ビジネス用語
リソースとは?ビジネスでの意味
人・物・金・時間の使い方と例文・言い換え
ビジネスで使う「リソース」は、仕事を進めるために使える人・物・お金・時間・情報などの資源のことです。日本語に言い換えるなら「人手」「予算」「時間」「資源」。たとえば「今月は展示会の準備にリソースを割くので、新規の案件は来月から着手します」のように使います。職場では「人手」や「担当者の時間」だけを指して使われる場面も多いので、聞いたときは「どのリソースのことか」を確かめると話がずれません。
結論
「リソース」は英語のresourceから来た言葉で、英語では一般に資源・蓄え・頼りにできるものを表します。仕事では、案件や業務に使える人員・設備・予算・時間・情報をまとめて指す言葉として「リソースが足りない」「リソースを割く」「リソースを確保する」と使います。
まず結論:リソースの意味と言い換え早見表
| 聞きたいこと | 答え |
|---|---|
| 意味 | 仕事に使える手持ちの力(人・物・金・時間・情報) |
| 語源 | 英語の resource(資源・頼りにできるもの) |
| 日本語への言い換え | 人手、人員、予算、時間、設備、資源、経営資源 |
| よく使う形 | リソースが足りない/リソースを割く/リソースを確保する/リソースを集中させる |
| 社外・目上の人には | 「担当者の手がふさがっており」「予算の都合上」など中身を日本語で |
| 似た言葉との違い | キャパ=受け止められる仕事量の上限、工数=作業にかかる手間、アセット=持っている財産 |
Point
迷ったら「人・物・金・時間・情報のどれか」を言い添える。「リソースが足りない」より「◯◯の作業に担当者があと◯名必要」のほうが、相手が次の手を打てます。
「リソース」の意味と、指すものの種類
英語の resource は、天然資源のような使える資源のほか、いざというときに頼れるもの・手段という意味でも使われます。日本の職場では、仕事に使える限られた手持ちの力を指す言葉として定着しています。
経営の話では、会社の資源を「人・物・金」に分けて考える言い方があり、「時間」や「情報」を加えて説明されることもあります。日々の仕事で「リソース」と言うときは、そのうちどれのことを言っているのかを意識すると話が早くなります。
| リソースの種類 | 仕事での例 | 日本語での言い方 | 足りないときの打ち手の例 |
|---|---|---|---|
| 人 | 担当者、応援のスタッフ、専門の技術を持つ人 | 人手、人員、担当者 | 他部署から応援を頼む、外部に委託する、作業を減らす |
| 物 | 会場、機材、備品、パソコンなどの設備 | 設備、機材、備品 | レンタル・借用、ほかの案件と日程をずらす |
| 金 | 案件に使える予算 | 予算、費用 | 優先度の低い費目を削る、追加予算を申請する |
| 時間 | 担当者が使える作業時間、締め切りまでの日数 | 時間、作業時間、日程 | 納期の相談、作業の順番の入れ替え |
| 情報 | 過去の資料、顧客の情報、社内のノウハウ | 情報、資料、知見 | 前任者に聞く、過去の案件の資料を探す |
「ヒューマンリソース」「外部リソース」「社内リソース」
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| ヒューマンリソース(人的資源) | 会社で働く人と、その人の力や経験 | 人事・採用・育成の話(人事部門を「HR」と呼ぶことがある) |
| 社内リソース | 自社の中で使える人・設備・予算 | 内製するか外に頼むかを決めるとき |
| 外部リソース | 外注先・業務委託・派遣・レンタルなど社外の力 | 社内だけでは手が回らないとき |
| 空きリソース | 今は仕事が入っておらず回せる人や時間 | 新しい案件を誰に任せるか決めるとき |
外部の力を借りるときの考え方はアウトソーシングの意味にまとめています。
IT(パソコン・サーバー)で言う「リソース」
パソコンやサーバーの話では、CPU・メモリ・ストレージ・通信回線など、処理に使える機械の能力を「リソース」と呼びます。「サーバーのリソースが足りない」は、人手ではなく機械の処理能力が足りないという意味です。社内の会話でITの話と仕事の割り振りの話が混ざっているときは、どちらの意味か確かめましょう。
よく使う言い回し一覧
| 言い回し | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| リソースが足りない/リソース不足 | 使える人・時間などが仕事の量に対して少ない | この進め方だと、設営の日にリソースが足りなくなりそうです。 |
| リソースを割く | 限られた力の一部をある仕事に回す | 今週は見積の作成にリソースを割きます。 |
| リソースを確保する | 必要な人・設備・予算を前もって押さえる | 本番の◯日前から、運営に必要なリソースを確保しておきます。 |
| リソースを集中させる | 優先する仕事に力をまとめて回す | 今期は既存のお客様向けの施策にリソースを集中させます。 |
| リソースを配分する | 複数の仕事に力をどう分けるか決める | 二つの案件のリソース配分を、来週の会議で決めましょう。 |
| リソースを投下する/投入する | 力をまとめてつぎ込む(やや硬い言い方) | 新サービスの立ち上げに、営業のリソースを投入します。 |
| リソースが空く | 仕事が終わって手が空く | ◯日に前の案件が終わるので、その後はリソースが空きます。 |
| リソースが限られている | 使える力に上限がある | リソースが限られているので、やることを絞りましょう。 |
場面別の例文(会議・チャット・メール)
会議で(社内)
今のチームのリソースでは、二つのイベントを同じ週に回すのは難しいです。どちらかの日程を動かすか、外部に応援を頼みましょう。
上期は問い合わせの多い商品の改善にリソースを集中させて、新しい企画の検討は下期に回したいと考えています。
この企画を進めるなら、人は◯名、予算は◯万円、準備期間は◯週間が必要です。どれか一つでも欠けるなら、規模を小さくする案も出します。
◯◯の作業は社内リソースでやるより、外部に頼んだほうが早くて品質も安定すると考えています。見積を比べてから決めませんか。
チャットで(社内)
来週はセミナーの準備に手を取られるので、◯◯の資料作りは再来週からでも大丈夫ですか?
