を社内のチャットやSNSに載せるときは、新郎新婦の了解を取ります。結婚を職場にどこまで知らせているかは、人によって違います。
- 06
二次会は無理に残らなくてよい
二次会に招かれていても、上司は一次会で失礼することもあります。帰るときは新郎新婦か幹事に一言伝えます。
注意
本人が結婚を職場に報告する側の伝え方は結婚報告 職場 例文にまとめています。祝電を送る場合は結婚式の祝電 文例を見てください。
この記事の要点
- 招待状は期限より早めに返信。欠席の理由は「所用のため」程度に。
- ご祝儀の金額は地域・関係・社内の慣例による。同じ立場の人と相談してそろえる。
- ご祝儀は新札・結び切りの袋・袱紗で。会社の祝い金とは別もの。
- 服装は招待状の案内に従う。白や全身黒、黒いネクタイは避けるのが一般的。
- 当日は親族の前であることを意識し、写真の共有は本人に確かめる。
FAQ
よくある質問
金額は地域や関係、社内の慣例によって違うので、一律には言えません。同じ立場で招かれた人どうしでそろえることが多いため、同僚や先輩、以前に部下の式に出席した上司に相談して決めると安心です。
返信はがきで欠席を伝える前か同時に、本人に口頭で「招待してくれてありがとう。その日は外せない用事があって出席できない」と伝えると丁寧です。理由は詳しく言わなくて構いません。お祝いは別の機会に渡すか、祝電を送ります。
「御出席」の「御」を二重線で消して「出席」に丸をつけ、「御欠席」を二重線で消します。「御住所」「御芳名」の「御」「御芳」も消し、余白にお祝いの一言を添えるのが一般的です。宛名の「行」は「様」に直します。
主賓挨拶や乾杯を頼まれることがあるので、返信のときに頼まれごとがないか確かめておきます。当日は職場の代表として見られることもあるので、お酒の量と内輪の話に気をつけます。二次会は一次会で失礼しても構いません。
会社の規程による祝い金と、出席者が個人で包むご祝儀は別のものとして扱うのが一般的です。部署で集めてまとめて渡す慣例がある職場もあるので、前例を確かめてください。