メール
接待のお礼メール 例文
接待された側・件名・短文・返信
結論:接待を受けたら、翌日の午前中に「ごちそうになったお礼 → 印象に残った料理や話を一つ → 準備してくださったことへの感謝 → 今後もよろしく」の順でお礼メールを送ります。件名は「昨日の御礼(会社名・名前)」、同席した相手側の方は全員の名前を入れます。すぐ下に、〇〇を書き換えればそのまま送れる最短の文面を置きました。その先に、件名の例、上司と一緒に招かれた場合、相手が複数人の場合、ゴルフ・観戦・ランチ・手土産をいただいた場合・送るのが遅れた場合などの場面別の例文、チャットでも使える短文、届いたお礼への返信、送る前のチェックリストを並べています。招いた側の詳しい例文は会食のお礼メール(誘った側・接待した側)にあります。
結論
接待のお礼メールは①件名で用件と送り主を示す ②ごちそうになったお礼 ③印象に残った料理や話(一つ) ④準備・お心遣いへの感謝 ⑤今後のお付き合いのお願いで組み立てます。送るのは翌日の午前中が目安。上司と招かれた場合は上司は先方の上位者へ、自分は先方の担当者へ送り、料理の値段やお店の格には触れません。
まず結論:迷ったらこの一通
最短で送れる文面(接待された側・担当者から)
件名:昨日の御礼(〇〇株式会社 〇〇)
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
昨日はお招きいただき、誠にありがとうございました。すっかりごちそうになり、恐縮しております。
〇〇様から伺った〇〇のお話が特に印象に残っております。
お店のご手配など、細やかなご準備をいただきありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
まずは略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。
要点の早見表
| 項目 | 答え | 補足 |
|---|---|---|
| 誰が送るか | 招かれた全員がそれぞれ | 上司は先方の上位者へ、担当者は先方の担当者へ |
| いつ送るか | 翌日の午前中 | 夜の会食でもその夜に送る必要はない。金曜の夜なら週明けの始業後 |
| 件名 | 「昨日の御礼」+会社名・氏名 | 開かなくても用件と送り主が分かる形に |
| 必ず入れること | お礼・印象に残った話・準備への感謝 | 「ごちそうさまでした」だけで終わらせない |
| 書かないこと | 値段・お店の格・内々の話 | 「高そうなお店で」は相手に気をつかわせる |
| 長さ | 画面をスクロールせずに読める程度 | 長い感想より具体的な一点 |
| 返信が来たら | 返信の返信は不要 | 質問や次の予定が書かれていたときだけ答える |
お礼メールの組み立て方
- 01
件名
「昨日の御礼(〇〇株式会社 〇〇)」のように、用件と送り主を件名に入れます。「ありがとうございました」だけの件名は、ほかのメールに埋もれます。
- 02
宛名・名乗り
会社名・部署・役職・氏名を名刺どおりに書き、「いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。」と名乗ります。
- 03
ごちそうになったお礼
招いていただいたこと、ごちそうになったことへのお礼を最初に書きます。
- 04
印象に残った話を一つ
料理・お店の雰囲気・会話のうち一つを具体的に書きます。定型文だけのメールとの違いはここで出ます。
- 05
準備への感謝
お店の手配、送迎、席の用意など、相手が準備してくださったことに触れます。
- 06
今後のお願い・結び
「今後ともよろしくお願いいたします」で締め、「まずは略儀ながらメールにてお礼申し上げます」と結びます。
パーツごとの言い換え
| パーツ | かしこまった言い方 | やわらかい言い方 |
|---|---|---|
| お礼 | 昨夜はお招きにあずかり、誠にありがとうございました。 | 昨日はお誘いいただき、ありがとうございました。 |
| ごちそうになった | すっかりごちそうになり、恐縮しております。 | すっかりごちそうになってしまいました。 |
| 料理・お店 | 季節の素材を生かしたお料理の数々に、大変感激いたしました。 | 〇〇がとてもおいしかったです。 |
| 会話 | 〇〇様から伺ったお話は、大変勉強になりました。 | 〇〇のお話、とても楽しく伺いました。 |
| 準備への感謝 | お店のご手配まで、細やかなお心遣いをいただきありがとうございました。 | お店を選んでくださり、ありがとうございました。 |
| 今後 | 今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 | これからもどうぞよろしくお願いいたします。 |
件名の例
- 昨日の御礼(〇〇株式会社 〇〇)
- 【御礼】昨夜のお席につきまして(〇〇株式会社 〇〇)
- 本日のお昼のお礼(〇〇株式会社 〇〇) ※ランチの接待
- 昨日のゴルフの御礼(〇〇株式会社 〇〇)
- 先日の御礼(〇〇株式会社 〇〇) ※週明けに送るとき
- 昨夜はごちそうさまでした(〇〇株式会社 〇〇) ※やや親しい相手に
基本の例文(担当者から先方の担当者へ)
件名:昨日の御礼(〇〇株式会社 〇〇)
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
