事務職
事務職はAIでなくなるのか
消える業務・残る仕事と、今からやること
先に答えると、事務職という職業が丸ごとなくなる証拠はありません。ただし、事務の仕事のうち「転記・照合・定型書類」はAIで確実に減り、求人もすでに少なくなっています。残るのは、例外の判断、人と部署をつなぐ調整、AIに何を任せるかを決める業務設計です。この記事では、日本の統計と海外の研究をもとに、事務の種類別の見通し、業務ごとの分解、そのまま使えるAIへの指示文、今日から始められる備えまでをまとめます。
結論
事務職は、生成AIの影響を最も受けやすい職業群です。日本ではすでに一般事務の求人が求職者の4割に満たず、経済産業省は2040年に事務職が437万人余ると推計しています。一方で、AIで賃金や労働時間が減った証拠はまだ出ていません。なくなるのは職業ではなくデータ入力・転記・定型書類・照合という作業で、例外の判断・社内外の調整・業務の設計は人に残ります。
結論:3つの問いに先に答えます
| よくある問い | 答え | 根拠 |
|---|---|---|
| 事務職はAIでなくなる? | 職業としては残る。中身が入れ替わる | ILOは事務職を最も曝露が高いとしつつ「代替より変容」と結論 |
| 何が先に消える? | データ入力・転記・定型メール・照合 | 米国の予測でデータ入力係は2025〜35年に25.5%減 |
| 今やるべきことは? | 自分の業務を分解し、判断・調整・改善の担当を取りに行く | 2040年に不足するのはAI・ロボットを使いこなす人材 |
Point
「事務職は消えるか」より「自分の事務のうち何割が転記と照合か」を測るほうが、将来の見通しははるかに正確になります。下の「業務ごとに分解する」の表で確かめてください。
日本の事務職で、すでに起きていること
日本の事務職を語るときに最初に見るべき数字は、AIではなく求人倍率です。
| 職業 | 有効求人倍率(2026年3月) | 読み方 |
|---|---|---|
| 職業計 | 1.10倍 | 求職者1人に求人が約1件 |
| 事務従事者 | 0.44倍 | 求職者2人強に求人1件 |
| 一般事務従事者 | 0.37倍 | 求職者3人弱に求人1件 |
| 事務用機器操作員(データ入力など) | 0.30倍 | 最も低い水準 |
| 会計事務従事者 | 0.60倍 | 事務の中では高め |
| 営業職業従事者(参考) | 2.14倍 | 人手不足の側 |
事務従事者は1,448万人で、就業者の21.2%を占める最大の職業グループです。日本全体が人手不足の中で、事務職だけは求職者が求人を大きく上回っています。経済産業省の2040年の推計では、事務職は437万人余る一方、AI・ロボットを使いこなす人材は339万人不足します(#078)。
Point
「AIで事務職がなくなる」のではなく、「事務職の求人は増えないまま、人手が要る仕事は別の場所にある」というのが、日本の統計が示す今の姿です。
事務の種類別:どこが変わり、どこが残るか
「事務職」とひとくくりにすると見通しを誤ります。同じ事務でも、転記中心か、判断と調整中心かで行き先が分かれます。下は、研究の枠組み(定型か変動か、画面の中か外か、一人か対人か)を当サイトが事務の種類ごとに当てはめた整理です。
| 種類 | AIで減りやすい作業 | 人に残りやすい作業 | 変化の大きさ |
|---|---|---|---|
| データ入力・オペレーター | 紙・PDFからの入力、システム間の転記 | 読み取れない書類の確認、入力ルールの整備 | 最も大きい |
| 一般事務 | 定型メール、書類の作成、ファイル整理 | 社内の取りまとめ、規定外の依頼への対応 | 大きい |
| 経理・会計事務 | 仕訳の候補づけ、請求書と入金の照合、経費精算の一次チェック | 例外の判断、監査や税理士への説明、締めの段取り | 大きいが需要は残る |
| 営業事務 | 見積・受注データの入力、納期回答の定型文 | 営業と顧客の間の調整、急な変更への対応 | 中くらい |
| 総務・人事労務 | 社内規程の検索、問い合わせの一次回答、書類の回収 | 制度の運用判断、従業員との面談、トラブル対応 | 中くらい |
| 受付・電話応対 | 定型の案内、予約の受付、取り次ぎ | 来訪者への気配り、想定外の用件の判断 | 定型部分は大きい |
| 秘書・アシスタント | 日程調整の候補出し、資料の下書き | 優先順位の判断、関係者との関係づくり | 小さめ |
| 公務員の事務 | 照会文・起案の下書き、議事録、前例の検索 | 庁内の合意形成、住民や議会への説明 | 作業は変わるが仕事は残る |
