実装ガイド
NotebookLM(Gemini Notebook)のソース上限
数・語数・容量と、上限に当たったときの対処
先に結論です。無料のStandardでは、1ノートブックに入れられるソースは50件、1つのソースは50万語・200MBまで、作れるノートブックは100件までです。有料プランではソース数とノートブック数が増えますが、1ソースあたりの語数と容量の上限は、公式ヘルプでプラン別には書き分けられていません。なおNotebookLMはGemini Notebookに改称されています。この記事では、プランの詳細、よくある質問、ソースの追加の3つの公式ヘルプに書かれている値だけを使います。本記事は2026年10月時点の情報です。
結論
Gemini Notebook(旧NotebookLM)の「ソース」とは、ノートブックに読み込ませて回答の根拠にする資料1つ1つのことです。PDFやWordのファイル、Googleドキュメント、ウェブのURL、YouTube動画、貼り付けたテキストなどが、それぞれ1ソースとして数えられます。上限は①1ノートブックあたりのソース数、②1ソースあたりの語数と容量、③ユーザー1人あたりのノートブック数の3種類があり、実務で最初に当たるのはたいてい①です。
ソース上限の早見表(プラン別)
公式ヘルプ(プランの詳細)に記載されている使用量上限です。公式ヘルプには「変更される場合があります」と添えられています。
| プラン | ソース数(1ノートブックあたり) | ノートブック数(ユーザー1人あたり) |
|---|---|---|
| Standard(無料) | 50件 | 100件 |
| Plus | 100件 | 200件 |
| Pro | 300件 | 500件 |
| Ultra(20TB) | 500件 | 500件 |
| Ultra(30TB) | 600件 | 500件 |
1ソースあたりの上限は、よくある質問とソースの追加のページに記載があります。
| 項目 | 公式ヘルプの記載 |
|---|---|
| 1ソースの語数 | 50万語まで |
| ローカルからアップロードするファイルのサイズ | 200MBまで |
| ページ数 | 上限なし(語数と容量の範囲内) |
| Googleスライド | 最大100枚のスライド |
| Googleスプレッドシート | 10万トークンに制限 |
| YouTube動画 | 字幕が50万語を超えなければ、動画の長さに制限なし |
注意
無料のStandardについては、よくある質問に1日あたりのチャットの質問が最大50件、音声の生成が3件とも記載されています。プランの詳細によると、1日あたりの利用枠があるプランでは24時間ごと、1か月あたりの利用枠は30日ごとにリセットされます。有料プランの1日あたりの回数と、各プランの月額は、この記事で参照したページには記載がないため扱いません。
3つの上限の読み方
ソース数は「ノートブックごと」
50件はアカウント全体の合計ではなく、1つのノートブックに入れられる数です。上限に当たっても、別のノートブックを作れば新しく50件を使えます。無料でもノートブックは100件まで作れるため、分け方しだいで扱える資料の総量は大きく変わります。
語数と容量は「1ソースごと」で、両方を満たす必要がある
50万語と200MBは、どちらか一方ではなく両方の範囲に収まる必要があります。画像の多いPDFは語数が少なくても容量で、文字だけの長大な資料は容量が小さくても語数で止まります。ページ数そのものには上限がありません。
共有しても相手の上限は増えない
公式ヘルプには、ノートブックを共有しても共同編集者のソースの上限は変わらないと書かれています。有料プランの人が作ったノートブックを無料の人と共有する場合は、この点を前提に運用を決めておくと混乱がありません。
ソースを読み込めないときに確認すること
公式ヘルプが挙げている、インポートできない条件と、その対処を並べます。対処の欄は当編集部の整理です。
| 読み込めない原因(公式の記載) | 対処の例 |
|---|---|
| 1ソースの語数が50万語を超えている | 章や年度などの区切りで複数のファイルに分け、それぞれを1ソースとして追加する |
| ファイルサイズが200MBを超えている | 画像を減らす、文字の部分だけを書き出したファイルにする、ファイルを分割する |
| 元のPDFがコピープロテクトされている | 保護を外す権限があるかを作成者に確認する。権限がない資料は入れない |
