比較レビュー
スマート書記(現 Otolio)の料金
初期費用+AIクレジットの仕組みと、見積もり前に準備すること
結論から書きます。スマート書記(現 Otolio)の料金は公式サイトで金額が公開されておらず、問い合わせ後の個別提案です。 料金は「初期費用+AIクレジット」で決まり、利用人数では変わりません。14日間の無料トライアルは機能制限がなく、終了後に自動で課金されることもありません。この記事では、公式の料金ページで確認できる事実を一覧にしたうえで、見積もりを取る前に何を数え、何を聞けば比較できる提案になるかを、問い合わせ文の例とチェックリストつきで整理します。本記事は2026年10月時点の情報です。
結論
スマート書記はOtolio(オトリオ)に名称変更されたAI議事録サービスです。公式の料金ページでは、利用料金は初期費用とAIクレジットで構成され、具体的な金額は「会議の量や使い方によって異なるため、ヒアリングのうえご提案しています」とされています。AIクレジットは使った分だけ消費される月々の利用枠で、人数課金ではありません。
結論:公式サイトで分かる料金の事実一覧
「いくらか」の答えは要問い合わせです。ただし、金額以外の条件は公式の料金ページにかなり具体的に書かれています。稟議や比較表にそのまま転記できるよう、項目ごとに並べました。
| 項目 | 公式の料金ページの記載(2026年10月時点) |
|---|---|
| 金額 | 非公開。会議の量や使い方に応じてヒアリングのうえ提案 |
| 料金の構成 | 初期費用+AIクレジット |
| AIクレジット | 使った分だけ消費される月々の利用枠。文字起こし、AI要約、メールの自動生成などで消費 |
| 利用人数 | 人数無制限。アカウントを追加しても料金は変わらない |
| 料金に含まれる機能 | 基本的な機能はすべて含まれる |
| オプション | SAML認証やIPアドレス制限といったセキュリティ関連の機能のみ |
| 使う量の決め方 | 契約時に月次で使う量を決める |
| クレジットが減ったとき | 少なくなると通知。足りない場合は追加購入(任意・申請制) |
| 無料トライアル | 14日間。機能制限なし。本番環境と同じ環境 |
| トライアル後 | 自動で契約・課金されることはない。契約は申込書の提出で開始 |
| 契約しなかった場合 | トライアル中の録音・議事録などのデータは削除 |
| トライアルの対象 | 法人または団体として商用の契約を検討している利用者 |
| データの保管場所 | 東京リージョンを基本とした日本国内のデータセンター |
注意
他サイトのまとめ記事に「月額◯万円〜」といった数字が出ていることがありますが、公式ページで確認できないため本記事では示しません。 出典の確認できない金額を稟議資料に書くと、実際の見積もりと食い違ったときに検討全体の信頼性が落ちます。金額は見積書でしか確定しないと考えてください。
名称の確認 — スマート書記とOtolioは同じサービス
サービス名は「Otolio(オトリオ)」に変更されています。公式サイトのページタイトルも「Otolio(旧:スマート書記)」です。ウェブ上には旧称のままの解説記事が残っており、料金や機能の説明が変更前のまま更新されていない場合があります。
Point
稟議資料や比較表は新名称で書き、旧称を括弧で併記してください。 例:「Otolio(旧:スマート書記)」。承認者が検索したときに、どちらの名前でも同じサービスだと分かります。
料金の仕組み — 人数ではなく、AIを使う量で決まる
Otolioの料金を理解するうえで大事なのは、ID(人数)単位の課金ではない点です。公式ページによると、アカウントを追加しても料金は変わらず、費用を左右するのはAIの利用量です。
| 比べる点 | 人数で課金するツール | Otolio(使う量で課金) |
|---|---|---|
| 料金が増える条件 | 利用者を増やしたとき | 使うAIの量(クレジット)を増やしたとき |
| アカウントの配り方 | 費用を抑えるため、使う人を絞りがち | 全社員に配っても料金は変わらない |