米国の雇用予測でも、2025〜35年にデータ入力係は25.5%減、簿記・会計・監査事務員は6%減、秘書・事務アシスタントは2%減と、同じ事務の中で大きな差があります。転記に近い職ほど減り、人と判断に近い職ほど減りにくいという並びです。
研究が示すこと
- 生成AIに強く曝露する職業群は、事務職だけ。ILOの分析では、事務タスクの24%が高曝露、58%が中曝露でした(#017)。2025年の改訂版でも、事務職の曝露が最も高いとしています。ただしILOは「代替より変容の可能性が高い」と結論しています。
- 「47%の仕事がなくなる」は、職業単位の古い推計。Frey&Osborne(2013)は米国雇用の47%を高リスクとしましたが、職業の中のタスクで見直した研究ではOECD平均9%でした(#001)。日本の「49%」も601職業の技術的な代替可能性で、失業の予測ではありません。
- 女性への影響が大きい。事務従事者の女性は881万人で、女性就業者の28.2%を占めます。ILOの改訂版では、最も高い曝露区分にいる割合が女性4.7%、男性2.4%でした。
- それでも、賃金と労働時間はまだ動いていない。デンマークで、AIに曝露する11職種・2万5,000人を追った研究では、AIチャットボットによる賃金・労働時間への影響はほぼゼロで、1%を超える影響は統計的に否定されました(#033)。
- 先に動くのは若手の入口。米国の給与データでは、AI曝露の高い職の22〜25歳は、横ばいだった場合より19%少なくなっています(#035)。未経験から事務に入る道が狭くなる可能性があります。
- 使う人は、まだ少ない。2024年半ば時点で、日本で仕事に生成AIを使う雇用者は6.4%でした(#074)。変化はこれから本格化します。
業務ごとに分解する:消える業務と残る業務
| 業務 | AIの影響 | 理由 |
|---|---|---|
| データ入力・転記・顧客情報の登録 | 大きく減る | 定型・画面の中・実行・一人の4条件がそろう |
| 定型メール・定型書類の作成 | 大きく減る | 文章の下書きはAIの最も得意な作業 |
| 請求書・伝票の照合、仕訳、経費精算のチェック | 減る | ルールで判定できる部分はAIとRPAで自動化が進む |
| 議事録・資料の整形 | 減る | 要約と整形は自動化しやすい |
| 電話・受付の定型案内 | 減る | 決まった質問への回答はチャットや音声応答に移りやすい |
| 例外の処理(規定にない申請、不備の判断) | 残る | ルールの外側の判断は人。AIの能力の外側では誤りが増える |
| 社内外の調整・根回し | 残る | 相手の事情を読み、関係部署を動かす仕事 |
| AIの出力の確認(検品) | 増える | 数字・宛先・日付の誤りを見つける人が要る |
| 業務フローの設計・改善 | 増える | AIとRPAに何を任せるかを決める人が要る |
AI時代の仕事タイプ診断では、転記と定型処理が中心の事務は書庫の番人(RDEI)に、規定に照らして可否を判断し人に説明する事務は門の守り手(RDJS)に入ります。前者は16タイプで代替圧が最も高く、後者は「転換点」に位置します。同じ事務職でも、判断と調整の比重で立ち位置が変わります。
清書の前の段取りは、AIに渡しにくい
AIが得意なのは、材料がそろったあとの文章化や整形です。事務の手間の多くはその手前、つまり材料をそろえ、関係者の認識を合わせる段取りにかかっています。
| 清書の前の段取り | 具体例 | AIに任せにくい理由 |
|---|---|---|
| 材料を集める | 担当者ごとに違う形式の数字を集め、欠けている部分を聞きに行く | 誰に何をどう頼めば出てくるかは、社内の関係で決まる |
| 前提をそろえる | 部署ごとに違う言葉の意味や締め切りを合わせる | 文書に書かれていない慣習や経緯が判断材料になる |
| 反応を確かめる | 案を見せたときに、どの部署が懸念を持ちそうかを把握する | 会議の外での会話や、過去の経緯から分かる情報 |
| 案を固める | 正式に出す前に関係者へ相談し、指摘を反映しておく | 相談に応じてもらえる関係が前提になる |
注意
この段取りを具体的に説明できる人ほど、AIを入れたあとも担当が残ります。職務経歴書での書き方は、下の言い換え表を参考にしてください。
そのまま使える:事務のAI指示文(プロンプト)8本
文章の下書きにAIを使った実験では、作業時間が4割減り、品質は18%上がりました(#022)。まずは、減っていく作業をAIに渡して、空いた時間を判断と調整に回します。〔 〕の中を書き換えて使ってください。社外秘の情報や個人情報を入れてよいかは、必ず勤務先の規程で確かめてから使います。