| YouTubeのリンクが無効、字幕がない、言語が未対応など | 公開状態と字幕の有無を確認する。動画が削除・非公開になると、ソースは30日以内に自動で削除される |
| 発話が含まれない音声・動画 | 対象外。必要な内容はテキストにまとめて貼り付ける |
注意
公式ヘルプは、権利がないドキュメントをアップロードしないよう注意を促しています。協力会社から受け取った資料や有料の報告書は、社内での利用範囲を確認してから入れてください。
ソース数の上限に当たったときの対処
実務で最も多いのは、1ソースの大きさではなくソースの件数で止まるケースです。対処は次の順に検討すると、手戻りが少なくなります。
- 01古い版を外す。同じ資料の改訂版を何件も入れていないかを確認します。参照するのが最新版だけなら、旧版は外して件数を空けます。
- 02小さな資料を1つにまとめる。1ソースは50万語まで入るため、短いメモや議事録を1件ずつ入れるより、月ごと・テーマごとに1つのドキュメントへまとめた方が件数を節約できます。まとめるときは、各資料の冒頭に日付と題名の見出しを付けておくと、回答の根拠をたどりやすくなります。
- 03ノートブックを分ける。質問の種類ごとに束を分けます。分け方は次の章で具体例を示します。
- 04プランを上げる。1つのノートブックで横断的に質問したい資料が50件を確実に超える場合の選択肢です。Plusは100件、Proは300件になります。
Point
まとめすぎにも注意が必要です。1つのソースに無関係な資料を詰め込むと、チャットで特定のソースだけを選んで質問する、という絞り込みが効きにくくなります。まとめるのは「一緒に参照することが多い資料」に限るのが安全です。
イベント案件での分け方の例
イベント案件は、企画・契約、会場、進行、出演者、協力会社、会議の記録と、性質の違う資料が積み上がります。会議の記録と改訂版は本番が近づくほど増えるため、無料の50件は、いちばん忙しい本番直前に埋まりやすい構造です。案件の開始時点で、次のように束を分けておくことをおすすめします。
| ノートブック(束) | 入れる資料 | 運用のポイント |
|---|---|---|
| 契約・費用 | 契約書、見積、発注書、変更の覚書 | 金額や条件の経緯が重要なので、旧版も残す |
| 会場・技術 | 会場規約、図面、搬入出の手順、電源・回線の仕様 | 会場から最新版が届いたら差し替える |
| 進行 | 香盤表、タイムテーブル、台本、演出指示 | 更新が多いので最新版だけにする |
| 会議記録 | 定例や打ち合わせの議事録 | 月ごとに1つのドキュメントにまとめて件数を抑える |
束を分けると、ソース数の節約だけでなく、質問と無関係な資料が回答に混ざりにくくなる利点もあります。「この費目はどちらの負担か」は契約・費用の束に、「搬入は何時からか」は会場・技術の束に聞けば足ります。
- 1案件で使うノートブックの構成と、それぞれに入れる資料を決めたか
- 旧版を残す資料と、最新版だけにする資料を決めたか
- 議事録を何単位で1つのソースにまとめるかを決めたか
- 上限に近づいたときに、誰が整理するかを決めたか
- 複数の束で使う資料(会場図面など)を重複して入れるかを決めたか
- 案件終了後のノートブックを残すか削除するかを決めたか
会議記録の束に入れる議事録を短時間で整える手順はイベント会議の議事録を手早く仕上げる手順に、録音から文字にする段階のツール選びはAI議事録ツールの選び方にまとめています。
アップロードした資料は学習に使われるか
機密性の高い資料を入れる前に確認したい点です。公式ヘルプはアカウントの種別ごとに記述を分けています。条件が落ちないよう、文言をそのまま引用します。
| アカウント種別 | 公式ヘルプの記述 |
|---|---|
| 基本ユーザー | 「お客様のデータは保護されており、フィードバックを提供しない限り、Gemini Notebook のトレーニングに使用されることはありません」 |
| Google Workspace / Workspace for Education | 「Gemini Notebook でのアップロード、クエリ、モデルの回答は、高評価または低評価のフィードバックを提供した場合でも、人間のレビュアーによる確認は行われず、AI モデルのトレーニングにも使用されません」 |
| Google Cloud Enterprise | 「すべてのファイル、チャット、モデル出力は、人間のレビュアーが確認することも、生成 AI モデルの改善に使用されることもありません」 |