| 向いている使われ方 | 少人数が毎日たくさん使う | 多くの人が、それぞれ必要なときに使う |
| 予算管理で見るもの | 人数の増減 | 月次で決めた利用枠と、残りの通知 |
| 見積もりに必要な情報 | 利用者数 | 会議の本数と時間、使うAI機能 |
AIクレジットを消費するのは、会議の文字起こし、AI要約、メールの自動生成など、OtolioのAIを使う操作です。契約時に月次で使う量を決めるため、公式ページは想定外の費用は発生しないとしています。クレジットが少なくなると通知があり、足りなくなった場合の追加購入は任意で申請制です。
Point
この仕組みで見積もりを左右するのは「会議の量」です。 何人で使うかより、月に何本・何分の会議をAIにかけるかを先に数えてください。人数を正確に数えても、この料金体系では見積もりの精度は上がりません。
料金に含まれるもの・オプションになるもの
公式ページのよくある質問では、基本的な機能はすべて料金に含まれるとされています。オプションになるのはSAML認証やIPアドレス制限といったセキュリティ関連の機能のみで、それ以外に「プランを追加しないと使えない」機能はないと明記されています。
- SAML認証(社内のシングルサインオンでログインさせる)が必要か — 必要ならオプション費用を見積もりに含めてもらう
- IPアドレス制限(社内ネットワークからのみ接続を許可する)が必要か — 情報システム部門の要件を先に確認する
- 初期費用に含まれる作業の範囲 — 公式ページには内訳がないため、見積もり時に確認する
注意
セキュリティ要件は、情報システム部門の審査で後から求められることがあります。トライアルを始める前に要件を確認しておくと、見積もりを取り直す手間がなくなります。
導入までの流れと、各段階でやること
公式ページに示されている導入の流れは3段階です。各段階で検討する側がやるべきことを右側に加えました。
| 段階 | 公式ページの説明 | 検討する側がやること |
|---|---|---|
| お問い合わせ | フォームから問い合わせ。翌営業日中に担当者から連絡 | 下の「見積もり前の準備シート」を埋めてから送る |
| 無料トライアル | デモを交えた打ち合わせの後、希望日から14日間試して契約可否を判断 | 検証項目を決め、自社の実際の音源で試す |
| 申込書の提出・利用開始 | 利用開始後、カスタマーサクセスチームと打ち合わせて導入を支援 | 社内展開の担当者と、最初に使う会議を決めておく |
トライアルの開始日は希望日を指定できる形です。会議の多い週に重ねると、短い期間でも多くの音源で検証できます。
14日間の無料トライアルを使い切る手順
トライアルは機能制限なし・本番環境と同じ環境で、契約後もそのまま使い続けられます。終了後に自動で課金されることはなく、契約しない場合は録音や議事録などのデータが削除されます。14日は短いので、始める前に何を確かめるかを決めてください。
- 01
始める前に検証項目を書き出す
精度、操作の手間、共有のしやすさ、既存ツールとの接続。何を確かめたら「使える」と判断するのかを先に決めないと、14日間ただ触って終わります。
- 02
自社の実際の音源で試す
複数人が同時に話す、専門用語が出る、オンラインと対面が混ざるという自分たちの実際の条件で試してください。
- 03
議事録を作る人以外にも触らせる
人数で料金が変わらない仕組みなので、導入後は多くの人が使う前提になります。実際に使う担当者の何人かに、同じ条件で触らせて感想を集めてください。
- 04
修正にかかる時間を測る
文字起こしの精度より大事なのは、出てきた文字を使える議事録にするまでの時間です。これを測らないと導入効果を算定できません。
- 05
消費したクレジットの量を記録する
料金は使う量で決まります。トライアル中に何本・何分の会議を処理し、どの機能を使ったかを記録しておくと、見積もりの利用枠が実態に合っているかを判断できます。
- 06
残したいデータを判断する
契約しない場合、トライアル中のデータは削除されます。検証に使った議事録を社内資料として残したい場合は、トライアル中に自分たちで控えを取っておく必要があります。