昨日は素敵なお席にお招きいただき、誠にありがとうございました。最後までお言葉に甘えてしまい、恐縮しております。
お料理のおいしさに加え、〇〇様が手がけられた〇〇の裏話をたっぷり伺うことができ、時間を忘れるほどでした。
お店のご手配など、ご準備いただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
まずはお礼を申し上げたく、ご連絡いたしました。
Point
「ごちそうさまでした」だけで終わらせないのがポイントです。料理や会話で印象に残ったことを一つ、具体的に書いてください。接待の場で聞いた話をどう生かすかまで一言添えると、形だけのお礼に見えません。
誰が送るか・上司が同席した場合
お礼は招かれた全員がそれぞれ送るのが基本です。上司と一緒に招かれた場合は、上司が先方の上位者へ、自分は先方の担当者へ送ります。上司が送るかどうか分からないときは、先に上司に確認しておきます。自分の分を送ったら、上司をCCに入れるか、送ったことを口頭で伝えておくと行き違いがありません。
上司と一緒に招かれたとき(担当者から)
昨日は、弊社の〇〇ともどもお招きいただき、誠にありがとうございました。〇〇も「〇〇様とゆっくりお話しできてよかった」と申しておりました。今後とも、変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
上司から先方の役員へ
昨夜は過分なおもてなしをいただき、誠にありがとうございました。〇〇様から伺った今後の展開のお話は、私どもにとっても大きな励みとなりました。今後とも、より一層のお役に立てるよう努めてまいります。
上司の代わりに担当者がまとめて送るとき
昨日は弊社の〇〇と私をお招きいただき、誠にありがとうございました。〇〇からも、くれぐれもよろしくお伝えするよう申しつかっております。
注意
上司の分を担当者が下書きすることもあります。その場合は、上司が実際に話していた話題を入れると、上司の言葉として自然になります。
相手が複数人のときの宛て方
相手側から複数の方が出席していた場合は、一通にまとめて全員を宛名に入れるか、主催してくださった方に送り、本文で同席者の名前を挙げるかのどちらかにします。
〇〇株式会社
〇〇部長 〇〇様
〇〇課長 〇〇様
〇〇様
昨日は皆さまにお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇部長、〇〇課長にも、どうぞよろしくお伝えくださいませ。
注意
宛名は役職の高い順に並べます。一人だけ名前が抜けることがないよう、名刺を見ながら書いてください。複数の会社が同席した接待で全員に送る場合は、ほかの会社の方のアドレスが見えないよう、会社ごとに分けて送ります。
場面別の例文
ゴルフの接待
昨日はゴルフにお誘いいただき、誠にありがとうございました。天候にも恵まれ、久しぶりに一日を楽しく過ごすことができました。〇番ホールでの〇〇様のショットは見事で、今も目に浮かびます。お車の送迎までお気遣いいただき、ありがとうございました。
スポーツ観戦・観劇の接待
昨晩は〇〇の観戦にお招きいただき、ありがとうございました。現地で観るのは初めてでしたが、会場の熱気に圧倒されました。お席のご手配など、ご準備いただき感謝しております。
ランチの接待(当日の夕方までに)
本日はお昼をごちそうになり、ありがとうございました。お忙しい中、ゆっくりお話しする時間をつくっていただき、うれしく思っております。
お土産までいただいたとき
昨日はおもてなしをいただいたうえ、帰りがけにお心のこもったお土産までご用意いただき、誠にありがとうございました。さっそく家族と分け合い、〇〇の上品な甘さを楽しませていただきました。
二次会までご一緒したとき
昨夜は一次会に続いて二軒目にまでお連れいただき、ありがとうございました。〇〇様が釣りを始められたきっかけまで伺うことができ、大変楽しいひとときでした。
初めて接待を受けたとき
昨日は、このような席を設けていただき、誠にありがとうございました。お取引が始まって間もない中、〇〇様のお考えを直接伺うことができ、大変ありがたく存じました。ご期待に沿えるよう努めてまいります。
お礼が遅れてしまったとき
先日はお招きいただき、誠にありがとうございました。本来すぐにお礼を申し上げるべきところ、ご連絡が遅くなり大変失礼いたしました。
飲み過ぎて失礼があったかもしれないとき
昨夜はすっかりごちそうになり、ありがとうございました。楽しさのあまり、つい杯を重ねて長居をしてしまい、失礼いたしました。お見苦しい点がございましたら、どうかご容赦ください。
ゴルフコンペへの参加のお礼も、同じ組み立てで書けます。コンペの運営側はゴルフコンペの案内文も参考にしてください。
短文で送るとき(チャット・親しい相手)
ふだんチャットでやり取りしている相手や、気軽なランチだった場合は、短い文面でも構いません。目上の方や初めての接待なら、上の全文の形にします。
昨日はごちそうさまでした。〇〇のお話、とても楽しく伺いました。今後ともよろしくお願いいたします。
本日はお昼をありがとうございました。ゆっくりお話しでき、うれしかったです。引き続きよろしくお願いいたします。
昨夜はお招きいただきありがとうございました。お店の雰囲気もお料理もすばらしく、楽しいひとときでした。
接待した側から送る場合
