四字熟語
千載一遇の意味と使い方
ビジネス・朝礼スピーチの例文
「千載一遇」は、めったに訪れない、またとないよい機会のことです。読み方は「せんざいいちぐう」。使った一文は「今回の出展は千載一遇の機会なので、全力で準備します。」。「千載」は千年のことで、千年に一度めぐり合うほどの好機という意味合いです。このページでは、意味と出典、朝礼・年頭の挨拶などのスピーチ例、会議・メール・面談の例文、似た表現と反対の表現、書き間違えやすい点、目上・社外に使うときの注意をまとめました。
結論
「千載一遇」は、千年に一度しかめぐり合えないほど、まれなよい機会を表す四字熟語です。「千載一遇の機会」「千載一遇の好機」の形でよく使われます。
意味と由来・出典
「千載」は千年、「一遇」は一度出会うことを表します。「千」はちょうど千年という意味ではなく、きわめて長い年月のたとえです。合わせて、長い年月の中で一度出会えるかどうかというほど、まれな好機を言います。
出典としては、中国・東晋の袁宏(えんこう)の「三国名臣序賛」(詩文集『文選』に収められています)の一節が挙げられるのが一般的です。もとは、すぐれた君主と臣下がめぐり合うことのまれさを述べた文脈で使われたと説明されます。
Point
「千載一遇」は「またとない好機」。出会うのはよい機会なので、災難や不運には使いません。
朝礼・年頭の挨拶・送別会・座右の銘での使い方
次のスピーチ例は、そのまま読めば三十秒から一分ほどの長さです。行事名や出来事は自分の職場に合わせて差し替えてください。
朝礼のスピーチ例
おはようございます。「千載一遇」という言葉があります。千年に一度めぐり合うほどの、またとない機会という意味です。ただ、私は、好機というのは向こうからやって来るものというより、準備ができている人にだけ見えるものだと思っています。来月の展示会は、多くの新しいお客様と出会える場です。その機会を生かせるよう、今日のうちに資料と説明の準備を一つずつ確かめておきましょう。
年頭の挨拶の例
皆さん、新年あけましておめでとうございます。今年は新しいサービスを世に出す年です。私たちにとって千載一遇の機会だと考えています。この機会を逃さないために、一人ひとりがお客様の声に耳を傾け、素早く形にしていきましょう。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
送別会の挨拶の例(送られる側から)
皆さん、今日はこのような会を開いていただき、ありがとうございます。この職場で皆さんと一緒に働けたことは、私にとって千載一遇の機会だったと思っています。ここで教わったことを胸に、新しい場所でも頑張ります。本当にお世話になりました。
座右の銘として
「千載一遇」を座右の銘にするなら、「機会を逃さないよう、いつも準備しておく」という考えと合わせて話すと伝わりやすくなります。言葉だけを挙げるより、自分がつかんだ機会の話を一つ添えると印象に残ります。
注意
朝礼の題材選びは朝礼スピーチのネタと例文、年頭の挨拶の組み立ては仕事の新年の抱負の例文、話の終え方はスピーチの締めの言葉も参考になります。
ビジネスでの使い方の例文(会議・メール・面談)
会議で(社内)
先方の担当者が直接話を聞いてくださるのは千載一遇の機会です。提案の要点を三つに絞って臨みましょう。
メールで(社内の上司へ)
件名:◯◯展への出展のご相談
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯月に開かれる◯◯展について、主催者から出展のお誘いをいただきました。
新しいお客様と出会える貴重な機会と考えており、出展を前向きに検討したく存じます。
概要をまとめた資料を添付いたしましたので、ご確認いただけますでしょうか。
注意
メールでは「千載一遇の機会」と書くと大げさに響くこともあるため、「貴重な機会」「またとない機会」と言い換えると落ち着きます。
面談で(上司が部下に)
今回の海外案件は、あなたにとって千載一遇のチャンスだと思う。迷っているなら、何が不安なのかを一緒に整理してみよう。
似た表現・言い換え・反対の表現
| 表現 | 意味 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 千載一遇 | まれにしか訪れないよい機会 | スピーチ、社内の会話 |
| またとない機会 | 二度とないかもしれない機会 | 社内外のメール全般 |
| 絶好の機会 | これ以上ないほどよい機会 | 会議、報告 |
| 好機到来(こうきとうらい) | よい機会がやって来ること | スピーチ |
| 一期一会(いちごいちえ) | 一生に一度の出会いとして大切にすること | スピーチ、お礼の挨拶 |
| 好機を逸する(反対の表現) | よい機会を逃すこと | 振り返り、報告 |
「一期一会」は出会いを大切にする心構えを表し、「千載一遇」は機会そのもののまれさを表します。似ていますが、焦点が違います。
間違えやすい使い方
| ありがちな言い方・書き方 | 気になる点 | 一般的な使い方 |
|---|---|---|
| 千載一隅 | 「遇(あう)」を「隅(すみ)」と書き間違えた形 | 千載一遇 |
| 千歳一遇 | 「千歳」と書いた例も見かけるが、一般的なのは「千載」 | 千載一遇 |
| せんさいいちぐう | 「載」は「ざい」と読むのが一般的 | せんざいいちぐう |
| 千載一遇の大事故 | よい機会を表す言葉なので、悪い出来事には合わない | めったにない大事故 |
| 千載一遇のチャンス | 「千載一遇」だけで「よい機会」の意味を含むため重ねた言い方だと気にする人もいるが、広く使われている | 文書では「千載一遇の機会」「千載一遇の好機」も使える |
目上・社外に使うときの注意
社外の相手との関係について「千載一遇の機会をいただきました」と言うのは、相手からの機会を大切に受け止めていることが伝わる言い方です。お礼のスピーチや挨拶では使いやすい言葉です。
一方で、取引先に向けて「御社にとって千載一遇のチャンスです」と言うと、売り込みが強く、押しつけがましく聞こえることがあります。相手の判断にかかわる場面では、「ご検討いただく価値のあるご提案と考えております」のように控えめに伝えるほうが無難です。
この記事の要点
- 「千載一遇(せんざいいちぐう)」はめったにない、またとない好機。
- 「千載」は千年のこと。出典は袁宏「三国名臣序賛」の一節が挙げられるのが一般的。
- よい機会に使う言葉なので、悪い出来事には使わない。
- 「千載一隅」と書き間違えやすい。
- 取引先に「御社にとって千載一遇」と言うと押しつけがましく響くことがある。
FAQ
よくある質問
「せんざいいちぐう」と読みます。
「千載一遇」だけで「まれなよい機会」の意味を含むため、「チャンス」を重ねた言い方だと気にする人もいますが、広く使われている言い方です。気になる場合は「千載一遇の機会」「千載一遇の好機」と書くこともできます。
中国・東晋の袁宏の「三国名臣序賛」(『文選』所収)の一節が出典として挙げられるのが一般的です。
よい機会を表す言葉なので、事故や災難などには合いません。「めったにない」「まれな」と言い換えます。
「千載一遇」はまれなよい機会そのものを表し、「一期一会」は一度きりの出会いとして大切にする心構えを表します。