注意
トライアル中に測った「1本あたりの修正時間」は、稟議でそのまま使えます。月に作る議事録の本数を掛ければ、削減できる時間が出ます。費用対効果の考え方はイベントAIの費用対効果を参照してください。
見積もり前の準備シートと問い合わせ文の例
金額が個別提案である以上、こちらから条件を出さないと比較できる提案になりません。料金が会議の量で決まる仕組みなので、人数より先に会議の量を数えます。
準備シート(問い合わせ前に埋める)
| 項目 | 調べ方 | 記入例の書き方 |
|---|---|---|
| 月の会議本数 | カレンダーで直近1か月の会議を数える | 「定例◯本、商談◯本、社内打ち合わせ◯本」 |
| 1本の平均時間 | 同じくカレンダーの予定時間から | 「平均◯分」 |
| AIにかけたい会議の範囲 | 全会議か、特定の部署・種類だけか | 「営業の商談と、全社定例のみ」 |
| 使いたいAI機能 | 文字起こしだけか、要約やメール作成も使うか | 「文字起こし+要約。商談後のメール作成も試したい」 |
| 会議の形 | オンライン・対面・混在の比率 | 「オンライン中心、対面は月◯本」 |
| セキュリティ要件 | 情報システム部門に確認 | 「SAML認証が必須。IP制限は不要」 |
| 導入したい時期 | 予算の締めと社内展開の予定から | 「来期の開始月から全社展開」 |
問い合わせフォームに書く文の例
Point
件名:Otolioの料金見積もりのお願い
はじめてご連絡いたします。株式会社◯◯の◯◯と申します。
AI議事録ツールの導入を検討しており、Otolioの料金についてご提案をお願いしたく、ご連絡いたしました。
現在の会議の状況は次のとおりです。
・対象の会議:営業の商談と全社定例(月◯本、平均◯分)
・使いたい機能:文字起こしと要約
・会議の形:オンライン中心
・セキュリティ要件:SAML認証が必要
・導入希望時期:◯月
あわせて、初期費用に含まれる作業の範囲と、無料トライアルの開始日のご相談をさせてください。
よろしくお願いいたします。
打ち合わせで確認する項目
- 初期費用に何が含まれるか(設定支援、研修、既存システムとの接続)
- 操作ごとのクレジット消費量。文字起こし、要約、メール生成でそれぞれどれだけ減るか
- 月次の利用枠を途中で増減できるか、その手続きと反映時期
- 追加購入の単位と価格、申請から使えるまでの時間
- 月内に使い切らなかったクレジットの扱い
- 最低契約期間と、途中解約の条件
- オプション(SAML認証・IPアドレス制限)の費用
- データの保管期間と、学習への利用の有無
- 契約終了時にデータを一括で書き出せるか、書き出せる形式
Point
「契約終了時にデータはどうなるか」は必ず聞いてください。 議事録は蓄積するほど価値が出る資産です。出口の条件を確認せずに入ると、乗り換えたくなったときに動けません。
向いている組織・向いていない組織
| 条件 | Otolioが合いやすい | 料金公開のツールが合いやすい |
|---|---|---|
| 使う人 | 多くの社員にアカウントを配りたい | 数人のチームだけで使う |
| 契約の主体 | 法人・団体として商用契約を検討している | 個人で使いたい |
| 検討の速さ | 打ち合わせと見積もりを経て判断してよい | 今日から使い始めたい |
| セキュリティ | SAML認証やIP制限など社内の要件がある | 特別な要件はない |
| 導入支援 | 社内展開の支援を受けたい | 設定も展開も自分たちでやる |
公式ページには、トライアルは法人または団体として商用の契約を検討している利用者が対象と書かれています。個人で今日から使いたい場合は、料金が公開されているNottaやRimo Voiceのほうが検討は速く進みます。
見積もり検討でよくある失敗
- 利用者数だけ伝えて見積もりを依頼する — この料金体系は使う量で決まるため、会議の本数と時間がないと提案が大まかになる
- 出典のない「月額◯万円〜」を稟議に書く — 見積書の金額とずれたとき、検討全体が疑われる