接待した側も翌日にお礼を送ります。書くことは「来てくださったお礼」と「おもてなしが行き届いていたかへの気づかい」で、された側とは向きが逆になります。
| パーツ | 接待された側 | 接待した側 |
|---|---|---|
| お礼の対象 | 招いてくださったこと・ごちそうになったこと | お時間をつくって来てくださったこと |
| お店・料理 | 具体的に褒める | 「お口に合いましたら幸いです」と控えめに |
| へりくだる一言 | 「すっかりごちそうになり恐縮しております」 | 「行き届かない点もあったかと存じますが」 |
昨日はご多用の中、お時間をいただき誠にありがとうございました。行き届かない点もあったかと存じますが、〇〇様と親しくお話しでき、私どもにとって大変有意義な時間となりました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
接待した側の例文は会食のお礼メールに場面別にまとめています。
手紙で送る場合と、返信の仕方
手紙(お礼状)で送る場合
相手が目上の方や、特に手厚いおもてなしを受けた場合は、メールでお礼を伝えたうえで、手紙を送ることもあります。
拝啓 〇〇の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
先日はご丁寧なおもてなしをいただき、誠にありがとうございました。久しぶりにゆっくりとお話を伺うことができ、楽しいひとときを過ごさせていただきました。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
手紙の形式はお礼状の書き方にまとめています。
相手からお礼メールが届いたときの返信
ご丁寧にありがとうございます。こちらこそ、昨日はごちそうになり、ありがとうございました。またご一緒できるのを楽しみにしております。
お礼の中で次の会食に誘われたときの返信
ご丁寧なご連絡をありがとうございます。次の機会もぜひご一緒させてください。今度は私どもにお席を用意させていただければ幸いです。
注意
返信は短くて構いません。お礼の言い合いが続かないよう、返信のさらに返信は不要です。
よくある失敗
| 失敗 | 相手にどう見えるか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 「ごちそうさまでした」だけ | 誰にでも同じ文面を送っている | 印象に残った料理か話を一つ書く |
| 値段やお店の格に触れる | かえって気をつかわせる | 味・雰囲気・会話を褒める |
| その場の商談の話を決定事項のように書く | そんな約束はしていない、と食い違う | 「ご検討いただけるとのこと」程度にとどめ、確認は別のメールで |
| 内々の話・私生活の話を書く | 転送されたら困る | 「貴重なお話」とぼかす |
| 同席者の名前が抜ける | 抜けた人に失礼になる | 名刺を見ながら全員を役職順に書く |
| 上司と送る相手が重なる | 同じ人に二通届く | 送る相手を事前に上司と分けておく |
送信前チェックリスト
- 件名に「御礼」と会社名・氏名が入っている
- 相手の会社名・役職・氏名の漢字が名刺どおり
- 同席した方全員の名前を役職順に入れた
- 印象に残った料理か話を一つ、具体的に書いた
- お店の手配や送迎など、準備への感謝を入れた
- 値段・お店の格・内々の話に触れていない
- 上司と送る相手が重なっていない
- 翌日の午前中(ランチなら当日中)に送れる
この記事の要点
- 接待されたら翌日の午前中にお礼メールを送る。ランチなら当日中。
- ごちそうになったお礼に加えて印象に残った話を一つと準備への感謝を入れる。
- 招かれた全員がそれぞれ送る。上司は先方の上位者へ、担当者は担当者へ。
- 相手が複数人なら全員の名前を役職順に。
- 値段やお店の格には触れない。商談の話は決定事項のように書かない。
- お礼メールへの返信は短く。返信の返信は不要。
FAQ
よくある質問
招かれた人がそれぞれ送るのが基本です。上司と一緒に招かれた場合は、上司が先方の上位者へ、担当者は先方の担当者へ送ります。上司が送るかどうか分からないときは、事前に確認しておくと行き違いがありません。
翌日の午前中が目安です。夜遅くまで続いた会食でも、その夜に送る必要はありません。ランチの接待なら当日の夕方まで、金曜の夜なら週明けの始業後に送ります。遅れてしまった場合は「ご連絡が遅くなり失礼いたしました」と一言添えてから、お礼を書きます。
「すっかりごちそうになり、恐縮しております」「過分なおもてなしをいただき」のように書きます。金額やお店の格には触れず、味や雰囲気、会話の内容を褒めるようにします。
料理の値段やお店の格に触れることは避けます。「高そうなお店で」などの言い方は、相手に気をつかわせます。また、その場で出た商談の話を既成事実のように書くのも控え、必要なら別のメールで確認します。
主催してくださった方に一通送り、本文で同席者の名前を挙げれば足ります。全員を宛名に入れて一通にまとめてもかまいません。どちらの場合も、名前は役職の高い順に並べます。
お礼の後に「つい長居をしてしまい失礼いたしました」「お見苦しい点がございましたらご容赦ください」と短く添えます。具体的な出来事を長々と書くと、かえって相手に思い出させてしまいます。
基本的には不要です。お礼の言い合いが続くと相手の手間になります。返信の中で質問や次の予定の連絡があった場合だけ、それに答える形で返します。