撮影当日の機材、うちのリソースだけだと足りないので、レンタルの見積を取ります。
◯日以降ならリソースが空くので、そのタイミングで◯◯をお手伝いできます。
すみません、今週は手いっぱいでリソースが取れません。来週の火曜からなら着手できますが、それで間に合いますか?
メールで(社内の上司へ・応援の相談)
件名:◯◯案件の人員についてのご相談
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯◯案件について、人員のご相談がございます。
当初の想定より作業の範囲が広がり、現在の担当◯名では◯月◯日の納期に間に合わない見込みです。
つきましては、◯月◯日から◯月◯日まで、◯◯課から◯名の応援をお願いできないでしょうか。
難しい場合は、優先度の低い◯◯の作業を後ろにずらす案もご相談させてください。
メールで(社内の上司へ・優先順位の相談)
件名:◯◯と△△の優先順位についてのご相談
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
現在、◯◯と△△の二件を担当しておりますが、どちらも◯月◯日が締め切りで、両方を予定どおり進めるのは難しい状況です。
どちらを先に仕上げるべきか、ご判断をいただけますでしょうか。
私としては、取引先の確認が先に必要な◯◯を優先し、△△は◯日ほど後ろにずらす案を考えております。
メールで(取引先へ・言い換えた形)
件名:◯◯追加のご依頼について
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の追加のご依頼、ありがとうございます。
あいにく◯月は担当者の手がふさがっており、ご希望の◯月◯日までにお納めするのが難しい状況です。
◯月◯日(◯)のお納めでよろしければ、お引き受けできます。ご検討いただけますと幸いです。
件名:◯◯のお見積りについて
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご相談いただいた◯◯について、お見積りをお送りします。
ご希望の内容をすべて当社だけで対応すると、準備に◯週間ほどかかる見込みです。
当日の設営を専門の業者に依頼する形であれば、◯月◯日の開催に間に合います。費用の違いは添付の資料にまとめましたので、ご確認いただけますでしょうか。
注意
人手が足りないときは、どの作業に、いつからいつまで、何人分足りないのかを書くと相談が進みます。当日の人員の組み方はイベントスタッフの人数と配置、シフトを作るならシフト表作成ツールが使えます。仕事を引き受けられないときの返し方は断りメールの例文を参考にしてください。
リソースが足りないときの相談の型
「リソースが足りません」だけでは、聞いた側は何をすればよいか分かりません。次の順に伝えると、上司や関係者が判断しやすくなります。
- 01
何が足りないか
人・物・金・時間・情報のどれか。人なら「どの作業ができる人」が必要かまで書く。
- 02
どれだけ・いつまで
「◯月◯日から◯日まで、◯名分」「あと◯万円」のように量と期間を出す。
- 03
足りないとどうなるか
納期に間に合わない、品質が下がる、ほかの案件が止まる、など影響を一言で。
- 04
自分の案
応援を頼む、外部に委託する、範囲を減らす、日程を動かす、のどれを勧めるか。
- 05
決めてほしいこと
誰に、いつまでに、何を決めてほしいのかをはっきりさせる。
計画を立てるときのチェックリスト
- 作業ごとに担当者を決めたか——同じ人に作業が集中していないか
- 担当者の他の仕事を確認したか——同じ時期に別の締め切りが重なっていないか
- 予算の上限を確認したか——追加の費用が出たときに誰が判断するか決めてあるか
- 機材・会場など物の手配時期を確認したか——予約が必要なものを後回しにしていないか
- 過去の資料・前任者の知見を集めたか——一から作らなくてよいものはないか
- 予定外のことに備えた余裕を取ったか——日程と人手の両方に
- 社内でやるか外に頼むかを決めたか——外に頼むなら発注の締め切りはいつか
似た言葉との違い(アセット・キャパ・工数など)
| 言葉 | 表す内容 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| リソース | 仕事に使える人・物・金・時間・情報 | 社内の会議・チャット、計画づくり |
| アセット | 会社が持っている財産・資産(設備、ブランド、顧客、データなど) | 持っているものを活かす話、経営・事業の話 |
| 資源・経営資源 | リソースとほぼ同じ意味の日本語 | 改まった文書、経営の話 |
| キャパ(キャパシティ) | 人や組織が受け止められる仕事量の上限 | 仕事量が多すぎるときの相談 |
| 工数 | 作業にかかる手間を人数と時間で表したもの | 見積、作業計画 |
| 人手・人員 | リソースのうち「人」の部分 | 社内外のメール全般 |
