企画
トーナメント表の作り方
人数が半端なときのシードと試合数
勝ち抜き戦(シングルエリミネーション)のトーナメントは、試合数が「参加数−1」になります。1試合で1人(1チーム)が負けて抜け、優勝者以外の全員が一度ずつ負けるからです。人数が半端なときは、参加数以上でいちばん近い2の累乗(4・8・16・32…)を枠の数にし、足りない分をシード(1回戦なし)にします。たとえば6人なら枠は8、シードは2、試合数は5です。このページでは、早見表とシードの置き方、組み合わせの決め方をまとめました。
結論
トーナメント表の数は、次の式で出せます。枠の数=参加数以上でいちばん近い2の累乗、シードの数=枠の数−参加数、試合数=参加数−1、回戦数=枠が2の何乗か(枠8なら3回戦、枠16なら4回戦)、1回戦の試合数=参加数−(枠の数÷2)。シードの人は1回戦がなく、2回戦から登場します。
参加数ごとの早見表
| 参加数 | 枠の数 | シードの数 | 1回戦の試合数 | 試合数(合計) | 回戦数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4 | 4 | 0 | 2 | 3 | 2 |
| 5 | 8 | 3 | 1 | 4 | 3 |
| 6 | 8 | 2 | 2 | 5 | 3 |
| 7 | 8 | 1 | 3 | 6 | 3 |
| 8 | 8 | 0 | 4 | 7 | 3 |
| 9 | 16 | 7 | 1 | 8 | 4 |
| 10 | 16 | 6 | 2 | 9 | 4 |
| 12 | 16 | 4 | 4 | 11 | 4 |
| 14 | 16 | 2 | 6 | 13 | 4 |
| 16 | 16 | 0 | 8 | 15 | 4 |
| 20 | 32 | 12 | 4 | 19 | 5 |
| 24 | 32 | 8 | 8 | 23 | 5 |
| 32 | 32 | 0 | 16 | 31 | 5 |
注意
3位決定戦を行う場合は、試合数が1つ増えて「参加数」と同じになります。早見表にない参加数も、上の式で同じように出せます。
トーナメント表の作り方(手順)
- 01
参加数を確定する
当日の欠席で数が変わると、表を作り直すことになります。締め切りを決めて参加数を確定し、欠席が出たときの扱い(相手は不戦勝にする、など)も先に決めておきます。
- 02
枠の数とシードの数を出す
参加数以上でいちばん近い2の累乗を枠にします。10チームなら枠は16、シードは6です。
- 03
シードを置く場所を決める
シードは上の山と下の山に半分ずつ、さらにそれぞれの中でも散らして置きます。片側に固めると、一方の山だけ試合が多くなり、不公平になります。
- 04
強い人・前回の上位をシードにするか決める
実力差がある大会なら、前回の上位にシードを与え、決勝まで当たらない位置に置きます。親睦が目的の社内大会なら、シードもくじで決めると不満が出にくくなります。
- 05
残りの位置をくじで決める
シード以外の位置は抽選で埋めます。同じ部署やチームが1回戦で当たらないようにしたい場合は、上の山と下の山に分けてから抽選します。
- 06
試合の順番と時間を決める
1回戦の試合から順に番号を振り、会場(コート・卓)の数で割り振って時間割を作ります。
組み合わせの位置はトーナメント表作成ツールで、参加者の名前を入れるだけで作れます。くじで決めるならあみだくじやくじ引き、試合の順番を決めるなら順番決めツールが使えます。
シードの置き方(例: 6人・枠8)
| 位置 | 上の山 | 下の山 | ||
|---|---|---|---|---|
| 1回戦 | A(シード) | B 対 C | D 対 E | F(シード) |
| 2回戦 | A 対 BCの勝者 | DEの勝者 対 F | ||
| 決勝 | 上の山の勝者 対 下の山の勝者 |
枠8に6人の場合、シードは2つです。表のいちばん上(位置1)といちばん下(位置8)にシードを置くと、上の山と下の山に1つずつ分かれ、シード同士は決勝まで当たりません。シードが3つ以上あるときも、上下の山にできるだけ同じ数を置き、山の中でも隣り合わないように散らします。
上位の人を離して置く順番(枠8の場合)
| 表の位置(上から) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 置く順位 | 1位 | 8位 | 4位 | 5位 | 2位 | 7位 | 3位 | 6位 |