1. 依頼メールの下書き
あなたは社内の事務担当です。次の内容で、取引先への依頼メールを書いてください。 ・相手:〔会社名・氏名〕 ・依頼内容:〔例:請求書の再発行〕 ・理由:〔例:宛名の誤り〕 ・期限:〔日付〕 条件:敬語は丁寧すぎず、本文は200字程度。件名もつけてください。
2. 会議メモから議事録
次の会議メモを議事録にしてください。 形式:①決定事項 ②宿題(担当者・期限) ③保留事項 の順に箇条書き。 メモに書かれていないことは補わず、不明な点は「要確認」と書いてください。 〔会議メモを貼る〕
3. 二つの表の照合
表Aは請求書の一覧、表Bは入金の一覧です。取引先名と金額で突き合わせ、 「一致」「金額違い」「片方にしかない」の3つに分けて表にしてください。 判断に迷うものは別に挙げ、理由を書いてください。 〔表A〕 〔表B〕
4. 社内向けのお知らせ
社内向けのお知らせ文を書いてください。 ・内容:〔例:経費精算の締め日の変更〕 ・対象:〔全社員/特定部署〕 ・変更点:〔変更前→変更後〕 ・問い合わせ先:〔部署名〕 条件:最初の一文で結論を書き、読み手がすることを箇条書きにしてください。
5. 問い合わせへの返信
次の問い合わせに返信する下書きを書いてください。 回答の根拠は、下に貼る社内ルールだけに限ってください。ルールに書かれていないことは 「担当部署に確認します」と書き、推測で答えないでください。 〔問い合わせ文〕 〔社内ルール〕
6. 作業手順書(マニュアル)
次の作業の流れを、初めて担当する人向けの手順書にしてください。 形式:番号つきの手順、各手順の「よくある間違い」、最後に確認チェックリスト。 〔作業の流れを話し言葉で書く〕
7. Excelの関数を作る
Excelで、A列の社員番号をもとに、別シート「名簿」から氏名と所属を取り出したいです。 使う関数と、そのまま貼れる式を教えてください。見つからない場合は空欄にしてください。 式の各部分が何をしているかも短く説明してください。
8. 自分の業務の棚卸し
次は私の1週間の業務一覧です。それぞれを「転記」「照合」「判断」「調整」のどれに近いかで分類し、 AIや自動化に任せられそうな順に並べてください。任せる場合に人が確認すべき点も書いてください。 〔業務一覧を貼る〕
AIに任せる前のチェックリスト
- 入力してよい情報(社外秘・個人情報・取引先の情報)を、勤務先の規程やAI利用ルールで確かめた
- 使うAIサービスが、入力内容を学習に使う設定になっていないか確かめた
- 金額・日付・件数は、AIの答えをそのまま使わず元の資料と照らした
- 宛名・社名・役職などの固有名詞を、目で確かめた
- AIが「それらしく補った」部分がないか、元のメモと読み比べた
- 社外に出す文書は、送る前に必ず人が読んだ
- AIで減った作業時間を記録し、空いた時間を何に使うか決めた
事務の経験を、評価される言葉に言い換える
AIで定型作業が減るほど、職務経歴書や評価面談では「何を入力したか」より「何を判断し、誰と何を調整したか」が問われます。日々の仕事を次のように書き直してみてください。
| いつもの言い方 | 評価される言い方 | 添えるとよい事実 |
|---|---|---|
| データ入力をしていた | 入力ルールを整え、誤りの出にくい流れを作った | 誤りや差し戻しがどれだけ減ったか |
| 電話・来客対応をしていた | 問い合わせの一次判断と、担当部署への振り分けを担った | 対応した件数、よくある質問の整理 |
| 書類を作っていた | 関係部署の意見を集め、決裁に通る形にまとめた | 関わった部署の数、決裁までの期間 |
| 社内の取りまとめをしていた | 複数部署の要望を集め、締め切りまでに一つの案にまとめた | 部署の数、調整にかかった期間 |
| マニュアルを作った | 業務を標準化し、引き継ぎの時間を短くした | 新人が一人で回せるまでの期間 |
| Excelで集計していた | 集計を自動化し、月次の作業を減らした | 使った関数・マクロ・AIと、減った時間 |
よくある失敗
| 失敗 | 起きること | 避け方 |
|---|---|---|
| AIの答えを検算せずに使う | 金額や日付の誤りがそのまま社外に出る | 数字は必ず元資料と照らす。照合は人の仕事として残す |
| 規程を確かめずに社内資料を入れる | 情報の持ち出しとして問題になる | 先に勤務先のAI利用ルールを確認する。ルールがなければ上長に相談する |