- トライアルを打ち合わせの直後に何となく始める — 開始日は希望日で指定できるので、会議の多い期間に合わせる
- セキュリティ要件を後から足す — SAML認証やIP制限はオプションのため、見積もりを取り直すことになりやすい
- 月額だけで他社と比べる — 初期費用を含めた1年間の総額で揃えないと比較にならない
- 出口の条件を聞かずに契約する — 契約終了時のデータの書き出し方を確認していないと、乗り換えられない
料金公開のツールと並べて比較する
見積もり制のツールと料金公開のツールを比べるときは、比較の土台を揃えてください。
| 比較の軸 | 見るべきこと |
|---|---|
| 総額 | 初期費用を含めた1年間の総額で揃える |
| 課金の単位 | 人数か、使う量か。自社の使い方でどちらが有利か |
| 利用量 | 自社の実績の本数・分数で、どちらも試算する |
| 導入の手間 | 設定・社内展開を自分でやるのか、支援が含まれるのか |
| 情報管理 | 保存場所、保管期間、学習への利用、契約終了時の扱い |
| 試した結果 | 自社の実音源での精度と、修正にかかった時間 |
議事録づくり全体の設計から考える場合はAI議事録の作り方を、情報の扱いはイベント業務でAIを使うときのセキュリティを、導入の進め方はイベント業務へのAI導入を参照してください。
この記事の要点
- 「スマート書記」は現在「Otolio(オトリオ)」。資料は「Otolio(旧:スマート書記)」と書く。
- 料金は要問い合わせ。構成は初期費用+AIクレジットで、人数を増やしても料金は変わらない。
- 基本機能はすべて料金に含まれ、オプションはSAML認証・IPアドレス制限などセキュリティ関連のみ。
- 14日間の無料トライアルは機能制限なし・本番と同じ環境。自動課金なし、契約しなければデータは削除。
- トライアルは法人または団体が対象。個人で今日から使うなら料金公開のツールが速い。
- 見積もり前に会議の本数・時間・使うAI機能を数え、トライアルでは修正時間とクレジット消費を記録する。
FAQ
よくある質問
公式サイトに具体的な金額は掲載されていません。料金ページには「具体的な金額は、会議の量や使い方によって異なるため、ヒアリングのうえご提案しています」と記載されています。料金は初期費用とAIクレジットで構成されます。2026年10月時点の情報です。
OtolioのAIを使うと消費される月々の利用枠です。公式ページでは、会議の文字起こし、AI要約、メールの自動生成などで消費されると説明されています。契約時に月次で使う量を決め、少なくなると通知があり、足りない場合は任意・申請制で追加購入できます。
上がりません。公式ページによると、Otolioは人数ではなくAIクレジットで契約するため、アカウントを追加しても料金は変わらず、全社員に配布できます。
公式ページでは、基本的な機能はすべて料金に含まれ、オプションになるのはSAML認証やIPアドレス制限といったセキュリティ関連の機能のみとされています。これらが社内で必要かどうかは、問い合わせ前に情報システム部門に確認しておくと見積もりが一度で済みます。
されません。公式ページに、自動で契約・課金されることは一切なく、契約は申込書の提出で始まると記載されています。トライアルは14日間で機能制限はなく、本番環境と同じ環境です。契約しない場合、トライアル中に保存した録音や議事録などのデータは削除されます。
公式の料金ページには、トライアルは法人または団体として商用の契約を検討している利用者が対象と書かれています。個人で今日から使いたい場合は、料金が公開されているNottaやRimo Voiceのほうが検討は速く進みます。
公式ページのよくある質問では、東京リージョンを基本として日本国内のデータセンターを利用していると回答されています。保管期間や学習への利用の有無は料金ページに記載がないため、打ち合わせで確認してください。
同じサービスです。名称がOtolio(オトリオ)に変更され、公式サイトでは「Otolio(旧:スマート書記)」と表記されています。旧称のままの解説記事は情報が古い場合があるため、公式サイトを確認してください。