順位のついた参加者をこの順に置くと、1位と2位は決勝まで、1位〜4位は準決勝まで当たりません。参加数が枠より少ないときは、下の順位から欠けた分が相手のいないシードになります(6人なら7位と8位がいないので、1位と2位がシード)。
人数が半端なときの選択肢
| 方法 | やり方 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| シードを入れる | 足りない分を1回戦なしにする | いちばん一般的で、表が分かりやすい |
| 1回戦を一部だけ行う | 9人なら1回戦は1試合だけ行い、勝った人が8人の枠に入る | シードの数が多くなりすぎるとき(シードとやることは同じ。見せ方の違い) |
| 予選リーグ+決勝トーナメント | 数人ずつのリーグ(総当たり)で戦い、各リーグの上位がトーナメントへ | 全員に複数回の試合をしてもらいたいとき |
| 敗者戦を作る | 1回戦で負けた人同士で別の勝ち抜き戦をする | 親睦が目的で、早く負けた人も楽しめるようにしたいとき |
Point
シードの数が多いとき(9人で枠16、シード7など)は、1回戦が1試合しかなく、ほとんどの人が2回戦からの登場になります。表を見せるときは「1回戦は◯さんと◯さんの1試合だけ」と説明すると分かりやすくなります。
トーナメントとほかの方式の試合数
| 方式 | 試合数 | 参加数6の場合 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 勝ち抜き戦(トーナメント) | 参加数−1 | 5 | 試合数が少なく、短時間で終わる。1回負けたら終わり |
| 勝ち抜き戦+3位決定戦 | 参加数 | 6 | 3位まで順位をつけたいとき |
| 総当たり(リーグ戦) | 参加数×(参加数−1)÷2 | 15 | 全員と1回ずつ戦う。順位が実力に近いが、試合数が多い |
| ダブルエリミネーション | 参加数×2−2(決勝で負け側が勝ち、もう一度戦う場合は+1) | 10または11 | 2回負けたら終わり。1回負けても挽回できる |
全体にかかる時間は、「試合数×1試合の時間÷同時に使える会場の数」に、入れ替えの時間を足して見積もります。総当たりは人数が増えると試合数が大きく増えるので、時間が限られる社内イベントでは、予選リーグを少人数に分けてから決勝トーナメントにするのが現実的です。
社内大会で決めておくこと
- 参加の締め切りと、当日の欠席が出たときの扱い
- シードを実力で決めるか、くじで決めるか
- 同じ部署同士が1回戦で当たらないようにするか
- 引き分けのときの決め方(延長・じゃんけん・抽選など)
- 3位決定戦をするか
- 試合の時間割と会場(コート・卓)の割り振り
- 早く負けた人が応援や運営の手伝いに回れるようにしておくか
チームを作るところからならチーム分けツール、先攻・後攻をその場で決めるならサイコロが使えます。運動会や社内レクリエーションの企画全体は社内運動会の企画と社内レクリエーションの企画を見てください。
この記事の要点
- 勝ち抜き戦の試合数は参加数−1。3位決定戦をするなら参加数と同じ。
- 枠=参加数以上でいちばん近い2の累乗、シード=枠−参加数。
- シードは上の山と下の山に分けて置き、片側に固めない。
- 上位の人は1位・8位・4位・5位・2位・7位・3位・6位の順に置くと、決勝まで当たらない(枠8)。
- 試合数が多い総当たりは、予選リーグ+決勝トーナメントにすると時間内に収まる。
FAQ
よくある質問
勝ち抜き戦なら「参加数−1」です。1試合ごとに1人(1チーム)が負けて抜け、優勝者以外の全員が一度ずつ負けると終わるからです。3位決定戦をする場合は1試合増えて、参加数と同じになります。
参加数以上でいちばん近い2の累乗(4・8・16・32…)を枠の数にし、枠の数から参加数を引いた数がシードの数です。たとえば10チームなら枠は16で、シードは6になります。
上の山と下の山に半分ずつ、それぞれの中でも散らして置きます。シードが2つならいちばん上といちばん下に置くと、シード同士は決勝まで当たりません。片側に固めると、一方の山だけ試合が多くなります。
枠の数が2の何乗かで決まります。枠4なら2回戦、枠8なら3回戦、枠16なら4回戦、枠32なら5回戦です。
実力差が大きく、勝ち負けを競う大会なら前回の上位にシードを与えます。親睦が目的の社内大会なら、シードも含めてくじで決めると不満が出にくくなります。どちらにするかは参加を呼びかける段階で伝えておきます。