ビジネス用語
アウトソーシングとは?意味と使い方
外注との違いと例文
「アウトソーシング」は、社内で行っていた仕事の一部を、外部の会社や専門家に任せることです。日本語に言い換えるなら「外部委託」「外注」。使った一文は「受付と名簿の入力はアウトソーシングして、社内は企画に集中しましょう。」。「外注」とほぼ同じ意味で使われますが、一つの作業を頼むより、業務のまとまりを継続して任せる場面で使われることが多い言葉です。イベントの仕事を内製と外注のどちらにするかの判断はイベントは内製か外注かにまとめているので、このページでは言葉の意味と使い方、例文、言い換えを中心に整理しました。
結論
「アウトソーシング」は英語のoutsourcingから来た言葉です。out(外)と source(調達先・源)を組み合わせた語で、一般に外部から調達すること・外部に任せることを表します。日本の職場では、経理・人事・受付・コールセンター・システム運用などの業務を、外部の専門会社に委託することを指して使われます。
「アウトソーシング」の意味と語源
英語の outsourcing は、自分の組織の中(内)で用意していたものを外の調達先から用意することを表す語として使われます。反対に、外に任せていた仕事を社内に戻すことは「インソーシング」「内製化」と呼ばれます。
日本の職場で「アウトソーシング」と言うときは、だいたい次のような業務が話題になります。
| 任せる業務の例 | よくある言い方 | イベントの仕事での例 |
|---|---|---|
| 事務・定型業務 | 事務のアウトソーシング | 申込の受付、名簿の入力、問い合わせ対応 |
| 専門的な業務 | 専門業務の外部委託 | 音響・照明、警備、撮影 |
| 業務の工程まるごと | BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング) | 事務局の運営をまとめて委託 |
| システムの開発・運用 | システムのアウトソーシング | 申込フォーム・参加者管理の仕組み |
Point
「アウトソーシング」は「外に任せること」。何を任せ、何を社内に残すのかをはっきりさせると、話が具体的になります。
使い方の例文(会議・メール・チャット)
会議で(社内)
申込の受付と問い合わせ対応はアウトソーシングして、社内のメンバーは登壇者との調整と当日の進行に集中したいと考えています。
毎回外に頼んでいる名札の作成は、手順が固まってきたので社内でやる形に戻してもよいかもしれません。
チャットで(社内)
事務局の運営、外部に委託した場合の見積を何社か取ってもらえますか? 比べてから判断したいです。
撮影は外部のカメラマンさんにお願いする予定です。社内からは誘導役を一人出してください。
メールで(社内の上司へ)
件名:◯◯事務局業務の外部委託についてのご相談
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯◯の申込受付と問い合わせ対応について、外部への委託を検討しております。
・委託したい業務:申込の受付、確認メールの送信、電話・メールでの問い合わせ対応
・社内に残す業務:登壇者との調整、当日の進行、予算の管理
見積を取った候補の比較を添付いたしましたので、ご確認いただけますでしょうか。
メールで(委託先の候補へ)
件名:◯◯運営業務のお見積もりのお願い
株式会社◯◯
◯◯様
はじめてご連絡いたします。株式会社△△の□□です。
◯月◯日(◯)に開催予定の◯◯について、受付と参加者対応の業務をお任せできる会社を探しております。
業務の範囲と日程を添付の資料にまとめましたので、お見積もりをお願いできますでしょうか。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
注意
外部に任せる業務の範囲は、口頭ではなく文書で決めておくと、後の行き違いを防げます。範囲の書き方は業務委託仕様書の書き方、契約の確認点はイベントの業務委託契約書、費用の考え方はイベント運営代行・イベント会社の料金相場を参考にしてください。
似た言葉との違い
| 言葉 | 表す内容 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| アウトソーシング | 業務のまとまりを外部に任せること | 体制や方針の話、企画書 |
| 外注 | 仕事を外部に頼むこと(一回の作業にも使う) | 日常の会話・社内のやりとり |
| 業務委託 | 外部に業務を任せる契約の形 | 契約・見積・発注書 |
| 派遣 | 外部から来た人に、自社の中で働いてもらう形 | 人手を補う話 |
| インソーシング(内製化) | 外に任せていた業務を社内に戻すこと | 体制の見直し |
「外注」と「アウトソーシング」はほぼ同じ意味で使われますが、「外注」はチラシのデザインを一回頼むような場面にも使えるのに対し、「アウトソーシング」は業務の一部をまとめて、継続して任せる話で使われることが多い言葉です。「業務委託」と「派遣」は契約の形が違い、仕事の指示を誰が出すかなどの扱いも変わるので、どちらで頼むのかは担当部署に確認してください。
社外・目上の人に使ってよいか
「アウトソーシング」は広く使われている言葉で、社外や目上の人に使っても失礼にはあたりません。ただ、委託先の会社に向かって「アウトソーシング先」と呼ぶと、仕事を外に出す側の言い方に聞こえることがあるので、相手に向けては「お取引先」「委託先」や会社名で呼ぶほうが自然です。
| 相手・場面 | おすすめの言い方 |
|---|---|
| 社内の企画書・会議 | アウトソーシング/外部委託 |
| 社内の上司へのメール | 外部への委託(任せる業務を具体的に書く) |
| 委託先・候補の会社へ | ◯◯の業務をお願いしたい/お任せしたい |
| 契約書・発注書 | 業務委託 |
| カタカナ語に慣れていない相手 | 外に頼む/外注する |
使うときに気をつけたいこと
| ありがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 事務局はアウトソーシングします(範囲の説明なし) | どこまで任せるのかが相手にわからない | 受付と問い合わせ対応を外部に委託します |
| 委託先に「アウトソーシング先の皆さま」 | 外に出す側の言い方に聞こえることがある | ◯◯株式会社の皆さま/パートナーの皆さま |
| 全部アウトソーシングしたので、社内は何もしない | 判断や最終確認は社内に残ることが多い | 任せる業務と、社内で持つ業務を分けて書く |
| 参加者の個人情報を扱う業務を、確認せずに外へ | 個人情報の取り扱いについて委託先との取り決めが必要になる | 担当部署と取り扱いの範囲を確認してから委託する |
注意
参加者の名簿など個人情報を扱う業務を外に任せるときの確認ごとは受付代行・名簿入力の外注と個人情報にまとめています。
この記事の要点
- 「アウトソーシング」は社内の仕事の一部を外部に任せること。
- 日本語なら「外部委託」「外注」。
- 「外注」より業務のまとまりを継続して任せる話で使われることが多い。
- 外に任せていた業務を社内に戻すのは「インソーシング(内製化)」。
- 相手の会社には「アウトソーシング先」と呼ばず、会社名や「委託先」で。
FAQ
よくある質問
社内で行っていた仕事の一部を、外部の会社や専門家に任せることです。日本語では「外部委託」「外注」と言い換えられます。
ほぼ同じ意味で使われます。「外注」は一回の作業を頼む場面にも使われ、「アウトソーシング」は業務のまとまりを継続して任せる場面で使われることが多い、という違いがあります。
アウトソーシングは業務そのものを外部に任せる形で、派遣は外部から来た人に自社の中で働いてもらう形です。契約の形や仕事の指示の出し方が変わるので、どちらで頼むかは担当部署に確認してください。
外部に任せていた業務を、社内で行う形に戻すことです。「内製化」とも言います。
社内の人手、ノウハウ、費用、同じ仕事が何度あるかによって変わります。工程ごとの判断の仕方は「イベントは内製か外注か」の記事にまとめています。