基本ユーザー向けの記述には「フィードバックを提供しない限り」という条件が付いています。業務で使う場合は、①自社がどのアカウント種別で使っているかを確定させる、②該当する記述を原文のまま社内で共有する、③クライアントとの秘密保持契約の条項と突き合わせる、④入れてよい資料の範囲を決める、の順に確認してください。
名称について:NotebookLMとGemini Notebook
2026年にNotebookLMからGemini Notebookに改称されました。公式ヘルプは新しい名称で書かれていますが、旧名で書かれた解説記事も多く残っています。旧名時代の記事にある上限値は現在と一致しない場合があるため、数値は公式ヘルプで確認してください。社内文書では「Gemini Notebook(旧NotebookLM)」と併記しておくと、どちらの名称で覚えている人にも通じます。
参照した公式ヘルプに記載がないこと
| 項目 | 扱い |
|---|---|
| 各プランの月額 | 参照したページに記載なし。この記事では金額を扱わない |
| 有料プランの1日あたりのチャット・音声生成の回数 | 参照したページに記載なし |
| 1ソースの語数・容量がプランで変わるか | プラン別の書き分けはない |
| データの保持期間 | 参照したページに記載なし(Google Cloud Enterpriseは「アップロードされたファイルは GCP プロジェクト内に残ります」と記載) |
| 要約や回答の精度に関する数値 | 記載なし。精度を数値で断定する情報は出典を確認する |
仕様は変更されます。最終的な判断の前に、公式ヘルプで最新の内容をご確認ください。
この記事の要点
- 無料のStandardは、1ノートブックあたりソース50件、ノートブック100件まで(2026年10月時点)。
- ソース数はPlus 100件、Pro 300件、Ultra 500件・600件。ノートブック数はPlus 200件、Pro以上500件。
- 1ソースは50万語・200MBまで。ページ数の上限はなく、プラン別の書き分けもない。
- 読み込めない主な原因は、語数超過、容量超過、コピープロテクトされたPDF。
- 件数で止まったら、旧版を外す、小さな資料をまとめる、ノートブックを分ける、プランを上げる、の順に検討する。
FAQ
よくある質問
公式ヘルプによると、1ノートブックあたりのソース数は、Standard(無料)が50件、Plusが100件、Proが300件、Ultra(20TB)が500件、Ultra(30TB)が600件です。1つのソースは50万語、ローカルからのアップロードは200MBまでです。
Standard(無料)はユーザー1人あたり100件です。Plusは200件、Pro・Ultraは500件と記載されています。
公式ヘルプには、ページ数の上限はないと記載されています。ただし1ソースあたり50万語と200MBの上限は適用されるため、長いPDFはどちらかで止まることがあります。
1つのノートブックに情報源として入れられる資料の件数です。ファイル、Googleドキュメント、URL、YouTube動画、貼り付けたテキストなどが、それぞれ1件と数えられます。アカウント全体の合計ではありません。
公式ヘルプは、1ソースの語数が50万語を超えている、ファイルが200MBを超えている、元のPDFがコピープロテクトされている、の3つを挙げています。YouTube動画の場合は、リンクが無効、字幕がない、言語が未対応といった原因も記載されています。
同じ資料の旧版を外す、短いメモや議事録を1つのドキュメントにまとめる、ノートブックを用途ごとに分ける、プランを上げる、の順に検討すると手戻りが少なくなります。
増えません。公式ヘルプには、ノートブックを共有しても共同編集者のソースの上限は変わらないと記載されています。
同じサービスです。2026年にNotebookLMからGemini Notebookに改称されました。公式ヘルプは新しい名称で書かれています。
公式ヘルプはアカウント種別ごとに記述を分けています。基本ユーザーについては「お客様のデータは保護されており、フィードバックを提供しない限り、Gemini Notebook のトレーニングに使用されることはありません」と記載されています。Google WorkspaceやGoogle Cloud Enterpriseの記述は本文の表をご覧ください。