「リソース」はこれから仕事に使う力、「アセット」はすでに持っている財産に目を向けた言い方です。たとえば過去のイベントの写真や顧客の名簿は持っている「アセット」と言え、それを今回の案件に使える力として数えるときは「リソース」と呼ぶ、という整理ができます。
「キャパ」は受け止められる仕事量の上限です。「リソースが足りない」は手持ちの力が少ないこと、「キャパオーバー」は上限を超えた仕事を抱えていることに目を向けた言い方です。仕事量が上限を超えたときの伝え方はキャパオーバーの意味と使い方にまとめています。
社外・目上の人に使ってよいか
「リソース」は広く使われている言葉で、失礼にはあたりません。ただ、人を「リソース」と呼ぶことに冷たさを感じる人もいます。また、取引先に「リソースがないので」と書くと、断りの理由としてあいまいに聞こえることがあります。社外には、担当者の手・予算・日程など、中身を日本語で書くほうが伝わります。
| 相手・場面 | リソースを使った言い方 | おすすめの言い方 |
|---|---|---|
| 社内の同僚・チーム | リソースが足りない | そのままで通じる |
| 社内の上司への相談 | リソースが足りません | ◯◯の作業に担当者があと◯名必要です |
| 取引先への断り・調整 | リソースの都合で | ◯月は担当者の手がふさがっており |
| 取引先への提案 | 弊社のリソースを投入します | 専任の担当者を◯名おつけします |
| 予算の話 | 金銭的なリソースが | ご予算の範囲で/予算の都合上 |
| 改まった文書 | リソース | 経営資源/人員・設備・予算 |
よくある失敗と直し方
| ありがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| リソースが足りません | 人・物・金・時間のどれが足りないのか分からない | ◯◯の作業に担当者があと◯名必要です |
| ◯◯さんというリソースを回します | 人を物のように扱っていると感じる人もいる | ◯◯さんに応援に入ってもらいます |
| (取引先に)リソースの都合でお受けできません | 理由があいまいで、断られた側が次の手を考えにくい | ◯月は担当者の手がふさがっており、◯月以降であればお受けできます |
| 全部の案件に少しずつリソースを割く | どれも中途半端に遅れることがある | 優先度を決めて、まず一つに集中させる |
| (ITの話と混ぜて)リソースが逼迫しています | 人手の話か機械の話か分からない | サーバーのメモリが足りていません/担当者の手が足りていません |
| リソースはあります(中身を確認せずに) | 人はいても予算や機材が足りないことがある | 人は確保できています。機材と予算はこれから確認します |
注意
限られたリソースで何から手を付けるかを伝えるときは、マスト・ベターの使い方が役に立ちます。
この記事の要点
- 「リソース」は仕事に使える人・物・お金・時間・情報。英語の resource(資源)から。
- 日本語なら「人手」「予算」「時間」「資源」。
- 話すときはどのリソースが、いつまでに、どれだけ足りないのかを具体的に。
- アセットは持っている財産、キャパは受け止められる仕事量の上限、工数は作業の手間。
- ITではCPU・メモリなど機械の処理能力を指すので、どちらの意味か確かめる。
- 社外には「担当者の手がふさがっており」など日本語で言い換える。
FAQ
よくある質問
仕事を進めるために使える人・物・お金・時間・情報などの資源のことです。英語の resource(資源)から来ています。職場では人手や担当者の時間を指して使われることもあります。
「人手」「人員」「予算」「時間」「設備」「資源」「経営資源」などがあります。何が足りないのかに合わせて、具体的な言葉を選ぶと伝わりやすいです。
人や時間などの限られた資源の一部を、ある仕事に回すことです。「展示会の準備にリソースを割く」のように使います。
「リソース」は仕事に使える手持ちの力、「キャパ(キャパシティ)」は人や組織が受け止められる仕事量の上限を指します。
「アセット」は会社がすでに持っている財産・資産、「リソース」は仕事を進めるために使える力を指します。持っているアセットを案件に使うとき、それがリソースになる、と考えると区別しやすいです。
何が、いつ、どれだけ足りないのかを聞き返しましょう。「人と時間のどちらが足りませんか」「いつからなら着手できますか」と聞くと、応援を頼むか日程を動かすかを決めやすくなります。
失礼な言葉ではありませんが、断りの理由としてあいまいに聞こえることがあります。「◯月は担当者の手がふさがっており」のように具体的に書き、受けられる時期や条件を添えるのがおすすめです。
パソコンやサーバーのCPU・メモリ・ストレージ・通信回線など、処理に使える機械の能力を指します。人手の話とは別の意味です。