| 「AIに仕事を取られる」と避け続ける | 使える人との差が開き、担当が定型作業だけになる | まず自分の作業の一つをAIに試させる |
| 資格の勉強だけで備えたつもりになる | 資格で測れる定型の知識ほどAIが得意 | 資格と合わせて、改善の実績を一つ作る |
| 業務を分解せずに転職を急ぐ | 転職先でも同じ転記中心の仕事に就く | 先に自分の業務の転記・照合の割合を出す |
事務職が今からできること
- 01
業務を「転記・照合・判断・調整」に分ける
1週間の業務を書き出し、それぞれがどれに当たるかを分類します。上の指示文8を使うと早く終わります。転記と照合の割合が、AIに置き換わりうる部分の上限です。
- 02
減る作業を一つ、AIに渡す
メールの下書きや議事録など、失敗しても取り返しがつく作業から始めます。かかった時間を、使う前と後で記録してください。
- 03
AIの「検品役」に回る
転記や書類作成はAIに下書きさせ、自分は数字・宛先・日付の誤りを見つける役に回ります。正確さを売りにしてきた人ほど、この役で価値を出せます。
- 04
例外と調整の担当を取りに行く
規定外の申請、部署間の調整、取引先とのやりとりなど、判断と対人の業務に担当を寄せます。
- 05
業務改善の側に立つ
2040年に不足するのはAI・ロボットを使いこなす人材です。自分の業務をAIやRPAに置き換える設計を、自分で担える人になることが最も確実な備えです。
金融機関の事務がAIとRPAでどう減ってきたかは銀行員はAIでなくなる?、問い合わせ対応の変化はコールセンターはAIでなくなる?で、同じ「定型か変動か」の軸から分解しています。
出典
本文の「#」付きの番号は、研究が示す100の事実の該当項目へのリンクです。それ以外の数値の出典は下に挙げます。業務の分解は、研究の枠組みを当サイトがこの職業に当てはめたものです。
- 01厚生労働省(2026)。一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)参考統計表6。2026年3月の有効求人倍率(常用・パート含む、原数値):職業計 1.10倍、事務従事者 0.44倍、一般事務従事者 0.37倍、事務用機器操作員 0.30倍、会計事務従事者 0.60倍、営業職業従事者 2.14倍。令和7年度平均(職業計)1.20倍。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_72811.html
- 02労働政策研究・研修機構。早わかり グラフでみる労働の今「職業別就業者数(2025年平均)」(資料出所:総務省統計局「労働力調査」)。事務従事者 1,448万人(就業者の21.2%)で職業別最大。女性は881万人で女性就業者の28.2%。 https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/chart/pdf/25g0006.pdf
- 03Gmyrek, P., Berg, J., Kamiński, K., et al. (2025). Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure. ILO Working Paper 140. 世界の雇用の25%が生成AIに曝露する職業にあり、最も高い曝露区分は3.3%(女性4.7%、男性2.4%)。事務職の曝露が最も高い。ILOは代替より変容の可能性が高いとする。 https://www.ilo.org/publications/generative-ai-and-jobs-refined-global-index-occupational-exposure
- 04U.S. Bureau of Labor Statistics. Employment Projections: Fastest declining occupations, 2025–35. データ入力係 −25.5%、ワープロ・タイピスト −34.4%、テレマーケター −21.4%。予測であり、減少の全部をAIに帰していない。 https://www.bls.gov/emp/tables/fastest-declining-occupations.htm
- 05U.S. Bureau of Labor Statistics. Occupational Outlook Handbook: Bookkeeping, Accounting, and Auditing Clerks / Secretaries and Administrative Assistants. 2025〜35年に簿記・会計・監査事務員 6%減、秘書・事務アシスタント 2%減と予測。 https://www.bls.gov/ooh/office-and-administrative-support/bookkeeping-accounting-and-auditing-clerks.htm
- 06Frey, C. B., & Osborne, M. A. (2013/2017). The Future of Employment: How Susceptible Are Jobs to Computerisation? Oxford Martin School working paper; Technological Forecasting and Social Change, 114, 254–280. 米国雇用の47%が高リスク。 https://doi.org/10.1016/j.techfore.2016.08.019
- 07Arntz, M., Gregory, T., & Zierahn, U. (2016). The Risk of Automation for Jobs in OECD Countries: A Comparative Analysis. OECD Social, Employment and Migration Working Papers No. 189. OECD21か国平均で9%。 https://doi.org/10.1787/5jlz9h56dvq7-en
- 08野村総合研究所(2015)。日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に(オックスフォード大学 Osborne・Frey との共同研究、2015年12月2日発表)。 https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2015/cc/1202_1
この記事の要点
- 事務職という職業が一斉になくなる証拠はない。減るのはデータ入力・転記・照合・定型書類という作業。
- 日本の一般事務は求人倍率0.37倍。AI以前に、すでに求人が求職者を大きく下回っている。
- 残るのは例外の判断、清書の前の段取りと調整、AIの検品、業務の設計。ここに担当を寄せるのが備えになる。
FAQ
よくある質問
職業として一斉になくなる証拠はありません。ただし事務職は生成AIの曝露が最も高い職業群で、データ入力や定型書類の作成は大きく変わります。日本では一般事務の有効求人倍率が0.37倍と、すでに求人が少ない状態です。
規定にない申請や不備の判断などの例外処理、部署間や取引先との調整、AIの出力の確認、そしてAIやRPAに何を任せるかを決める業務設計です。いずれも判断と対人の比重が大きい仕事です。
Frey&Osborne(2013)の推計で、職業単位で自動化の可能性を見たものです。職業の中のタスクで見直した研究ではOECD平均9%でした。日本の49%も技術的な代替可能性で、失業の予測ではありません。
仕訳や照合などルールで判定できる部分は自動化が進みます。米国では簿記・会計・監査事務員が2025〜35年に6%減と予測されています。一方で日本の会計事務従事者の求人倍率は0.60倍と事務の中では高めで、例外の判断と説明ができる人の需要は残ります。
決まった質問への案内や予約の受付は、チャットや音声応答に移りやすい作業です。一方で、想定外の用件の判断や来訪者への気配りは人に残ります。定型の案内だけを担当している場合は、判断を伴う対応へ担当を広げておくのが備えになります。
照会文や起案の下書き、議事録、前例の検索はAIで速くなります。ただし公務員の事務は、庁内の合意形成や住民・議会への説明の比重が大きく、作業は変わっても仕事そのものは残りやすい種類です。
まず自分の業務を転記・照合・判断・調整に分け、メールの下書き、議事録、照合などからAIに任せます。この記事の指示文8本をそのまま使えます。そのうえでAIの出力を確かめる検品役に回り、規定外の判断や業務改善を担当にしていくのが現実的です。
一律には言えません。ただし求人倍率は低く、米国では曝露の高い職の若手の雇用が相対的に減っています。目指すなら、Excelの自動化やAIの使い方、経理などの専門知識を組み合わせ、定型作業だけで終わらない形を最初から狙ってください。
研究からは一律に言えません。まず自分の業務のうち転記・照合の割合を出してください。その割合が高いなら、同じ職場で判断・調整・業務改善の担当に移ることが、転職より先に取れる選択肢です。